2022.03.06 Inter FM「Daisy Holiday!」より

手作りデイジー🌼#29

 

daisy-holiday.sblo.jp


 (以下、すべてH:)

  

 はい、細野晴臣です。元気があるわけではないんですが…まぁ、ラジオは元気よくやっていかないとね。この60年代特集は去年で終わらせるつもりだったんですけども、2月も過ぎ、3月になってしまいました。でも、ほとんど終盤に差し掛かってますね。なんでかと言うと、いっぱい聴いてきた中で取り残してここではかけられなかったような音楽を要約するというんですかね。ダイジェストっぽくやっていきたいと。それをやらないと気が済まないので。今回もそれで…来週、再来週、ひょっとすると続くかもしれないですね。なぜか。終わらせたいんですよね。早く終わらせたいというわけではないんですけど、あまりにも根が深くて。60年代。かけられ中った音楽というのはいっぱいあるんですけれども。聴いている方の中にはあれがかからない、これがかからない、と思う方もいらっしゃると思うんですけど。それはしょうがない…というか、はっぴいえんどの時代に仲間4人で聴いてきた音楽…影響された音楽ですね。それを中心にかけてきたんですけど、取りこぼしてるものがいっぱいあるので。それは60年代だけじゃないですね。70年代の初期にもかかってます。今回もそういう音楽がいくつかあります。それ以降はだいぶ変わってきたんですけど、60年代の勢いは70年代初期まで続くわけです。そこら辺を踏まえてランダムにかけていきたいと思います。

 

 では最初はスティーヴ・ミラー・バンド(Steve Miller Band)です。スティーヴ・ミラーという人はポール・マッカートニーとかジョージ・ハリスンと親交があって。その2人がレコーディングに参加したりもしてました。それでは1973年のシングルヒットで"The Joker"。

 

      

The Joker - Steve Miller Band

 

 

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  次はメラニー・サフカ(Melanie Safka)、通称メラニーですけど。1971年の曲で日本でもヒットしました、「心の扉を開けよう」というタイトルで。"Brand New Key"。

 

      

Brand New Key - Melanie Safka

 

 

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 1968年にラジオでいっぱいかかってました。キャンド・ヒート(Canned Heat)で"Going Up The Country"。

 

      

Going Up The Country - Canned Heat

 

 

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 さて、1965年にデビューしたジ・アソシエーション(The Association)。最初のアルバムはカート・ベッチャー(Curt Boettcher)がプロデュースしました。"Never My Love"という曲、これは1967年のヒットシングルです。

 

      

Never My Love - The Association

 

 

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 やはり同年のヒット曲でザ・レフトバンク(The Left Banke)も印象深いです。"Walk Away Renée"。のちにフォー・トップスもカヴァーしてますね。日本でもヒットしました。「いとしのルネ」。

 

      

Walk Away Renée - The Left Banke

 

 

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 この時期、1967年はビートルズの『Sgt. Pepper's』が出たりピンク・フロイドPink Floyd)が人気あったり、そういう時代でした。それでローリング・ストーンズThe Rolling Stones)。この番組では初のお目見えかもしれないです。この時期に出た『Their Satanic Majesties Request』というアルバム。これは賛否両論でしたね。ビートルズのようなジャケットとサウンドでした。それがよかった。"She's a Rainbow"。

 

      

She's a Rainbow - The Rolling Stones

(from『Their Satanic Majesties Request』)

 

 

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 1965年に出たビートルズの『Rubber Soul』。これはもう、すごい影響力がありました。その中からジョージ・ハリスンの曲で…「嘘つき女」という邦題なんですが、"Think For Yourself"。

*ここで実際に流れているのはレノン=マッカートニー作"The Word"(愛の言葉)。

 

      

The Word - The Beatles

(from『Rubber Soul』)

 

 

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 1964年の大ヒット曲。イギリスのグループです。ゾンビーズ(The Zombies)で"Tell Her No"。

 

      

Tell Her No - The Zombies

 

 

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 次の曲はアメリカでは絶対に生まれそうもない曲です。ザ・フーThe Who)で1966年の"Happy Jack"。

 

      

Happy Jack - The Who

 

 

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 やはりこの頃、イギリスからグループがいっぱい出てきますが、ほんとにカリフォルニアのサーフィンやホットロッドには関係なかったなかったんですね。マンフレッド・マン(Manfred Mann)もその一つ。ザ・バンド(The Band)のプロデュースも手掛けたジョン・サイモン(John Simon)の曲で"My Name Is Jack"。

 

      

My Name Is Jack - Manfred Mann

 

 

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 1969年に同じイギリスからとてもユニークなサウンドのグループが出てきました。ザ・フーピート・タウンゼント(Pete Townshend)がバックアップしてます。サンダークラップ・ニューマン(Thunderclap Newman)で"Something in the Air"。

 

      

Something in the Air - Thunderclap Newman

(from『Hollywood Dream』)

 

 

『Hollywood Dream』というアルバムからですね。サンダークラップ・ニューマン、イギリス人ですけどアメリカ的なアプローチですね。

 

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 その頃、1967年…アメリカ、カリフォルニアのハリウッド近くのバーバンクから新しい音楽が出てきました。レニー・ワロンカー(Lenny Waronker)とテッド・テンプルマン(Ted Templeman)のプロデュースによるハーパーズ・ビザール(Harpers Bizarre)、"Pocketful Of Miracles"。

 

      

Pocketful Of Miracles - Harpers Bizarre

(from『Anything Goes』)

 

 

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