2021.06.06 Inter FM「Daisy Holiday!」より
手作りデイジー🌼#21
(以下、すべてH:)
はい!細野晴臣です。いやーもう、一生夏休みの小学生みたいなんですよ、僕は。宿題に追われてて。落ち込んでる暇もないんです。ですので、今回はインスタのストーリーもちょっとお休みさせて頂きたいと思っています。あれはすごく評判がいいんですけど…少なくともソングリストだけは上げておきたいな、と思ってます。
ところで中一病というかね…中二病なのか。1950年代、60年代をずっとやってきて、あまりにも深くて広すぎて…一息入れたいまま6月になってしまいましたけど(笑)今回はエキゾチカ特集をやりたいと思ってます。梅雨時の気分でやりたいと思います。1曲目はですね…「Exotic」といえばマーティン・デニー(Martin Denny)です。曲は"Happy Talk"。そして続いてマーティン・デニーの師匠、レス・バクスター(Les Baxter)による"Mist O' the Moon"。そのレス・バクスターは"Quiet Village"を作った人なんです。マーティン・デニーで大ヒットしましたけど。その元ネタといわれる3曲目はですね…ブラジルの巨匠、アリ・バホーゾ(Ary Barroso)による"Na Baixa do Sapateiro"。演奏はアンジャス・ドゥ・インフェルノ(Anjos do Inferno)です。
Happy Talk - Martin Denny
Mist O' the Moon - Les Baxter
Na Baixa do Sapateiro - Anjos do Inferno
えー、次は"The End"という曲が大ヒットしましたシンガー&オルガニスト、アール・グラント(Earl Grant)の"Japanese Farewell Song"です。このウソっぽい中国語は僕も20代の頃、『泰安洋行』でカヴァーしました。
Japanese Farewell Song - Earl Grant
最近発見した日本のミュージシャン、壷阪健登という人。おもしろいので紹介します。アルバムは出してないみたいなんですが、シングル盤を見つけました。あ、いまバックで流れてるのはインスタでアップされている"Begin the Beguine"で…すごくいいんですよね。「おっちゃんのリズム」やっててビックリしました。で、かける曲は"港にて"というシングル盤です。続けて、マーティン・デニーの弟分であるアーサー・ライマン(Arthur Lyman)のとてもヘンテコリンな"Otome San"という…これは「お富さん」が訛っちゃってます。
港にて - Kento Tsubosaka
Otome San - Arthur Lyman
(from『Bwana À』)
マーティン・デニーで知った曲…"Rush Hour in Hong Kong"という。これはエイブラム・チェイシンス(Abram Chasins)という人が作曲して、演奏はその奥さん、コンスタンンス・キーン(Constance Keene)のピアノです。
Rush Hour in Hong Kong - Constance Keene
次はティム・バートン(Tim Burton)の映画『Ed Wood』にも出ていたインド風…を装っているコルラ・パンディット(Korla Pandit)の"I Got Rhythm"。
I Got Rhythm - Korla Pandit (Juan Rolando)
あと2曲、紹介します。まずはおなじみ、ローズマリー・クルーニー(Rosemary Clooney)が日本の童謡"あめふり"を歌ってるのを見つけたんです。まぁ、いろんなことをやるんですね。"Peachy Peachy"というタイトルです。最後の曲はザ・スミス・グラマン・クインテット(The Smith-Glamann Quintet)で"Poinciana"です。後味はすっきりとね。ではまた!
Peachy Peachy - Rosemary Cloooney
Poinciana - The Smith-Glamann Quintet
(from『Poinciana』)