2021.03.07 Inter FM「Daisy Holiday!」より

手作りデイジー🌼#18

 

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(以下、すべてH:)

 

 はい、細野晴臣です。きょうは忙しなくなりますよ?小中学生のときに聴いていた音楽をずっと特集してますが、きょうはカントリー&ウェスタンです。最初の曲、フロイド・クレイマー(Floyd Cramer)の"On The Rebound"。1961年。

 

 

On The Rebound - Floyd Cramer

 

 

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 前回紹介しそびれてました、ブーツ・ランドルフ(Boots Randolph)のサックス。"Yakety Sax"です。1963年。

 

 

Yakety Sax - Boots Randolph

 

 

ブーツ・ランドルフは「ヤケティ・サックス」というスタイルを確立した人なんですけど、やはり元はコースターズ(The Coasters)のキング・カーティスKing Curtis)の影響があると思います。まぁ、そこら辺は解説に詳しく書きたいと思います。

 

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 それで、こういうのは「ヒルビリー(Hillbilly)」スタイルだと僕は思うんですけど。「ケイジャン(Cajun)」というのはフランス系で、ヒルビリーアイリッシュ系ということになってますね。いま流れてるのもヒルビリー系…アイリッシュです。2016年に公開された『ブルックリン(Brooklyn)』という映画。これがすばらしかったんですけど、その中のダンスパーティーのシーンでサックスを吹いているのがシーマス・オドネル(Seamus O'Donnell)という人です。"Yellow Rose of Texas"。

 

 

The Yellow Rose of Texas - John Carty, James Blennerhassett, Paul Gurney, Seamus O'Donnell and Jim Higgins

(from『Brooklyn: Original Motion Picture Soundtrack』)

  

 

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 門間さん(門間雄介)の本の29ページ…だったと思うんですけど、僕が中学1年生のときに初めて聴いたヒルビリー系の音楽。これをコピーしてギターで弾いていたのが、ハンク・ウィリアムズ(Hank Williams)の"Kaw-Liga"。

  

 

Kaw-Liga - Hank Williams

  

 

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 ビッグ・ママ・ソーントン(Big Mama Thornton)のヒット曲、"Hound Dog"。プレスリーElvis Presley)もやってましたね。それのヒルビリー・スタイルで…トミー・ダンカン&ミラー・ブラザーズ(Tommy Duncan & The Miller Brothers)。

  

 

Hound Dog - Tommy Duncan & The Miller Brothers

  

  

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 さらに古い録音なんですけど…僕もこれをカヴァーしたんです。ジェシ・アシュロック(Jesse Ashlock)のディプレッション・ソング、"My Bank Acount Is Gone"。

   

 

My Bank Acount Is Gone - Jesse Ashlock

  

  

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 次はもっと古い曲ですが…ウェスタン・スウィングのはしり、アル・デクスター(Al Dexter)の"Pistol Packin' Mama"。

 

 

Pistol Packin' Mama - Al Dexter & His Troopers

  

  

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 スピーディ・ウェスト(Speedy West)とジミー・ブライアント(Jimmy Bryant)のすばらしい演奏。"Stratosphere Boogie"。

 

 

Stratosphere Boogie - Jimmy Bryant, Speedy West 

  

  

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 このような、粋なウェスタン・スウィングが花開いたのが1950年代ですね。次はテックス・ウィリアムス(Tex Williams)の"Smoke, Smoke, Smoke"。これは僕の"No Smoking"の元ネタと言ってもいいです。

 

 

Smoke Smoke Smoke (That Cigarette) - Tex Williams 

    

 

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  1950年代、60年代。スターたちが星の数ほどいましたね。ホントに豊かな音楽の時代だったと思います。もうそれは失われてしまったんでしょうか?いや!いましたいました。ディーク・ディッカーソン(Deke Dickerson)の"Ecco-Fonic"!

 

 

This Is "Ecco-Fonic" - Deke Dickerson

 

 

ディーク・ディッカーソンという人。このギタリストはホットロッド、ロカビリーみたいなことを言われてますが…1990年代から活躍している人で。てっきり昔の人だとばっかり思ってました。いや、頼もしいですね。

 

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 では、60年代に戻りまして…とても肯定的な歌を歌う、ボブ・ルーマン(Bob Luman)の"Let's Think About Living"。

 

 

Let's Think About Living - Bob Luman

 

  

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 次は毎日のように聴いていたマーティ・ロビンスMarty Robbins)のヒット曲です。"White Sport Coat"。1957年。

 

 

White Sport Coat (And A Pink Carnation) - Marty Robbins

   

 

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 きょうの最後の曲は、少しクールダウンして…エルトン・ブリット(Elton Britt)の"Trip To The Moon"。

 

 

Trip To The Moon - Elton Britt

   

 

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