2022.01.02 Inter FM「Daisy Holiday!」より

 

daisy-holiday.sblo.jp

 

H:はい、こんばんは!細野晴臣です。新年です!元気にいきましょうね?みなさん。

O:明けましておめでとうございます!岡田崇です。

コ:明けましておめでとうございます。コシミハルです。

H:はい、おめでとうございます。えーと…そんな気分になれるの?大丈夫?

O:(笑)最初だけかな…

H:いやいやいや…っていうのは無しね(笑)

O:まぁね、新年明けましたから。気分一新。

H:2022年1月3日。なんと、お2人とも誕生日。

O:そうですね。53になったのかな。

H:あ、そうなの?

O:たぶん…だんだんわかんなくなってきちゃって(笑)

H:どうなの?そちらの方。

コ:そちらって…(笑)

H:おたくは?(笑)お嬢ちゃんいくつ?

コ:ねぇ?ほんとに。いやだなぁ(笑)

H:言わないか(笑)誕生日ってだんだん苦痛になってくるのかね?そんなことはないか。

コ:でも、小さい頃からお正月生まれって不思議な気分だよね?

O:まぁそうですね。でも、親戚から誕生日をお年玉以外にもらえたりする特権だけはあったかな。

H:稼ぎ時だ。

O:そうですね。お年玉をもらった後に父親から「お!崇、お前誕生日だったな」と言ってもらえると追加でもらえるんで(笑)

H:いくらぐらいだったんだろう。まぁいいか…ミハルちゃんはどうなんですか?誕生日になんかくれた?

コ:すごく小さいときに、父と母が着せ替え人形のお部屋を作ってくれた。

H:部屋!すごい。

コ:うん。ベッドとかいろんな、ミニチュアの。

H:今ね、ミニチュアがすごく気になるんだよね。世界にはすごくヘンテコリンなミニチュアを作ってる人がいっぱいいるんだよね。ハンブルグを再現したりしてるドイツ人とか。こないだテレビで観てたらすごかった。

コ:あ、おもしろそう!うちの父はね、なにかをいつも作ってるんですよ。作らなくてもいいものを…(笑)

H:職人肌だね。

O:手作りのミニチュアなんですね、じゃあ。

コ:そうなの。

O:すごいですね!

H:それは今ないの?

コ:実家に帰ればね。

H:今度見せてよ。

O:「ミハル観光」がある時にはね(笑)

コ:テーブルとベッドと…

H:そうか。もうその中に住んだらいいんじゃない?

2人:(笑)

 

H:はい。新年早々の音楽をひとつ…岡田くん。

O:はい。

H:恒例の「世界は日の出を待っている」。

O:今年はメリー・フォード(Mary Ford)のソロ、1966年の録音で…始まります。

 

 

The World Is Waiting For The Sunrise - Mary Ford

 

 

H:「世界は日の出を待っている」、メリー・フォードのソロからです。これはギターがレス・ポール(Les Paul)じゃないの?

O:じゃないんです。

H:そっくりだよね(笑)

O:1966年の録音なんですけど、1965年に離婚してるので…おそらくボブ・サマー(Bob Summers)というメリー・フォードの弟がいて。レス・ポールが残していった機材というものがあって、ボブ・サマーはそれを使ってこの手のレコーディングを残してるので、たぶんボブ・サマーとメアリー・フォードでやってるんだと思います。

H:じゃあギターをこんなに弾けるわけだね。すごいね。

O:まぁ、メリー・フォードもけっこう弾けますからね。

H:ほんと?すごいなぁ。そっくりだね。

O:たぶん、レス・ポールの機材でやってるはずです。

   

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 H:ということでですね…誕生日の話の続きを。

2人:(笑)

H:1月3日生まれというと、お2人とヴァン・ダイク・パークスVan Dyke Parks)。ヴァン・ダイク・パークスは何年生まれでしたっけ?

O:1943年…かな?

H:ということは…

O:78、79になるのかな?

H:ひと頃ね、クリスマスカードが届いてたんだよ。でも僕は不精なんでなんにも反応してないから、来なくなっちゃった(笑)

O:(笑)

H:ダメなんだよ、ほんとダメだ僕は…で、もう一人。小堺一機さんが1月3日(笑)それだけは知ってるなぁ、なんか。じゃあヴァン・ダイク・パークスを。おめでとう!という意味でかけたいと思いますが…"Bing Crosby"をかけます。

 

 

Bing Crosby - Van Dyke Parks

(from『Discover America』)

  

 

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H:"Bing Crosby"、ヴァン・ダイク・パークスでした。ところでミハルちゃん。

コ:え?

O:え?って…(笑)

コ:(笑)

H:最近、めまいはどう?

コ:え?(笑)

H:え?ダメなのこの話題?(笑)

コ:そんな話?

H:いや僕ね、めまいが続いたんだよ。 去年ね。3,4日かな。起きるとフラーっと目が回って。

コ:え?それ危ないんじゃないの…?

H:いや、治ったんだけどね。原因がわかったんだよ。

コ:なんだったんですか?

H:電気毛布を下に敷いてずっと寝てたの。電気毛布の影響で。

コ:そんなこと、ある?

H:電気毛布を止めたら治ったんだよ。

O:えー、でも寒…寒くないですか?って言っちゃった(笑)

H:いいんだよ、寒いよ(笑)

O:僕もつけてますよ。

H:あ、電磁波防止の毛布じゃないとね…それを買ったつもりなんだけど、もう古くてボロボロ。ネコの寝床みたいになってて(笑)それを切ったら治ったよ。

O:そっか…

コ:じゃあもう大丈夫なの?

H:大丈夫。耳の中に磁体があるでしょ?磁石みたいな。三半規管にね。あれが動いちゃうんだよね。

コ:そういうことが原因で?

H:うん。

O:耳石ってやつですか。

H:耳石だ。そのときはビックリしたね。あ、これはもう生活できない、と思った。

O:すごいみたいですね、あれ。トモちゃんも時々なってましたけど。

H:あ、本当?目が回るってすごいね。世界が…世界が回る。

O:(笑)

コ:ほんとにちょっと漫画みたいになるよね。

O:ぐるぐる…って?へぇ…

H:あれは治らなかったら生活できないな。んー…はい、お正月の話題でした。

O:お餅食べたい…

H:食べなよ。なに?この話(笑)

2人:(笑)

O:お正月=お餅なので…

H:お餅ってお正月に食べておいしい!と思って…

O:1年中食べたい!と思うのに、1月も半ばを過ぎるとあの熱量はどこに…(笑)

コ:(笑)

H:1年ぐらい食べなよ(笑)

コ:お雑煮がいちばんおいしいですね。

H:お雑煮いいよね。毎日食べたいと思うのにね。なんで食べないんだろう。

O:じゃあ、そんな曲を…ミハルさん。

H:はい。お雑煮。

コ:お雑煮?(笑)ディジー・ガレスピーDizzy Gillespie)で"Groovin' High"。

 

 

Groovin' High - Dizzy Gillespie

 

 

H:というわけでね…関係ない(笑)

2人:(笑)

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H:きょうは見学者が1人いるんだよね。あそこに。音くんね。なんか声ちょうだいよ。

(音:え!)

H:はい!とか。

(音:はい!)

H:あー、いたいた。

2人:(笑)

H:音くんはバンドやってますね。ここのスタジオをずーっと使ってるんだよね。自分で使おうと思うと彼らがいるから使えない(笑)

O:(笑)

H:どんな曲やってるの?いま。

(音:えーと、オリジナルを…)

O:オリジナル!

H:オリジナルやってるんだ。期待の若者たちだね。トリオでね。そのうちデビュー、待ってるから。

(音:………)

H:はい、音くんでした。

O:(笑)

H:じゃあ、最後の曲かな?

O:…まだですよ(笑)

H:(笑)まだ長いね…じゃあ、曲かけてもらおうかな。

O:はい。ジェフ・マルダー(Geoff Muldaur)がなんと新譜を出しまして。

H:そうだよね。

O:10年越し…13年越しくらいかな?

H:オランダでやったんでしょ?

O:オランダで。アムステルダム・プロジェクトと言って…聞いた話によると、元々はボー・ハンクス(The Beau Hunks)に話が行ったらしいんですけど結局ボー・ハンクスではできなくって。ボー・ハンクスのリーダーのガート・ヤン・ブロム(Gert-Jan Blom)さんがプロデューサーで…オランダのクラシック、ジャズ畑の名うてのミュージシャンを集めてレコーディングをして。13年ぐらいかかってできあがった『His Last Letter』というアルバムが出ましたので。

H:そんなにかかったんだね。

O:その中から、"Black Horse Blues"。

 

 

Black Horse Blues - Geoff Muldaur

(from『His Last Letter (The Amsterdam Project)』)

  

 

H:声が若いね。13年前か(笑)

O:いやー、歌入れはもっと最近だと思いますよ。

H:張りがある、相変わらずの声でね。

O:この辺のアーティストって新譜を出してもレコーディングがテキトーだったりすることが多いんで…(笑)

H:なるほど。

O:まぁ、ジェフはちゃんとこういうアルバムを作れてよかったなと思います。

H:アメリカではもう、こういうのはできないのかもしれないしね。

O:そうですね。前のアルバムもドイツで出たのかな?ビックス・バイダーベックBix Beiderbecke)のトリビュートアルバムを作って。

H:なんか、こういうタイプの…すごく古いタイプの音楽はヨーロッパのほうが今はいいんだね。

O:アメリカにはいないのかもしれないですね(笑)

H:いなくなっちゃったね(笑)たしかにそうかもしれない。じゃあみんなもね、ミハルちゃんも今度…じゃあ、チェコ行く?

コ:行きたい!すごく行きたい…

H:しまった…余計なこと言っちゃった(笑)

2人:(笑)

 

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H:じゃあ、行きたい気持ちで次の曲。

コ:え、次なににしようかな…

H:…止まっちゃった。

O:(笑)

コ:ちょっと待ってください(笑)ほんとに声が出ない…

O:大丈夫ですか?

コ:大丈夫です。 じゃあ新しいのにしよう。トム・ミッシュ(Tom Misch)にしようかな。

2人:…

コ:"Parabéns"。

H:知らない…知ってる?

O:知らないです(笑)

コ:マルコス・ヴァーリ(Marcos Valle)と一緒にやってる。

 

 

Parabéns (feat. Marcos Valle) - Tom Misch

(from『Quarantine Sessions』)

  

 

H:リズムボックスがいいね。こういうのを聴くと使いたくなる。

コ:なんか気持ちいいですよね。

 

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H:さぁて…もう、なんにもないわ(笑)

2人:(笑)

O:じゃあですね…リルデイジーからレイモンド・スコット(Raymond Scott)の『The Jingle Worlshop』というCMジングル集のアナログ盤をリリースします、しましたので…

H:はいはい…あれ、すばらしいよね。

O:その中から何曲か続けて聴いて頂き…お別れとなります。

H:お願いします。

コ:(笑)

H:えー、司会は岡田崇さん。ゲストはコシミハルさんでした。

コ:ありがとうございました。

O:おやすみなさい!

H:はい、また…おやすみなさい。

O:(笑)

 

 

The Tingling Tartness Of Sprite - Raymond Scott

(from『The Jingle Workshop』)

  

 

Who Took The Beer? (Hamm’s Beer) - Raymond Scott

(from『The Jingle Workshop』)

  

 

H:いいね、これ。

O:2年前の11月のブラック・フライデーというレコード・ストア・デイにアメリカで出たんですけど、日本にはほんとに20枚弱ぐらいしか入ってこなかった…と思うんですよね。で、もったいないなんて話をしてて。

H:その時…音源もらったね。

O:1曲かけましたね。

H:これおもしろい。じゃあまた、これを特集しようね。

O:ぜひ。お願いします。

H:うん。これはいい…売れてもいいくらい。

  

 

Hangover Dirt (Instant Fels Naptha) - Raymond Scott

(from『The Jingle Workshop』)

  

 

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