2021.01.24 Inter FM「Daisy Holiday!」より
H:こんばんは。細野晴臣です。きょうは新年、という気分じゃないですが、今年初めてレギュラーのお2人を呼んでます。
O:こんばんは、岡田崇です。
H:はい。ありがとう。
越:こんばんは、コシミハルです。
H:はい。どうもどうも。3日にね、お2人は誕生日を迎えて。
O:はい。
H:一つ歳をとったという。
O:ですね。
H:でも、世界中の人がみんな1歳ずつ年取るからね。自分だけじゃないんで。一斉にね。
O:ね(笑)
H:昔はお正月にみんな歳をとったんだよね。
O:あ、そうなんですか。
H:うん。お誕生会とかない。さて、いくつになったの?
O:僕は52ですね。
H:えー!まだ若いね。
O:(笑)
H:52が若いって言われて、どういう気持ちなのかな?(笑)
O:どうなんでしょうか(笑)
越:…
H:ちょっと、沈黙しないでよ(笑)
越:(笑)
H:いや、聞かないよ、歳は(笑)
越:イヤだなぁ…(笑)
H:うーん、まぁイヤだよね。しょうがないよね。
O:(笑)
H:もう1月24日になっちゃったよ。正月早々、散々だよね。こういう仕事もやりにくいよね。
O:そうですね。
H:マスクしながら…僕はしてなかった、ごめんなさい(笑)いましました。やっぱり声こもるのかな?
O:こもりますね。
H:んー。これはこのまんま…こんな感じで行く?じゃあ音楽かけましょうか。岡田くんからね。
O:じゃあですね…トム・マクダーモット(Tom McDermott)というですね、ニュー・オーリンズ在住のピアニストの方の曲で。
H:今の人ね?
O:今の人ですね。ニュー・オーリンズなんですけどブラジルの音楽に没等していて。ヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)がこの人の大ファンで。
H:あ、そう?
O:過去に彼が出したアルバムからヴァン・ダイクが編集してアルバムを1枚作ったりしてるんですけど。
H:ぜんぜん知らなかった(笑)
O:その中の1曲、"Casa Denise"という曲を。
Casa Denise - Tom McDermott
(from『Bamboula』)
H:いやぁ、終わったよ。終わんないかと思った(笑)
O:長いですよね(笑)5分。
H:こういう昔からの舞踏音楽ってぐるぐる回るじゃない。だから終わらないんだよね(笑)
O:(笑)
H:でもこれは、ニュー・オーリンズに住んでるだけの人だね。
O:そうですね(笑)いちばん最初にこの人を知ったのって…レイモンド・スコット(Raymond Scott)のカヴァーをやってたんですよ。
H:え、そうなんだ。人のこと言えないや、これは(笑)
O:それで知って…そのアルバムだと、デューク・エリントン(Duke Ellington)だとかジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt)とか、いろんなカヴァーをやってて。その後になってヴァン・ダイクがアルバムをプロデュースしたっていうニュースを見て。
H:出てるの?それ。
O:出てます。
H:ぜんぜん知らないな。なんでだろう?
O:それで知って、あれ?この人、前持ってるよな?と思ってみたら…"Twikight In Turkey"やってたんですけど、そのときは。
H:いやー、つかみどころのない…人のことは言えない…(笑)
O:おもしろい人だなぁと思って(笑)
H:さて…あ、ミハルちゃんは何年…っていうのは訊いちゃいけないな(笑)
越:(笑)
H:今年は丑年だよね。で、こないだ"Cow Cow Boogie"かけたら、いろんな人がかけてるね。ピーター・バラカンとか(笑)"世界は日の出を待っている(The World Is Waiting for the Sunrise)"は村上春樹がかけたり…おんなじジェフ・ベック(Jeff Beck)ヴァージョンをかけてた。
O:みたいですね(笑)
H:で、調べてたら水森亜土さんが"Cow Cow Boogie"、歌ってるんだね。"Song Is Ended"とか。それ、聴けないんだよね。今度じゃあ、岡田くんお願いしますね。
O:はい。
H:いや、すごい人がいるなぁ。ライバルが(笑)ミハルちゃんのライバルだっけね?(笑)
越:YouTubeでちょっと聴けたりしますね。ライヴの…
O:けっこういいですよね。"Come On-A My House"とかやってるのもあって…すごいいいですよ。
越:そう。すごいサラッとやってて。キュートですよ。自由な感じが。
H:いいね、あの人はすごいね。ホントはそれがメインで、お絵かきはついでだったんだろうね(笑)
2人:(苦笑)
H:じゃあ、ミハルちゃんどうぞ。
越:じゃあパラディ(Paradis)で"Toi Et Moi"。
H:トワエモア?日本の?あ、違う。
O:日本のかと思った(笑)
Toi Et Moi - Paradis
(from『Recto Verso』)
H:なんか、テレックス(Telex)を思い出したな。
越:ね!懐かしいよね、こういう音ってね。
H:あ、この人たちは今の人たちなんだ。
越:そうなんです。
H:なんかこういうの好きだな(笑)
越:いいよね、こういうの。ずーっと…普通になってきましたね。「普通」ってなんか変な言い方だけど(笑)テレックスからずーっと…
H:ミハルちゃんにピッタリだよね、こういうの。
越:こういうのを聴いてお料理したりお掃除したりっていう…
H:前もそういうこと言ってたね。いつもそれ(笑)
越:いつもそうなんですけど…(笑)
O:(笑)
H:なるほど。いやー、『Parallelisme』思い出すよね。
越:思い出しますね。
H:今度特集しようかな。
H:干支の話に戻るんですけど。僕はいつも干支占いっていうのをサイトで見てるのね。
O:そうなんですね(笑)
H:古いでしょ?(笑)星占いじゃないからね。で、去年だったか。12月に見たある日、「あなたは転ぶ」って書いてあったのね。
越:(笑)
H:まさか!と思ったらホントに転んだんだよ(笑)それ以来ちょっと気になってて。なんかね、きょうのもひどかったんだよね。
越:どんな感じだったんですか?
H:え?「海辺で恋人と別れる」って…いないけどね(笑)海に行かないし。
2人:(笑)
H:具体的なんだよね。1月、新年になってからね…このラジオをずっとためてたハードディスクがクラッシュして…(笑)
O:悲しい…(笑)
H:で、振るとマウントするから接触不良なのかな?怖いね、ハードディスクって。
O:怖いですね。
H:それで車に乗ったら、「タイヤの空気圧が低下してるから直ちに止めなさい」みたいなね(笑)
O:言われるんですね、今の車は。
H:そうなの。もう、参ったよ。で、テレビつけると「自粛しろ」と。
O:んー。
H:もう、制約だらけで。機械が壊れやすいから気を付けてね、皆さん。太陽の所為かもしれないよ。
O:太陽の所為…?
H:うん。詳しいことは知らない(笑)
O:(笑)
H:で…ずいぶん前、去年のいちばん最後の週かなんかに、僕は時間が経つのが早い、それがわかった!って言ったじゃん。
O:言ってましたね。
H:…それがなんだったかな、と思って(笑)
2人:(笑)
越:あの時はうまく説明できなかった…(笑)
H:難しいんだよ(笑)難しいの、すごい数学的なの。ただ一つ言えるのは、地球の自転がちょっとずつ遅れてるんですよね。それに関係があるかもしれない。
O:んー…
H:さぁ、帰って寝ようかな、きょうは。
2人:(笑)
H:曲がないんだよ。クラッシュしてて。なんでもよければここにあるけどね。
O:じゃあそれにしましょう。
H:じゃあね…"I'm A Fool To Care"のいちばん古いカントリースタイルのを見つけたんで。歌ってる人は…テッド・ダファン(Ted Daffan)。
I'm A Fool To Care - Ted Daffan
H:すごい古い音源ですけど。1940年代ですね。
越:すごくいいアレンジですね。
H:そうですか(笑)すごいシンプルで。これを有名にしたのはレス・ポール(Les Paul)だけどね。メリー・フォード(Mary Ford)と
H:えー…で?なんの話?みんなどんな話が好きなの?音楽の話以外、なんかないの?
O:音楽の話以外…うーんと…(笑)
H:ないか(笑)
O:今年はどうなんですかね…ってわかんないしね。
H:わかんないね。オリンピックはどうなるのかね。
O:ね。
H:わかんないね。えー…[アメリカの]大統領がどうなったかは、もう決まってるんだよね。
O:そうですね。20日に。
H:20日にもう決まっちゃったんだね。今の時点ではまだわかんないんですよ、実は。まぁわかってるんだけど(笑)
O:(笑)
H:大変な騒ぎでね。はい、そんなこんなで、またこの番組は続いていきますが…きょうの最後は岡田くんに任せちゃおうかな。
O:じゃあどうしようかな…インク・スポッツ(The Ink Spots)で"Address Unknown"という曲を。1939年の曲ですね。
H:古いね。
O:じゃあ、これを聴いて…
H:はい。じゃあ、また来週。
Address Unknown - The Ink Spots
H:なんか、告知はなかった?
越:…コクチ?
O:(笑)
H:いいや(笑)
越:あるといいな…(笑)
H:…今のはおもしろいから使ってください(笑)
O:(笑)
越:やめて(笑)