2021.05.30 Inter FM「Daisy Holiday!」より

 

daisy-holiday.sblo.jp

 

?:ハマさんいてよかった、きょう。不安なんすよ(笑)

H:いや、こっちだってそうだよ(笑)

3人:(笑)

ハマ:両者の間に立つべき人なのか…僕でよければ(笑)

?:すいません…(笑)ありがとうございます、ホントに。

ハマ:まぁそうだよね。サシで、ガチンコでっていうのはなかなか緊張するよね。

?:そうですねー…

ハマ:なんか、いい瞬間に立ち会えてうれしいです(笑)

?:めちゃめちゃうれしいです!あー、やべぇな…

ハマ:なんで?

?:細野さんファンに怒られそう(笑)

ハマ:大丈夫、絶対怒られないから。

H:大丈夫だよ(笑)逆だよ逆。怒られちゃうよ。

ハマ:あっこゴリラファンに(笑)

?:いやいやいや!ないです(笑)1億パーないです。これ、収録ですよね?

H:うん。

 

@@@@@@@@@@@@@

 

H:…なんだっけな?(笑)

2人:(笑)

H:忘れちゃったよ(笑)あ、自分の名前ね。細野晴臣です!きょうはですね、お聞きのようにゲストを2人お招きしてます。自己紹介をひとつ、お願いします。

ハマ:じゃあ僕から行きますね。OKAMOTO'Sのハマ・オカモトです。よろしくお願いします。そして…

あっこ:そして…なぜ私はここにいるんでしょうか(笑)あっこゴリラです、よろしくお願いします。

H:いらっしゃい!

あっこ:光栄すぎて…お邪魔します!

ハマ:あっこゴリラですよ…いやー、すごい回だね(笑)

H:唐突だよな(笑)

ハマ:たしかに唐突ですね(笑)

H:でもね…去年だっけ?2人で番組やってたのを聴いてたから。

ハマ:そうなんですよね、聴いてくれて…普段はあっこがずっとナビゲーターをやってる番組に…あの日はそれこそ「細野晴臣特集」。

あっこ:そうなんですよ。けっこういろんな特集をする番組でして。勝手に「細野晴臣特集」を番組でやって、そこにゲストで来てくれて。

ハマ:[付き合いは]長いんですよ。いっしょに音楽番組やったりとか。関係値はあったので。なのでひさしぶりにラジオで会った、という感じで。

あっこ:うん。

ハマ:で、細野さんの話を…というので、自分なりの話をした。

H:うん。僕も勝手に聴いてただけだけどね。

ハマ:後日、僕が細野さんに会ったら「聴いてたよ」と(笑)

あっこ:そう!まさか聴いてて…マジで?こえー!みたいな(笑)

ハマ:そのときに「[細野さんは]日本の音楽の基礎みたいなところなのかな…」みたいな。あっこなりに話をして。

H:接点、ないよね。

ハマ:で、「醤油、砂糖、細野」って…

あっこ:あ、「醬油、砂糖、みりん、細野」。

H:(笑)

ハマ:そうそう!細野さんのことを例えるならそうなんじゃないか…みたいな話をしてた放送を、まさか聴かれていて。

あっこ:そうですね…

ハマ:そしたら細野さんのほうから…去年末にお会いしたときに「ラジオ来てくれたらうれしいな」みたいな。「そのときはハマくんが連れてきてね」と仰ってたので…

H:そういうことになっちゃったね。

ハマ:ホントに実現。ちょっと時間経っちゃいましたけど。

あっこ:ヤバいっすね、ホント。信じらんない…

ハマ:だから、そのいきさつを説明したらみんな納得してくれる…

あっこ:そうですね!急じゃないんですよ!(笑) 一応ね、文脈があるんですよ。

 

 

H:なんか、ちゃんと特集してくれててうれしかったけどね。

ハマ:おもしろい特集でしたね、とっても。

あっこ:うれしい。うん。

ハマ:あっこがちゃんと…知ったかぶりしてやらないじゃない、あの番組も。知ってることは知ってることで喋れるけど、知らないこととか通ってきてないことについては、ちゃんとそういう風に言うじゃない。

あっこ:そうそうそう。

ハマ:だから細野さんのときも、存在は知ってるけど…

あっこ:なんか、「知ってる」なんてあんまり言えないじゃないですか。もっと詳しい人がいっぱいいるから。っていうのもあるし…だから、赤ちゃんみたいな気持ちでいっつもやってるんですけど。

ハマ:新鮮な…(笑)

あっこ:そう、新鮮な気持ちで。

H:きょうは僕が赤ちゃんなんで…(笑)

2人:(笑)

あっこ:「誰だこいつは!」って感じですよね(笑)私ラッパーなんですよ。

H:いやいや、知ってるよ!だって…あれ何年前だろう。買ったんだよ、あっこゴリラ…

あっこ:え!!

H:"ゲリラ"っていうやつ。

あっこ:えええ!!!マジですか?!

ハマ:(笑)

H:ほら、テレビでやったでしょ?コマーシャルで。

あっこ:やりましたやりました…

H:ああいうのを聴くとすぐチェックするんだよね。

ハマ:初めて、その話聞いたの。

H:それをね、さっきUSBに入れて持ってきたんだけど、車の横っちょに落ちちゃって取れなかった(笑)

2人:(笑)

あっこ:ちょっと待って、聞いた聞いた?細野晴臣があっこゴリラチェキってたわ(笑)

ハマ:うれしいね(笑)

H:(笑)これだこれ。

あっこ:ヤバすぎる。まさかの…すごすぎでしょ。

 

 

ゲリラ × 向井太一  - あっこゴリラ

 

 

あっこ:マジかよ。やば…

H:なんで「あっこゴリラ」って名前なの?

あっこ:そうですよね(笑)あのー、ノリです(笑)

H:ノリなんだ(笑)

ハマ:でもさ、ノリで決めたとはいえさ…ノリで決めたならノリでやめてもいいわけじゃん。でもやめないじゃん。それはやっぱりなんか、ハマりはあるんだね。自分に。

あっこ:そうっすね。なんかかわいいな、みたいな。「あっこゴリラ、かわいいじゃん」みたいな。

ハマ:ライヴでバナナ出したりしてたんですよ。

あっこ:初期の頃ね。お客さんに覚えてほしくて(笑)

ハマ:(笑)

H:吉本にゴリラの真似する女性芸人がいるんだけど、あそこまではやらないよね。

あっこ:やらないです(笑)

ハマ:そういうところまでは行ってないんだよね(笑)

あっこ:まぁリリックでちょいちょいネタ…比喩として使ったりするくらいですかね。

H:東京なの?

あっこ:東京生まれ、東京育ちです。

H:そうなんだ!大阪かな、なんて思っちゃったけどね。

あっこ:あ、よく言われるんですよ。

ハマ:僕も思いました。

あっこ:でも家族はみんな大阪です 。コテコテの。

H:あ、そうなんだ。

ハマ:ルーツが、ってこと?

あっこ:おじいちゃんおばあちゃんとか。みんな関西で…

H:じゃあやっぱり、関西の血なんだね。

ハマ:そういうのもあるかもしれないね。

あっこ:うん、なのかもしれない。

ハマ:で、元ドラマーなんですよ。

H:あー、なんかね、リズム感がいいと思ったのはその所為だね。

あっこ:え!ちょっと待って!聞いた?みんな(笑)

H:いやいやいや…(笑)

ハマ:お手上げ(笑)みんなは聴いてるよ(笑)

あっこ:あっこゴリラのリズム感いいってさ!(笑)やべー!

H:だって、ラップってそれが肝でしょ?

あっこ:はい…いや、うれしいです…

H:それがあるから聴けるというか…それで買ったんだと思うよ、たぶん。

あっこ:うれしい!なにこれ…

ハマ:元々すごい…僕が代弁することじゃないかもしれないですけど、すごいラッパーだったというのではなくて、ドラマーだった延長で…「ラップできるんじゃない?」くらいの感じだもんね。発端は。

あっこ:そうですね。わりと衝動でやりましたね。

H:へぇー。

ハマ:だから細野さんが言ってることは間違ってないというか…それがないと、そんな感じでは始められないというか。

H:そうだよね。日本の人のラップって、ちょっとポエトリーリーディングみたいなとこあるけど。

あっこ:うんうんうん、そうですね。

H:リズムが際立ってるのはあっこゴリラだよね(笑)

あっこ:リズムが好きすぎて…いやー、うれしいです。

H:曲の発想とかも自分で考えるわけ?

あっこ:そうですね。自分でデモみたいなのを作って…で、みんなに協力してもらって。ここはああしたいだのこうしたいだの振り回して…やって頂いて(笑)

H:へぇ。やっぱりミュージシャンっぽいよね、じゃあ。

ハマ:うん。とっても。

あっこ:ぽいかもしれないっす!ミュージシャンっぽい(笑)

ハマ:いや、ミュージシャンだもん。ちゃんと(笑)

H:あ、ミュージシャンか。そうかそうか(笑)

あっこ:でもコードとかわかんないんですよ。そういうのは全然わかんなくて…これは好き、これはイヤ!とか。そういう…擬音ばっか使っちゃうみたいな。

H:いいなぁ、それ。そうやって作りたいよな。

あっこ:(笑)

ハマ:戻れないですもんね。一回わかっちゃうと。

H:そうそう。

ハマ:わかってない頃の作り方には戻れないから…うらやましいな、と思うところありますよね。

あっこ:こないだも、これコードとメロディーがぶつかってるように感じるんだけど、これどう?とか。そういうのがわかる友達にいっぱい送って。「いや、大丈夫だと思うよ」、え、そうなの?じゃあなんでこんなに気持ち悪いの?「それはあっこが気持ち悪いと思うからじゃない?」そうなんだ!わかった!みたいな。
H:(笑)

あっこ:トラックメーカーに、ごめん、なんか気持ち悪いんだよね、みたいな。こういう風にやりとりしてる。

ハマ:逆じゃないんだね。わかってる人が「あっこ、これはフリーキーにやりすぎてて当たってるよ」っていうのが普通だけど、逆なんだね?その感覚すらわかってない人の感覚だから…

あっこ:そう。わかんないんですよ全然。覚えられない(笑)

ハマ:覚えなくても…おのずと覚えるだろうしね、たぶん。

あっこ:えー、覚えたいですけどねー。そろそろね。

ハマ:でも別に…あんまり行動には移さない…(笑)

あっこ:そうなんすよ(笑)どうやって覚えたらいいかわかんないんすよ。

H:あー。

ハマ:でも、細野さんも前…対談させてもらったときに、もともとガチガチに音符を読んで弾く人じゃなかった、という話をしてて。

H:耳だけが頼りだからね。レコードを聴いてコピーしたから。

ハマ:だから…スタートはそういう人もいるんじゃない?みんな。

あっこ:そうですよね。大丈夫だよね。

H:アメリカのミュージシャンなんかは譜面読まないもんね。

ハマ:んー。もう、コードというか。

H:その代わり、耳がいいからすぐ覚えちゃうよね。

ハマ:そのタイプなんじゃないの?あっこも。大きく分類したら…

あっこ:そうなのかね?わかんないけどね(笑)

H:やっぱり、ラッパーは譜面読まなくていいよ(笑)

あっこ:そうっすね。わりと衝動でいたいな、みたいなのはありますね。自分の中で。

H:衝動は大事だよね。

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ハマ:でも、細野さんがコマーシャルで飛んできて買って聴いた、というのはすごい素敵な話ですね。

あっこ:細野さん特集をしたときも思ったんですけど、やっぱり貪欲ですよね。常に。新しい音楽とかもめっちゃチェックされてるんだなぁ、みたいな。

H:うんうん。でも最近はダメね。

あっこ:(笑)

H:この数日落ち込んでるんだよね。

あっこ:え、なんでですか?

H:昨日あたりから歳取ったんだよな(笑)

あっこ:えー!(笑)

ハマ:なんですかそれ!ガクッて?(笑)

H:コロナの所為かもしれない。

ハマ:それはきっかけがあったんですか?具体的な。

H:あのね、去年…一昨年だったかな。『NO SMOKING』という映画ができたでしょ?その第2弾があるんで、構想をいま練ってるんだけど…全然浮かんでこないんだよ。

ハマ:あ、そういうのは今までだったらバババッと…

H:衝動がね、出てくるんだけど。歳取った所為か衝動が出てこないんだよ(笑)

あっこ:あー。

ハマ:どうしよう、って…

H:なにこれ?って思っちゃうの。自分がね。こんなやつがなんで…(笑)

2人:(笑)

ハマ:へぇ、細野さんのそういうモードってあるんですね。

H:ときどき来るね。

あっこ:そういうときはどうやって打破してます?

H:えーとね、んー…どうやってたかな。黙って静かに暮らすしかないかな。いまはだいたいそんな感じだよ。この1年ぐらい。

あっこ:うんうん。

ハマ:そっか。

H:2019年にアメリカでライヴやって…そのときはすごいノってたんだよね。

ハマ:すばらしいツアーでしたもんね。

H:で、その翌年、つまり去年か。オーストラリアでの予定とかいろいろあったんだけど、全部なくなっちゃったでしょ?で、これ幸いとばかり休んでたわけ。

ハマ:はい。

H:ちょっと休みすぎちゃったのかな。

あっこ:あー。

ハマ:そっちのスイッチが入りずらくなってるんですかね。

H:スイッチ入らないんだよ。どうしよう。みんなどうしてるの?

あっこ:私、筋トレっすね。

H:え?(笑)筋トレ?

あっこ:筋トレめっちゃいいっすよ。

ハマ:それはスランプ気味に陥った思考を…

あっこ:シンプルに、思考がどうしようもないときはフィジカルを動かすんですよ。で、そっちもダメなら瞑想とかそっち系。

H:瞑想!ほほう。

ハマ:そっち系…(笑)精神のほうね。

あっこ:そうそうそう。黙るか動くかみたいな。

H:なるほどね。どっちかっていうと今は黙るほうだな。瞑想とか好きだよ。

あっこ:好きそうですよね!

2人:(笑)

あっこ:私は細野さんの音楽聴いて、この人、宇宙人?みたいな。え、ご自身のことをどう思ってます?

H:…ふぇ?

ハマ:「宇宙人だと思ってますか?」ってことじゃないでしょ?(笑)

H:いやいやいや…宇宙人と思ったことはないよ(笑)

あっこ:なんだろう…これ、けっこう大マジで言ってるんですけど、宇宙と交信とか…私は宇宙人とかいると思ってるタイプなんで。なんかそういう感覚がある方なんじゃないかな、みたいに思ってたんですけど。

H:あのね、交信するおじさんはあんまり好きじゃないの(笑)

2人:(笑)

あっこ:あ、そうなんですね(笑)そっか。

 

 

The Conversation  - John Williams

from『Close Encounters of the Third Kind (Original Motion Picture Soundtrack)』)

 

  

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ハマ:でも、すごく何かに集中して作ってるんだな、というは聴くとわかるもんね。細野さんの音楽はね。

あっこ:そう。

H:いやー、そんなにはっきりしてないしね、定まっちゃいないんだよ。揺れ動いててね。全然ダメ(笑)

ハマ:全然ダメではないですけど…(笑)

あっこ:でも、揺れ動いてるっていうのを聴いて私、けっこううれしいんですけど。やっぱそうなんだ、みたいな。

H:全然、確固たる自信もないしね。なんにもないんだよ。

あっこ:じゃあどういう感じで…これでオッケー、ってするんですか?締切ですか?

H:そうそうそう(笑)

あっこ:(笑)

ハマ:追い詰められたほうがいいんだってね。

H:みんなそうなんじゃない?締切がないとずーっとやってると思うよ。

あっこ:じゃあこれまでの…いろんな形態で作品作られてますけど、基本的にはいつも揺れ動きながらやられてる、って感じなんですか?

H:そうそうそうそう。でも、いちばん大事なのはやっぱり衝動だけどね。

あっこ:うんうん。えー、最高なんだけど(笑)

2人:(笑)

H:いやいや…(笑)

ハマ:なんか、締切があったほうが絶対いいよね、って話をしたときに…追われててきついとか、追い詰められてる、っていうポーズはとらないんだって。

あっこ:はいはいはい!

H:そうそう。顔には出ないんだよ(笑)

あっこ:出なそう(笑)

H:すごいポーカーフェイスだからね。

ハマ:それ言ってた。こないだ。でもそうだよね。そういう人もいますよね。

H:そうだよね。ハマくんもそうじゃない?

ハマ:僕ももう、ホントにギリギリになって考えて…考えたとて、みたいな結果のほうが今のところ多いので。いざ録るとか、いざ作る、ってなったときに家で悶々と考えてきたものって…全然パッとしないというか。

あっこ:うんうんうん。

H:考えるとね。そうなんだよ。

ハマ:なので…仰ってた衝動、きっかけはもちろん必要だと思うんですけど。ぶつけるにあたっては下敷きを書きすぎると…というのは僕もそっち側かもしれないですね。

あっこ:だから実質1時間ぐらい集中したくらいのものがいちばんよかったりする(笑)

ハマ:ね。

H:あー、1時間いいね。

ハマ:1時間くらいですよね。で、1時間くらいでやったものが自分でいいと思えるときって、最高の気持ちになる。

あっこ:最高。

H:いちばん充実してるんじゃない?それ。

ハマ:そうですよね。

あっこ:だから締切…けっこう前から言われてたのに、あ、やりますやります、って言ってずーっとやんないでいて…(笑)

ハマ:(笑)

H:やらないでしょ?ずーっとやらないんだよ(笑)

あっこ:ずーっとやらないで、ギリギリになって…

H:小学生とおんなじで…夏休みの宿題、やらないじゃん(笑)

あっこ:そうそうそう(笑)

ハマ:そうですよね。最後に、もう…怒られてやるっていう(笑)

H:最後の日にやるじゃん。

あっこ:そう、最後の日にやべぇやべぇって…1時間だけ集中してめっちゃいいのできたイエー、みたいな(笑)

H:その味をしめちゃうとやんないよね(笑)集中が大事なんだよ、やっぱり。

ハマ:まぁ、向き不向きはあるというか…やっぱりすごい考えてきてカッコいい人もいるけど。

あっこ:そっか。でもハマさんは私、すごい準備する人かな、と思ってたから。

ハマ:気持ちはそうしたいの、常に。そういう風にして安心は得たいというか。ちゃんと気持ちは向いてるよ、って自分に向けてやりたいんですけど。

H:まぁね、安心はしとかないと。

ハマ:いざやると…いや、絶対に当日の俺のほうが冴えてるはずだ、って思いこむようになって(笑)

あっこ:(笑)

ハマ:でも、ちゃんとそのK点は越えられるようにはしたいけどね。それで、やってくればよかった…って毎回思ってたらそんな悪いことはないから。

あっこ:そうだよね。

ハマ:今のところね。ここ数年は特にそうかもしれない。

あっこ:あー。それってさ、ずっとやってきてるから自信がついてきてる、みたいのもあるのかもね。

ハマ:それもね、きっとあるかもしれないね。

H:もう、ベテランだもんね。

ハマ:ベテラン…細野さんから言われるベテランってどれぐらいの位置のどういうベテランなのかわからなくなっちゃいますけど…ありがたく頂いておきます(笑)

あっこ:(笑)

H:でも最近、ベテランっていう言葉があんまりなくなってるね。

ハマ:たしかに。聞かないですね。細野さんにもベテランですもんね、とは言わないですよね。

あっこ:あえて「細野さんはベテラン」とはね(笑)

H:自分でベテランだとは思ってないんだよな。

あっこ:あ、最高!

H:いやいやいや…褒められちゃった(笑)

あっこ:え、よくないですか?(笑)

H:ずっと素人だよ。

あっこ:あー最高!それがいい!

H:あ、ホント?(笑)

あっこ:なんか、ずっとそんな感じでいたい。あー、細野さんそうなんだ。素敵なんだけど。

H:だから落ち込むと全然ダメなの。この数日。

ハマ:あー、なるほど。そっか。

H:もう、押し入れに隠れたい感じだね。

あっこ:えー、きょうめっちゃいい話聞けてるんだけど。

H:え、そうなの?(笑)

ハマ:でもたしかに…僕もあっこもいわゆる同世代で。

H:そうだよね。

ハマ:僕らからすると細野さんの…まぁ僕は何度もお仕事させてもらってるから、今さらはないんですけど。やっぱり最初のイメージって今のあっこのリアクション通りで…全部そぎ落とされてて、そういう境地でもない、みたいな勝手なイメージを…なんでもそうですけど、人って抱くじゃないですか。

H:あー、はいはいはい…

あっこ:なんか、存在するのかな?ぐらいになっちゃってて、もう。

ハマ:ね、言ってたもんね。

あっこ:ほんと、豊臣秀吉みたいな(笑)

2人:(笑)

H:歴史上の…(笑)

あっこ:そうそう(笑)存在してたのか?みたいになっちゃって…

ハマ:「細野晴臣って、写真がある時代の人なんだー」みたいなことだよね(笑)絵じゃないんだ、みたいな。極端に言うとね。

あっこ:そうそうそう(笑)でも私たちは生まれたときからずっと細野さんの音楽を…

ハマ:何かしらでね…

あっこ:もう、何かしらで摂取してここまですくすく大きくなってるわけだから。

H:いやー、もうでも入れ替わる時季だね。ホントに。

ハマ:それは「代」ということですか?

H:つくづく、もういいや!って感じなんだよ、今。

ハマ:それは作ることですか?それとも…

H:いや、この数日の気持ちね(笑)また変わるんだよ、すぐ(笑)

ハマ:今は、もういいかな、みたいな。

H:今はもうダメ。今のこの時点では。なんにもできない。

あっこ:へぇー。

ハマ:俺もそこまでの発言は初めて聞いた。

あっこ:めっちゃギャルっぽいっすね。

H:ギャル!(笑)

ハマ:細野晴臣=ギャル説(笑)

あっこ:ギャルっぽい(笑)「きょうムリ~」みたいな。明日ときょうで気分違うのは当たり前、みたいな。

H:それはそうなんだよ。明日、きょう、昨日、っていうのはすごい大事なんだよ。

あっこ:いやー、大事っすよね。マジか。なんか似てる、とか(笑)

ハマ:でも、共通点という意味で…点はあるよね。きっと。今の話で。あっこもちゃんと落ち込む人じゃん。

あっこ:そうですね。激しいですね、波が。でも、緩やかにはなりましたけどね、昔よりは。

ハマ:コントロールの術をおもしろく見出してるもんね。

あっこ:そうそうそう!おもしろくはなってきてるけど。もう、四つ打ちみたいになってきてる。あー、また来たぜ、みたいな(笑)

H:(笑)

あっこ:楽しくなっては来てるけど、基本的には全力で落ち込んで、全力で楽しんでるのが続いてますね。あー、細野さんもそうなんだ。

 

 

TOKYO BANANA 2021  - あっこゴリラ

 

  

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