2020.07.12 Inter FM「Daisy Holiday!」より
伊賀航ショウ!
?:こんにちはー。
??:こんにちは。あ、聞こえた聞こえた。
???:聞こえたけど姿が見えないな(笑)
?:あれ?写真が…顔が出なくて…すいません。あ、こんにちは。
一同:(爆笑)
?:あ、すごい(笑)
???:ヒゲのびてるなー(笑)
??:すごいね(笑)
?:こんなに生えるんすね(笑)
~~~~♪Back Bay Shuffle - Artie Shaw~~~~
H:こんばんは、細野晴臣です。さぁ今回はひさびさに…バンドメンバーに声をかけて、リモートでつないでます。リモート、好きじゃないんですけど。一度やってみたかったんです。えー、ひさびさですけど。今年初めてですよ。みんなね…返事してくれー(笑)
大地:(笑)おひさしぶりです。
H:元気そうだね。伊賀くんがちょっとなんか…ボロボロになってるっていうか(笑)ヒゲ面だね。すごいヒゲだね。
伊賀:(笑)
大地:『キャスト・アウェイ(Cast Away)』ですよ、『キャスト・アウェイ』(笑)
H:『キャスト・アウェイ』だ。そうだ。
H:みんな、忙しい…わけはないよね(笑)
卓史:そうですね(笑)
H:どんな生活してたの?3か月間。伊賀くんはどう?
伊賀:僕は…のんびりしてました。
H:だろうね(笑)顔に出てるよ。
伊賀:あの…うちにいました。
H:みんなうちにいたんだけどね。
伊賀:あ、そっか…(笑)
H:でも、ぼちぼち仕事してるの?
伊賀:配信のライヴとか、たまに…
H:そっか。配信だね。じゃあ、大地くんはどんな感じだったの?
大地:自分はもう、ひたすら整理してましたね、家を。
H:あー、そういう人結構いるよね。んー。
大地:そうなんですよ。断捨離じゃないんですけど…楽器の倉庫が家にあるんですけど、グッチャグチャだったんで。
H:うんうん。
大地:棚とか買って。ドラムが全部、完璧に入るようにして…
H:おお、すごい。すごくきれいになったんだろうね。
大地:めちゃくちゃきれいになりました。それで、もう使わないだろうという楽器…入りきらないのがちょっと出てきたんで、メルカリで売ったりとかしてました(笑)
H:ホント?まぁそうだろうね、みんな…じゃあ、あの…名前忘れちゃった(笑)
卓史:野村です!(笑)
H:そうだ(笑)野々村くんじゃなくて野村くんだ(笑)
大地:[アンジャッシュの]「児嶋だよ!」みたいになってるよ(笑)
卓史:(笑)
H:(笑)どうしてた?
卓史:僕もなにもなくなっちゃって…しばらくは、急に料理作り始めたりとか。
H:あー。
卓史:細野さんは嫌いって仰ってましたけど、リモートでなんかやれることないかなぁと思って。そういうのをいろいろ調べたりとか。そういうことをやったりしてました。
H:なるほど。
大地:細野さんは?
H:え、僕?僕はね、けっこう…この番組を手作りでやってたりして。
大地:あ、そうですよね。
H:うん。3月、4月…4月からかな。けっこうやってたよ。
大地:訊きたかったんですけど、インスタのストーリーに曲…上げてたじゃないですか。
H:うん。
大地:あれ、めちゃくちゃ凝って作ってるなぁ、と思って。
H:あれはすごい反響があるんだよね。んー。
大地:いやー、すごいよかったですよ。
H:もう、この番組は…NTSっていうロンドンの配信ラジオでやってたりするんで。
大地:あ、そうだ。そうですよね。
H:これ[この回]が行くかどうかは知らないが。
H:まぁ、先に進めるよ(笑)伊賀航ショウだから(笑)伊賀くん、お願いしますよ、ホントに。
伊賀:(笑)
H:進めてね。大丈夫?
伊賀:はい。伊賀航…伊賀航ショウの前テーマ。
H:そんなのがあるんだ(笑)
@@@@♪Tropicale Stephanie - Harry Breuer and his Quintet@@@@
伊賀:「こんばんは伊賀航です。ステイホームでもベースを弾いています。リモートでつないでやるのでいつもより…仕切りが難しいんですが、がんばります。」
H:なんか、読んでるね(笑)
大地:なんか、いつにも増して棒読みっすね(笑)
H:(笑)
伊賀:あの、さっき届いたんで…印刷したばっかりです。
H:あー、台本がね。
伊賀:そうです。
H:でも、ここからはアドリブだよ?
伊賀:そうです。「ここからはアドリブで」…えー…「コロナ禍でどうしてたか」っていうと…まぁなにもしてないんですけど…
H:もうその話はしちゃったよね、いま(笑)
伊賀:あのー、だから、話といいますと…DJパーティーみたいのに夜中出かけて。
H:えー?
伊賀:そしたら…DJ見てたら、外人にキスされそうになって。
大地:(笑)
伊賀:男なんですけど。男の…背の高いフランス人みたいな、めっちゃカッコいい人に、話しかけられて、チューされそうになって…(笑)
H:え?チュー?(笑)
一同:(笑)
伊賀:あの…僕、ゲイにモテるんだなぁ、と思って。はい。
H:それ…すごいリスクが高いな。濃厚接触。
伊賀:そうですね(笑)
大地:すべてがリスク…(笑)
伊賀:そんなことがあったのと…あとですね、その後…その2日後くらいに友達の家に遊びに行ったら…その友達の友達の家に行ったら、今度はそこで飼ってる犬にすごいモテて。
H:(笑)
伊賀:犬が自分の膝から離れなくって。
H:いい匂いがするんじゃないの?
卓史:(笑)
伊賀:いやいや…(笑)それで、その後友達の家に戻って。友達の家にいたら、そこに猫がいて。
H:(笑)
伊賀:猫が俺の指をなめまくって…
H:うわぁ…(笑)
伊賀:で、その猫もまた離れなくって。
大地:(笑)
H:どうしたんだろう。
伊賀:だから、ゲイと犬と猫にモテるんですよ。女の人にはモテません。
H:はい(笑)そういうオチだとは思ってた(笑)
大地:ぜんぜん家にいないじゃないですか(笑)
H:そうだよ。いまの話で印象深いのは「ウロチョロしてる」ってことだよ(笑)
一同:(笑)
伊賀:そうですね(笑)
§§§§§(♪ジングル)§§§§§
伊賀:じゃあ、ここでちょっと曲を。
H:曲、なに?
伊賀:最近聴いてたやつ…キーファー(Kiefer)っていうピアニストの"Happysad Sunday"っていう。「幸せな悲しい日」っていう曲がありまして。それを聴いてました。
H:ほう。じゃあ、それを聴かせて。
伊賀:はい。
Happysad Sunday - Kiefer
(from『Kickinit Alone』)
H:けっこう僕も夜になると、ごはんを…自炊があんまりできない状態だったんで、外で食べてたの。
大地:はい。
H:ただ、お店の中には入れないからね、当時。4月は。テイクアウトやってるところが多いんだよね。あちこちのおいしい店がテイクアウトをやりだしたから。いいチャンスだ、と思って手あたり次第食べたよね。
大地:(笑)
H:ここに持ってきて。このスタジオにね。だからわりと僕もウロチョロしてたんだよ。
伊賀:贅沢ですね(笑)
H:贅沢かな?でも、自分で作ったらたぶん、栄養失調で倒れちゃうと思う(笑)毎日チャーハンばっかり食べてるわけにもいかない。
伊賀:(笑)
H:…伊賀航ショウでした(笑)
大地:終わった(笑)
H:終わっちゃった(笑)
△▼△▼(♪ジングル)△▼△▼
H:次、次は?
伊賀:…「というわけできょうの…今回の伊賀航ショウはリモートでやってます。さて、コロナ禍でバンドメンバーはどうだったんでしょうか。」じゃあ卓史くん、どうでしたか?
卓史:僕…でも、2月ぐらいまでは普通に飲みに行ったり。3月半ばぐらいが最後に…その後、緊急事態宣言とかが出てからはさすがに、外に行くわけにはいかないし。
伊賀:そうですね。
卓史:それで、なんか…料理を、がんばって…(笑)
伊賀:なにを作ってたんですか?
卓史:普通のものなんですけど…でも家で燻製が作れるということがわかって。
伊賀:燻製!
卓史:家でいろんなものを燻製にして…燻してました(笑)
伊賀:燻しまくってたんだ。
卓史:燻しまくってました。
伊賀:なにを燻したんですか?
卓史:えーと、ゆで卵、枝豆、かまぼこ、ベーコン、ししゃも、塩ジャケ、なんかそういう…(笑)酒のつまみになりそうなものはだいたい燻してましたね。
伊賀:へぇ~(食い気味)
大地:(笑)
伊賀:それ、おいしいんすか?
卓史:うん。塩ジャケがいちばんおいしかったです。
伊賀:へぇ~。じゃあ、燻製を作ってたっていう。主に。
卓史:あの…(笑)燻製も作ってました。はい。
伊賀:他には?
卓史:他には…さっきちょっと話した「リモートでなにかできないのか」っていうので、キセルのお兄さん(辻村豪文)とかといっしょにちょっと実験的に…すごく遅延が少なく音声のやり取りができるソフトがあるっていうので、それでお互い家に居ながらにしてセッションしたり、それを録音したりとか。そういう実験をやってましたね。
伊賀:へぇ~(食い気味)
卓史:まだ実験途中で…いろいろ、ノイズが乗ったりとか。問題が多いんですけど。はい。そんな感じです。
伊賀:じゃあ…野村くんが…(電車/自動車の通る音)あっ…ごめん…(笑)
卓史:(笑)
H:誰とも最近話してないね、伊賀くん?
伊賀:(笑)野村くん、曲、なにですか?
卓史:あ、はい。僕が最近聴いてた曲で、ティンバー・ティンブル(Timber Timbre)というバンドの"Moment"という曲。聴いてください。
Moment - Timber Timbre
(from『Sincerely, Future Pollution』)
〇◎〇◎(♪ジングル)〇◎〇◎
伊賀:大地くんはどうですか?
大地:俺も…最後にライヴしたのが2月の20…何日かですかね。そのライヴから東京に帰ってきた月曜日に、2月の最後の土日のライヴが延期になります、ってなって。
伊賀:うん。
大地:うわー、なんか来ないでほしい流れになっちゃったなぁ、と思って。で、3月はどんどんどんどん…ちょっとずつ、「来週は延期になりました、再来週はまだわかりません」。で、再来週になってみたらやっぱり延期になってた、みたいな。ちょっとずつだんだん延期になっていって。
伊賀:うん。
大地:3月は延期になっちゃったなぁ、なんて。まぁ[こういう状況が続くのも]1か月ぐらいかなぁ、なんてその時はホントに思ってたんですけどね。
伊賀:うんうん。
大地:で、3月の末に伊賀さんと録音の仕事があったんですけど。
伊賀:録音、したよね。
大地:3月は数本レコーディングがあったりとかしたけど、そこからしばらく…4月・5月はほとんどなにもなかったんじゃないかな。
伊賀:んー。うん。
大地:なんか、毎日なにもなくなると同じような日々が続いて…あれ、2週間前の月曜日はなにをやってたかな、というのが、まったく色がなくなっていって。それがイヤでしたね、すごく。
伊賀:あー。ずーっと同じ、みたいな?
大地:うん。なんかそういう感覚になるっていうか。
伊賀:いまはけっこう、忙しくしてるんですか?
大地:いや…でも、ちょっとレコーディングがあったりとか。そうですね…今月末に細野さんのバンドで知り合った斎藤圭土くんと2人で。誘ってもらって。それも延期[振替]公演なんですけど、目黒でやる予定があるんですけど、それもまだちょっとどうなるか、今の時点では…配信にするかもっていう話もあるんですけど。
伊賀:んー。
大地:ね、どうなりますかね。
H:そうか、ブギウギね。もうすっかり忘れたな。
一同:(笑)
伊賀:細野さん、ブギウギ忘れちゃったんですか?(笑)
H:もうね、去年のこと、全部忘れたね。もう、違う時代になっちゃったじゃん。
大地:そうですよね。
H:去年の忙しさに比べてこのゆったり感。おかげさまで、だよ(笑)
大地:(笑)でも、去年は細野さん、忙しかったですよね。
H:そう、すごかったでしょ?みんなもいっしょでね。
大地:だから…思えば細野さんの50周年のフォーラム(東京国際フォーラム)2Daysあったじゃないですか。
H:うんうん。
大地:で、2日目の最後はみんな、ジョイマンさんのナナナナ~でステージに出て行って…
H:そうそう(笑)
大地:たぶん、それを俺らは楽屋で見たままま…細野さんとちゃんと挨拶しないままバンドメンバーは帰っていったんで…
伊賀:そうだ(笑)
H:(笑)
大地:そのナナナナー以来の…(笑)
H:じゃあ次はナナナナーで始まるかな(笑)
一同:(笑)
ΔΛΔΛ(♪ジングル)ΔΛΔΛ
H:そうなんだよ。 だからあの…1月になって、そろそろみんなで食事会でもしようかと思ってたら。
大地:ありましたね。
H:うん。どんどん、あれあれ?っていう感じでね。集まれなくなっちゃったよね。で、やっと今…それ以来だよ、ホントに。ひさしぶりに顔見るね。
大地:ホントに…みんな、変わらない。
H:変わんないね。伊賀くん以外は。
伊賀:(笑)
大地:伊賀さんだけ…(笑)
伊賀:じゃあ細野さん、今度はいつ会いますか?
H:そうだなぁ、来年の…(笑)
伊賀:(笑)
大地:ヘタすりゃ来年ですよね。ホントに。
H:そうだよね。こんな感じがダラーって続くじゃん。
大地:そうですよね。
H:そうだ、CIRCLEで会おうかなと思ってたし、マック・デマルコ(Mac DeMarco)が4月に来るって言ってたときも…そのつもりだったんだけどね。
卓史:うん。
H:あと、8月に…オーストラリアってのがあったじゃない?
大地:ありましたねぇ。
H:一応、いまは来年に延期されてるけどね。もうね、ライヴ、僕、できなくなっちゃった(笑)
一同:(笑)
H:もう、すっかり忘れちゃった。
大地:今年は絶対ゼロですもんね。
H:そう、ゼロだよ。ブギウギってどんなんだっけ?と思って。
一同:(笑)
H:はい、どうぞ?伊賀くん。
大地:(笑)
伊賀:はい。えーと…じゃあ、こんなところでしょうか。
一同:(笑)
ζδζδ(♪エンディングテーマ)ζδζδ
H:これ以上のことは望まない(笑)
伊賀:じゃあ、最後に細野さん。
H:僕?曲?いや、みんなでやってよ。
大地:そしたら…今月、6月ぐらいからひとりで練習してるんですけど、スタックス(Stax Records)の音源に合わせて 練習したりしてて。よく聴いてたのがカーラ・トーマス(Carla Thomas)の"B-A-B-Y"という曲です。聴いてください。
伊賀:はい。「では、曲を聴きながらお別れです。またいつか、お会いしましょう。お相手は伊賀航でした。みなさん、お元気で。さよなら。」
H:はい(笑)
大地:これ、編集大変そう…(笑)
B-A-B-Y - Carla Thomas
H:近々はどうするのかな?みんな。大地くんはなんかあるの?これから。
大地:もう、その斎藤くんのライヴがあるかないか、っていうのと。
H:あー、そうか。
大地:9月以降はまだ全然、みんな…これからどうするのか決めるっていう。もう、そこ次第です。
H:なるほど。
大地:そこがなくなったらホントにバイトします、Uber EATSとか(笑)
H:そうか…
大地:細野さん家に届けたりして…(笑)
H:(笑)野村くんは?
卓史:僕は…家で配信ライヴとかやってみようかな、と。
H:あー、それね。うん。
卓史:でももう、ライヴとかは全くないですね。うん。
H:伊賀くんはどうなの?
伊賀:あの、友達の配信ライヴが何本か…
H:みんな配信ライヴだね。
伊賀:スタジオとか借りて、そこにセットを組んでライヴやる、みたいのは何個かやってて。でもなんか、それも…始めはみんな見てくれるらしいんですけど、段々見なくなってくるって言ってました(笑)減ってくる…
H:へぇ…あのー、なんかやろうか。YouTubeで(笑)
大地:お!
H:いや、YouTubeやろうかな、とかはね。ずいぶん前からあるんだけど。
大地:あ、ホントですか!
H:ちょっとなんか…ラジオが楽しくてそっちまでいかなかった(笑)レコーディングもね、やろうと思えばできるよね。んー。というわけで、じゃあ…別に、みんなで寄り集まって食べたりもできるよ。ね。そうしようかな。
大地:そうですね。
H:8月になったらでもいいし。また…リモートは好きじゃねぇや、やっぱり(笑)
一同:(笑)
卓史:生で…漣さん(高田漣)もいないし。
H:生で、うん。オフラインで。漣くんにも会いたかったしね。
伊賀:そうですね。
H:じゃあね…これっていつ切ったらいいかわかんないんだよ(笑)
一同:(笑)
H:じゃあ、おしまいにしようか。お疲れさま!連絡します。
一同:お疲れさまでした。