2020.04.19 Inter FM「Daisy Holiday!」より
手作りデイジー🌼#02
(以下、すべてH:)
細野晴臣です。きょうのDaisy Holidayは先週に引き続いてStay Home…2回目ですね。まだまだ収まりませんね、パンデミック。身を守るのは手洗い・うがい・消毒…ということで、免疫を上げていきましょう。えー、では、最初の曲はスリーサンズ(The Three Suns)で、"The Continental"。
The Continental - The Three Suns
伝説的ギタリスト、チャン・チャウ・ヴィダル(Tchan Tchou Vidal)の"Bye Bye Blue"。
Bye Bye Blue - Tchan Tchou Vidal
思いつくままに、いろんな曲をかけていきたいと思います。ザ・バンド(The Band)の"In A Station"。
In A Station - The Band
(from『Music From Big Pink』)
次はですね、僕の歌で"When That Great Ship Went Down"という。これはタイタニック号沈没のときに歌われた民謡ですね。その日は4月14日でした。
It Was Sad When That Great Ship Went Down - 細野晴臣
(from『細野晴臣アーカイヴス Vol.1』)
えー、事のついでにまた僕の…まぁ、リミックスを頼まれてやったんですね。外国ですけど。エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)の"Voce Seconda"という歌をリミックスしてみました。
Voce Seconda (Haruomi Hosono Remix) - Ennio Morricone
(from『Compost Experimental Selection - Seismic Tranquilizer - Leftfield Tracks 』)
In a Mist - Red Norvo
(from『In a Mist』)
えー、いまの曲はですね、"In a Mist"という…1927年、ジャズ界の天才ビックス・バイダーベック(Bix Beiderbecke)による、即興的な作曲ですね。演奏はレッド・ノーヴォ(Red Norvo)でした。
ここでちょっと…塩について話したかったんですけど。以前、星野源くんのラジオに出て、塩の話でちょっと僕、間違えちゃったんですね。「海と人間の塩分濃度は同じだ」なんて言っちゃったんですけど、実は違うんですよね。体内の羊水ね。赤ちゃんの浸かる羊水と海の塩分濃度が同じだ、という。それは0.34%per100グラムです。失礼しました。そういえば星野くん、先日、菅官房長官に名前を呼ばれてましたね。いやいや、すごいなぁ。
Supermarket (Playtime) - Michel Glasco
(from『Pour Jaques Tati』)
いま流れてるのはミシェル・グラスコ(Michel Glasco)のミュゼットで…ジャック・タチ(Jaques Tati)の映画『Playtime』から"Supermarket"という曲です。
えー、次はね、寝ちゃいますね…じゃあ、ルイス・シスターズ(The Lewis Sisters)で"That's All"。
That's All - The Lewis Sisters
(from『Way Out...Far』)
このノスタルジックなハーモニカは…ラリー・アドラー(Larry Adler)で、"A Foggy Day In London Town"。後半は歌ってます、ガーシュイン(George Gershwin)の曲で、"Nice Work If You Get It"。
A Foggy Day In London Town~Nice Work If You Can Get It - Larry Adler
フランク・シナトラ(Frank Sinatra)とザ・パイド・パイパーズ(The Pied Pipers)のコーラスで、"Stardust"。
Stardust - Frank Sinatra with Tommy Dorsey
きょうのラストは…まさに「おやすみなさい」的な音楽なんですが、鈴木惣一朗のWORLD STANDARDに書いた曲、"Lull In A Rain"です。ではまた来週!気をつけて。免疫上げましょう。
[*正しくはWORLD STANDARDではなくEverything Play名義の曲。放送当日の夜、Instagramのストーリーズを通じて細野さんから訂正あり。]
Lull In A Rain - Everything Play
(from『POSH』)
@hosonoharuomi_ 4/19(日)深夜1am-1:30am Daisy Holiday! DJ: #細野晴臣 レコーディング最終日、溜池のクラウン第一スタジオでスコアを待ってて、ギリギリでFAXで届いた曲。すぐに録音して、曲名が付くまで、しばらく、ぼくは細野さんのショパンと呼んでいました。鈴木惣一朗 https://t.co/SGqoFyLZh2 pic.twitter.com/sSvWh9lK6v
— 鈴木惣一朗/ワールドスタンダード (@WORLDSTANDARD_) April 19, 2020
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以下、ストーリーズ書き起こし…(原文ママ)
お知らせ:日曜に放送するDaisy Holiday, Stay@Home#2で・・最後の曲紹介について、"Lull In The Rain"がWorld Standardの演奏と言ってしまいましたが、Everything Playの間違いでした。どちらも鈴木惣一郎が創ったユニットでその場の勘違いで申し訳ない。鈴木くん、ごめんね。
もうひとつ:When The Great Ship Went Downの話。これはタイタニックの沈没が世紀の大事故だったため、当時のフォークのtopical songとして数曲登場した中の1曲で、Pete Seegerがアレンジしたものが有名です。この歌を見つけてレコーディングしたのは2008年の4月14日で、1912年に沈没したその日だったのはたまたまの偶然でした。そして今回オンエア用に選曲したのも4月14日。無意識にそういうことを繰り返すのか・・宿命には逆らえません。