2021.08.22 Inter FM「Daisy Holiday!」より
加藤:ではでは…今回はブックレットの第2回というか、後半というところでお話を伺えればと思います。前回は結成…Sketch Showは「結成」と呼ぶのかわからないですけど(笑)
幸宏:なんとなく「2人のバンド」になっちゃった、というお話でしたよね。最初は僕のソロのつもりだったのが…
加藤:そうですね。細野さんはそのプロデュースで、というはずが…
幸宏:僕は最初から2人でやるつもりだった(笑)
H:僕はそれ知らなかった(笑)
加藤:というところで1枚目、『Audio Sponge』のお話を伺いました。今回は2枚目、3枚目…『Tronika』と『Loophole』について伺えればと思っております。
Ohotzka - Sketch Show
(from『Tronika』)
幸宏:前回も話したけど、この『Tronika』は突発的に出したんですよね。
H:うんうん。
幸宏:『Audio Sponge』を出したときにインタビューをすごいいっぱい受けて…さすがエイベックスさん、すごいな、と思ったんだけど。1日に20本くらい取材を受けて。
H:やったね。ホテルでやったね。
加藤:ええ…ホテルに缶詰めみたいな感じですか。
H:うん。
幸宏:それで…インタビュアーがみんな「トロニカ」という言葉にやたらこだわるんですよ。とくに若い子。「エレクトロニカなのかフォークトロニカなのか、はっきりしてくれ」みたいなことを言われたから、細野さんがムッとして(笑)「別にどっちでもいいじゃない」という。
H:そうだよ。そういう垣根が取れた時代だったんだよね。フォークだろうとなんだろうと、エレクトロニカというジャンルができた。
幸宏:その「トロニカ」がくっつくやつは、確かにおもしろかったんですよ。
H:そう。「トロニカ」という言葉がおもしろかったんだね。
幸宏:じゃあ『Tronika』っていうアルバムを出せばいいじゃん、という(笑)今までやった曲も少しミックスし直してみたりして入れちゃおう、みたいな。これはミニアルバムでもいいね、と言って。
H:うんうん。
幸宏:なんとなく自分たちで…細野さんとの暗黙の了解で、3枚目でやりたいことがわかってきました、と僕が言ったんですよね。
H:3枚目ってなんだ?
加藤:3枚目は『Loophole』です。
H:ああ、『Loophole』のことね。
加藤:細野さんは『Tronika』で印象深いことというか、制作だったり…
H:1枚目がわりと曖昧にスタートしたでしょ?プロデュース気分で。でも、作ってるうちにどんどんエレクトロニカ系の方向に進んでいったんで、次はもう最初から最後までそれでできるな、という気分。いちばんそういう音楽にのめり込んでた時期だね、この頃は。家に帰ってからもテレビも見ずにそんなのばっかり聴いてた。
幸宏:あのね…テレビで外の映像を画面だけ映して、音声は消して。そういうエレクトロニカ系の、北欧の音楽を聴いてました。
H:そう。北欧の音楽がいちばん多かったね。
幸宏:だからこの中で僕が印象深いのは"Ekot"という曲ですね。「イコー」と発音してるけど。
Ekot - Sketch Show
(from『Tronika』)
幸宏:"Ekot"はね…さぁむい感じを出したかったんです(笑)
加藤:あ、音としてですか。
H:寒いの大好きだったね、あの頃(笑)
幸宏:大好きだった(笑)なんでだろうと思ったら、そうか北欧の音楽だから…ベルリンも寒かったし。
H:その頃はホントにアメリカ大陸に目が向かなかったね。ないんだから、そういう音楽。まぁあったんだろうけど。
幸宏:ないんじゃないですか…?あ、アメリカにもある。ニューヨークに。
H:ニューヨークにあったんだ。
幸宏:あとニュージーランドとかね。ヘンなところで寒そうなのやってるんですよ。
H:そう。段々南下して行って…南米に行ったよね。ブラジルとか。なんか桜前線みたい(笑)
幸宏:そう(笑)
H:でも、このアルバムを作ったら…女子に受けたね。なんか追いかけてきた、派手な…名前忘れちゃった(笑)
幸宏:あの2人ね。僕も2人とも名前忘れちゃった…ちょっとね、変わってるんですよ。趣味が。
H:変わってるよね。一見するとパリピみたいな…当時流行ってた。
幸宏:そう、一見そう見えるけど、実はアーティスティックなんですよ。もうちょっとね。
H:で、その2人で見に来てて…知り合ったんだよね。そしたらやっぱり"Chronograph"がいちばん好きみたいだったね。
幸宏:あれは僕、ここのピアノで…さぁ最後の音どうしようかなと思ったら、細野さんが「最初に戻ればいいよ」って言ってて。そしたら、あ、ホントだ、って(笑)
H:(笑)
加藤:あ、そういう風にできたんですね。へぇ…
H:なんか、自然にできてきちゃうんでプロセス憶えてないよ。
幸宏:すごい早かったですよね。メロディーは簡潔にしよう、と。全くそれで動かない、って細野さんが言うから…で、ここの上で2人で歌詞を書いたんですよ。
H:よく憶えてるなぁ(笑)そうなんだ。
幸宏:「走る、止まる…」とか。クロノグラフ*だから
[*ストップウォッチ機能が付いた腕時計。]
H:そうそうそう。
幸宏:僕がこのデイトナを買ってから…たっけぇんだよな、この時計、とか思いながら。
H:(笑)
幸宏:「"Chronograph"というのはいいんじゃないですか?」と。これコスモグラフ(ROLEX Cosmograph Daytona)って書いてあるけど。このタイプが急に流行り出したでしょ?時計として。
加藤:うんうん。
幸宏:あと…今回はシバオカチホちゃんの存在も大きかったですよね。
H:あー、最近はどうしてるのか全然…
幸宏:どうもしてないんだろうなぁ。
H:どうもしてないかな(笑)よかったよ、声が好きだった。
幸宏:声がいいですよね。北欧とかフランスとか行って勉強した人の声って、語りをやってもらうとどうしてすごくいいんだろう。独特ですよね。
H:言語も素晴らしかったし…どこの国だっけ?(笑)
幸宏:スウェーデン。
H:スウェーデンか。
Chronograph - Sketch Show
(from『Tronika』)
加藤:『Tronika』から『Loophole』はすごく時間が短いというか…
幸宏:もうね、アイディアが湧いてきてたんですよ。
H:そうね。いくらでもできちゃう感じね。
幸宏:だけど『Loophole』は…新曲ばっかりでしょ?なんか火星にかかりましたよね。
H:"Mars"…そう、火星のなにか、イベントがあったんだよ。
加藤:火星のイベント…?
幸宏:映画?『マーズ・アタック』は関係ないか。
H:映画じゃなくて、本当の天体の現象があったんだよ。
幸宏:あー、そうだ。
加藤:火星が近づく、とかそういうやつなのかな。
H:まぁよくあるやつだね。「マーズ」じゃなくて「マルシュ」だ。
加藤:北欧の気分をさらに深めていった、みたいな感じなんですか?
H:そうですね。
加藤:なるほど。1枚目に比べて2枚目、3枚目はだいぶ玄人好みというか。より深く行っているような。
幸宏:[このアルバムを]ある制作部の部長さんにうちの兄貴(高橋信之)が渡したら、「宝石の塊のようなアルバムだ」と言ってました。音のひとつひとつが宝石みたいだ、って。
H:そういう話は初めて聞くなぁ…(笑)
幸宏:あのとき細野さんに言いましたよ?
H:そうかい?(笑)
幸宏:ちょっとうれしかったのは…「いい音」としては作ってないんですよね、ああいう音。パチッパチッて。
H:そうだね。
幸宏:笑ったのはミックスがある程度進んだときに、よし聴いてみよう、って爆音で聴くじゃないですか。いっぱいグリッチノイズが入ってるのに、「あ、ちょっと止めて!」って細野さんが言って…デジタルノイズでした(笑)
加藤:えー、よく気が付きましたね。
H:違うノイズが気になるという…(笑)
幸宏:入れてないノイズなんですよ。あれはやっぱり、レベルの問題で出ちゃうんですかね?
H:うんうん、でっかくするね、聞こえる。
幸宏:つまり、音楽的じゃないってことですね。簡単に言うと。
H:とにかく、ノイズの音楽を聴いたときはすごくショックだった。最初はね。誰だっけな、あれ…もう全部忘れた(笑)電子音楽にスクラッチノイズがランダムに入ってるわけ。リズムも関係なく。これは不良品だと思った。
幸宏:(笑)
H:で、それを持ってる人に訊いたら彼のにもおんなじ音が入ってるんで、あ、これは意図的に作ったノイズなんだ、と思って。それはすごいショックだったね。
幸宏:ニューウェイヴの頃じゃないですよね?
H:いや、もっと全然後。エレクトロニカの前の時代。1990年代の終わりぐらいかな。
加藤:でも、それを音楽的と捉え直すことができたのはすごいですね。
H:かなり抵抗があったの、最初は。ショックだったからね。CDというメディアを超えちゃったというか…音楽のメディアとしての機能を超えてる。それはビックリした。
加藤:デジタルノイズ…レコードのノイズとはちょっと違いますもんね。
H:うん。そのショックが結構尾を引いて…段々とそれがポップになっていった、という時期だよね。
幸宏:そうですね。エレクトロニカ自体が…
Mars - Sketch Show
(from『Loophole』)
加藤:『Loophole』に向かう確固たるイメージというか…
幸宏:最近聴いてなかったけど、今こうやって見たらね…これはかなりオリジナル色が強いですね。
加藤:Sketch Showとしてのオリジナリティ。
幸宏:細野さんが「昔、"Attention Stockholm"って曲があったよね」って。ああ、ヴァーナ・リント(Virna Lindt)でしょ、って言って。
H:そうだ。
加藤:ほんとによく憶えてますね(笑)
H:ヴァーナ・リントなんて出てこないよ…
幸宏:「じゃあ"Attention Tokyo"というのを作ろう」ということになって…これは別にコピーするということじゃないんですよね。インスパイアされる、ともちょっと違う。
Attention Tokyo - Sketch Show
(from『Loophole』)
幸宏:"Traum"というのは僕、夢で見たものをそのまま歌詞にして…いろんな雑音みたいのがいっぱい入ってますけど。エンジニアの原口くん(原口宏)といろんなのを入れまくって。
Scotoma - Sketch Show
(from『Loophole』)
幸宏:"Scotoma"もいいですね。
H:実験音楽だよね(笑)
加藤:たしかに…実験音楽的なものが『Loophole』ではいよいよ増えてくるというか。
幸宏:でもね、僕はすごいポップだと思う。これを聴くと。"Scotoma"はミックス上がってきたとき、細野さんに聴かせるためにどこかのコンサートホールに行ったんですよ。それはどんなコンサートだったかと言うと、細野さんを中心とした…
H:あれでしょ?はっぴいえんど。
幸宏:はっぴいえんどの曲をやろう、みたいな。
加藤:そういうコンサートがあったんですか?
幸宏:結構前ですけどね。そこにそれを持って行って、楽屋で結構大きな音で聴いたら…あまりの違いに(笑)
H:(笑)
幸宏:僕ははっぴいえんども大好きだし、細野さんの世界も大好きだったから…いいのか?これ?って。
H:ホントだよな(笑)でもそのときに、一周回った感があったんだよね。不思議な気持ちだったね。
幸宏:自分たちでは楽しいものを作り出してる感じがしましたけどね。つまり…前にもお話ししたように『Audio Sponge』のときは昔のアイディアとか影響がいっぱいあったんだけど、ここにはないんですよね。ほとんど。
H:ないよ。うん。
加藤:一応『Tronika』を挟んでますけど…『Audio Sponge』から『Tronika』にかけての感じもすごい早いというか。いきなり振り切ったな、みたいな感じがありますよね。いま聴いてると。
そこから『Loophole』までもそうですけど。
幸宏:そうですね。
H:濃密な時期だったからね。1か月ごとにどんどん変化していったから。
幸宏:"Fly Me To The River"で細野さんがラップをやってるんだけど…フライフィッシングのことを言ってるのはすごいですよ(笑)
H:釣りなんか知らないのに(笑)
幸宏:ルアーという言葉は出てくるけど、あれは別にフライであっても同じことですから。疑似餌。
加藤:でも、お2人のキャリアからしても…今更ながら、この3作はポンポンポンと出た時期ですよね。
幸宏:そう。僕も『Blue Moon Blue』(2006)から『Page By Page』(2009)は早かったですね。でもあれでやり切った感じになっちゃって…向こうの人たちともいっしょに、全部やったし。
H:とにかく、交流がすごくあったよね。
幸宏:そうですね。僕は昔から交流型なので(笑)
H:そうだよね(笑)
幸宏:どうしても…イギリスでニューウェイヴとかが出てくるとその連中とやりたくなって。で、日本に帰ってくると細野さんに報告する。
H:(笑)
幸宏:「どうだった?」って。
H:僕は一切やらないからさ(笑)
幸宏:いちいち人に会って…めんどくさいですもんね。
H:苦手なんだよね。
幸宏:昔はアメリカでやってたじゃないですか。
H:まぁ、個人じゃないけどね。
幸宏:ヴァン・ダイク(Van Dyke Parks)とかは?
H:ヴァン・ダイクは…その後ここに来たりしてくれたけど。僕がここにいて、来てくれるのは構わない(笑)
幸宏:行くのがめんどくさい(笑)
Fly Me To The River - Sketch Show
(from『Loophole』)
加藤:今回再リリースされる3作品なんですけど、いったん『Loophole』で終わって。その後、新作というか。リリースしていくのは…
幸宏僕は自分のソロでそっち方面に行っちゃったので。細野さんもそこでもうやり切っただろう、という感じになっちゃったかもしれない。
H:そうね。うん。
加藤:でも、YMOに近い形態でやっていく、みたいなところも一瞬ありましたけど。あの辺に繋がったのがSketch Showだったのかな、と。
幸宏:そうですね、あれは人間関係の繋がりですね(笑)
H:(笑)
幸宏:だって、細野さんと教授(坂本龍一)の名義のコンサートありましたもんね。
H:やったね。
幸宏:で、僕はそれをね、結構感慨深く観てたんですよ。歳をとるとなんて素敵な日が…
加藤:訪れるんだろう、と。
H:それはあるね。
幸宏:教授が細野さんの名前を出してサッポロビールの宣伝、出てましたもんね。
H:そうだったそうだった。
幸宏:「話せなかった人と話せるようになる、歳とるっていいよ」、「話せなかった人って細野さんなんだよね」って。ブッキー(妻夫木聡)に普通に言ってましたよ(笑)
H:うん、言ってた(笑)
幸宏:細野さんもあれ出てるでしょ?
H:出た。その後。
加藤:幸宏さんがやられているワーハピ(WORLD HAPPINESS)とかにも…
H:ワーハピ、よく出たなぁ。
幸宏:2009~2012年…2013年まで出たかもしれないですね。わかんないや。
加藤:そう考えると結構前ですね、もう。
幸宏:細野さん、今度またワーハピでSketch Showかなんかやりませんか?
H:お、いいじゃん。
幸宏:なにがいいかと言うとね…一昨年は八戸でやったんですよ。
H:なんか噂は聞いたな(笑)
幸宏:街中、そんなに人が集まることもないし。おじいちゃんが「いい経験させてもらったよ…」って(笑)
H:(笑)
幸宏:で、帰る人たちの意見を聞いてた人から伝え聞いたことがあるんだけど、みんな本当に感動してた、と。やってよかったなぁ、と思って。僕はその後奥入瀬に行って釣りもできたし(笑)ああいうのでいいから、どこかで町おこしというか…
加藤:これはじゃあ、Sketch Showをまた観られることがあるかもしれない、ということですかね?
幸宏:Sketch Showは別に、気楽にやりますよ。細野さんと。その代わりやるんだったらおもちゃの楽器だけ持ってきて…
加藤:なかなか…前回の初めにも言いましたけど、ファンというか、Sketch Showをもう1回観たいという人がめちゃくちゃ多いですよ。音楽性も含めて。
幸宏:音楽性はありますね。昨日僕、ちょうどメガネを作りに行ったところのカフクくんという人が…ものすごい音楽好きなんですけど。Sketch Show今度リイシューで出ますよ、「え!アナログ盤出ますか!」って言うから、出ますよ、「うれしいなぁ…!」って言ってて(笑)
H:(笑)
幸宏:「なんでSketch Showってもっと売れなかったんですかね?早すぎたのかな」って言われたから、違います、今までにないものだったからですよ、と。「今までにないものってYMOみたいに売れるはずじゃないですか?」って言うから、うーん、いいところついてきたけど…(笑)それを言ったらYMOはもっとポップだったし、細野さんがサービス精神にあふれたプロデューサーだったから、あの頃。
H:あれはね、売るために作ったようなもんだから…(笑)
幸宏:レコード会社を救わなきゃ、みたいのがあったでしょ。恩返しみたいに。
H:そうそう(笑)
加藤:でも、こんなに音楽的にコアというか…玄人でも楽しめるみたいなものを、お2人の名前でこの時代…わりとCDが売れていた時代に出してくるというのはやっぱりすごく大きくて。
幸宏:こういうアルバムだから僕たちやれたんですよね。
H:うんうん。
加藤:ほんとにそれはすごい時代だな、と思うし…
H:自然に湧き上がってくることをやってれば間違いはない、というかね。
幸宏:そうですね。
H:企画が先にあってやるとなかなかうまくいかない(笑)
幸宏:企画はあったんですけどね。僕のソロをやろうか、という。
H:まぁそれは企画というか…
幸宏:きっかけ。
H:きっかけだよね。
加藤:代理店的な企画ではないということですね。
幸宏:ダメですよ、お金が絡んでくると。お金のニオイがするところに集まる人って必ず決まってるんで…(笑)だいたい名前わかるけど。
H:うん(笑)
Night Talker [Safety Scissors Mix] - Sketch Show
(from『Loophole』)
加藤:そしたらちょっと…20年経って、現代にSketch Showの音が届けられるということで。
幸宏:今聴くといいですよ!
加藤:ほんとにそう思います、僕も。
H:うんうん。
幸宏:自然の中で最高…
加藤:コロナ禍でも適当、適切な温度感で届く音楽だなぁ、と改めて思いました。
幸宏:どっちかっていうと寒いときに聴いてほしいですね、この3枚は。こんな暑いとき用の『TROPICAL DANDY』みたいなのもやってみたいけど(笑)
H:(笑)
加藤:そっか、『TROPICAL DANDY』を暑いときに聴くのが良いとすれば…夏に発売だけど、寒いときまで聴き続けてほしいということで…今回のブックレット用の取材はいったんここで締めさせて頂きます。
H:はい。
加藤:ありがとうございました。
Plankton - Sketch Show
(from『Loophole』)