2021.07.18 Inter FM「Daisy Holiday!」より

 

daisy-holiday.sblo.jp

 

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 水原佑果:…そこに行ったときにホケキョーがたくさん鳴いてて。頂上に行ったときに。

 H:あー、ウグイスってやつね。

 佑果:♪ピピピピピピピ…

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H:「いいねぇ、佑果ちゃん。」ということで…なんかごめんね(笑)

安部:(笑)

H:ちょっと他の番組に影響されちゃって…いけないね。

 

 

H:今日のゲストはnever young beach…って言っていいの?

安部:大丈夫です(笑)

H:大丈夫ね。安部勇磨くんです。

安部:よろしくお願いします。

H:ソロが6/30に出ましたよね。

安部:そうなんです。

H:いまCDを初めて見たよ、僕は。あれ、そんなことないかな?

安部:(笑)

H:ソロが出て、反響はどうですか?

安部:やっぱりすごい反響があって…リリースするにあたってSNSを始めたんですけど。

H:あ、今までやってなかったんだね。

安部:やってたんですけど、ちょっとお休み…というかやめてたんですけど。今回リリースしました、ということをやったら、海外の方がすごい…今までになかったくらいパーッと書いてきてくれて。

H:すばらしいね。

安部:なんかうれしい、届いてないところや人に届き始めてるのかも、と思ってすごくうれしくて。

H:やっぱりいいね。SNSとか。そういうのね。

安部:でもホントに細野さんやデヴェンドラさん(Devendra Banhart)のお力もありがたいというか…ワクワクして楽しかったので。

H:僕も楽しかったよ、ミックス。

安部:あ、ホントですか。なんかちょっと…あー、一個終わっちゃったんだ、みたいな。夏休みが終わっちゃったみたいなみたいな寂しさもあるんですけど。

H:いやいや、始まったんだよ(笑)

安部:そうですね(笑)ホントに楽しかったです。ありがとうございました。

H:じゃあその中で…1曲かけましょう、まずはね。

安部:じゃあ…僕の中で思い入れが強い曲なので、"おまえも"という曲をお聴きください。

H:あ、これ僕がミックスしたやつだ(笑)

安部:そうですそうです(笑)これ音がいいんだよな…なんでシンセサイザーとか…まぁ後で聞きますけど、なんでこんな…

H:(笑)

 

 

おまえも - 安部勇麿

(from『fantasia』)

  

 

H:いやいや、いい歌だね。

安部:えー!うれしい!(笑)

H:歌を聴きながらミックスすると楽しいね。つい聴いちゃうんだよね。だからすごく[ボーカルを前に]出しちゃったよね(笑)

安部:出してくれたんですね(笑)ありがとうございます。うれしい…

H:出過ぎてない?大丈夫?

安部:ぜんぜん!でも僕は初めて聴いたときビックリしちゃって。ミックスってこんなに変わるんだ、というか。

H:元をみんなは知らないからね(笑)

安部:僕が自分で、なんとなくでやってたやつがあったんですけど。細野さんがやるとこんなに違うんだ、すげー!って…ちょっと感動しちゃいました。

H:そこまで言われるとなんか恥ずかしいんですけど…もっともっと良くなるかもしれないし、力が足りない…

安部:いやいや!僕は音楽やってる友達に自慢気に、鼻高々に、聴いてくれよ…とか言って(笑)細野さんがミックスしてくれたんだ、って。で、みんな聴いてうわー、すげー…って。楽しかったですね。

H:よかった。これはギターがデヴェンドラ。

安部:そうです。デヴェンドラさんが弾いてくれて。

H:いいね。いい仲間だね。

安部:ホントに素敵なギターが入って、しかもこれに細野さんのミックスという形で…5,6年前の自分とか、ビックリするだろうな、と。

H:それはみんなそうじゃない?僕もそうだよ。

安部:そうですね(笑)ホントに感動して…一生モノのワクワクする楽しい経験だったなぁと思って。すごく楽しかったです。

H:いやいや、これが始まりなんで。

安部:そうですね、ありがとうございます…

 

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H:曲の特徴があるんだよね。なんだろう、なんか惹かれるものがあるんだよ。

安部:ホントですか!うわー、よかったー!僕、昨日…明日細野さんに会うんだと思って、細野さんのインタビューをなんとなく見てたんですよ。そしたら「細野さんの音楽に影響された若い人たちの音楽は聴きますか?」みたいな、何年か前のインタビューだったんですけど。細野さんは「聴かないな」って。

H:(笑)

安部:「お茶とかもそうだけど、一番は美味しいんだけど二番煎じ・三番煎じはあんまり美味しくないんだよ」と書いてあって。あっ!僕はまだがんばらなきゃ、みたいな…

H:いやいや…(笑)

安部:でもそう言って頂けるとよかった、うれしいな、と思います。

H:その頃はたぶん、聴いてなかったのかもしれない(笑)

安部:(笑)

H:今はみんな成長してきたじゃない。勇麿くんもね。もう大人だよ。あの頃はたぶん、子どもだったんじゃない?(笑)

安部:そうですね(笑)細野さんからデータでもらうときに一言、「素敵な曲だったよ」と添えてくれて。

 

H:その通りだよ、正直に。

安部:あれがホントにうれしくて。こんなことってあるんだなぁ、としみじみしてしまいました。

H:いやいや…でも歌とか曲がよかったんで、ホントにホッとしてるというか(笑)

安部:(笑)

H:これがダメだったらミックスってすごくつらくなるからね(笑)

安部:やっぱりそういうのありますよね、そうですよね。だから僕も…頼んだら細野さんは「いいよ」って言ってくれたけど、いざ渡してあんまり好きじゃないとかだったら大変なことを言っちゃったよな、と。大丈夫かな細野さん…と思って。

H:いや、たぶんね、お互いにあんまり考えないでやり取りしたのがよかったんだよね。突然会ったわけじゃないしね。お互いに知ってるし。

安部:そうですね。僕もいい意味で…細野さんとなんとかやるぞ!とか気合い入れるのもダメなんだな、と思って。スーッと普通のテンションで…

H:そうそう。普通で行こう、普通で(笑)

安部:よかったよかった(笑)ありがとうございます。でも、そう、出したら出したで…出すまでは宝物みたいな時間だったんですよ、僕の中では。

H:わかるなぁ、それ…みんなそうだよね。

安部:やってるときはすごい、うわーうれしい!とかだけだったんですけど、出てからは緊張というか。

H:そういうもんだよね。作っちゃった後って誰でもそう。僕もそうだよ。

安部:そうなんだ…

H:恋愛してるときって楽しいでしょ?でも家庭を持つわけじゃん。そうすると子どもができて。養育費とか。学校、どこに入れようとかね。すごい社会性を帯びてくる。音楽もそうやって生まれてくるんだよね。

安部:ホントそう、そうですね。だから僕もなんも考えず…なんも考えないから皆さんもファーって受け入れてくれたのかな、と思うんですけど。デヴェンドラさんも。

H:うんうん。

安部:なんも考えずに友達とやってた…細野さんのことを友達って呼ぶのもすごく失礼なんですけど。

H:いやいや、友達だよ(笑)

安部:音楽が大好きな、歳は離れてるけど大好きな人にやってもらえた!というだけでやってたのに、ちゃんと…こういう媒体でこういうインタビュー受けて、とかやっていくうちにどんどんどんどん…自分の感覚を言葉にしていくうちに、この言葉で合ってるのかな、とか。それは言葉にできないなぁとか。いろいろ考えちゃって。

H:なるほどね。なんも考えなくていいってば。

安部:(笑)

H:もう、まんまで…だって他の曲もいいからね。

安部:え、ホントですか!

H:ホント。嘘つかないよ、僕。嘘ついてもしょうがないからね(笑)

安部:よかった!(笑)うれしいー!

H:自分でも作ったとき、あ、いいのができた、と思うわけでしょ?さっきも言ってたように思い入れがあるわけでしょ。

安部:そうですね、作ってるときは…僕、ひょっとしてすごい才能あるんじゃないの?とか(笑)

H:それそれ(笑)それでいいよ。

安部:作ってるときは無敵のような感覚でやるんですけど。

H:それが大事なんだよ。

安部:じゃあ、細野さんも作ってるときがいちばん楽しい、というか…

H:まぁ、最近はちょっと落ち込んでるけどね。

安部:え!それはなんでなんですか?

H:やっぱりもうね、歳だから…才能がもうないというか(笑)

安部:いやいやいやいや…

H:いやいやいや…と言われてもね(笑)いや、ホントそうだよね。枯れてくるね。

安部:え、枯れるんですか!

H:枯れるよ。

安部:えー、だって『HOCHONO HOUSE』でも…2年前ですか、もう。

H:あれも勇麿くんの一言でつらい思いを…

安部:いやいや(笑)でも僕も『HOCHONO HOUSE』を聴いて…細野さんとかとお話しさせて頂いて、自分よりもぜんぜん歳が上の人でも…

H:ものすごく上だよ(笑)

安部:(笑)だけど、作る力ってやっぱりなくならないんだな、って。こんなにおもしろいものを作る…古いも新しいも超越した細野さんの…

H:でもね、やり出すとそうなるんだよね。やる前がダメなの。枯れてて。考えられない。

安部:へー。じゃあやると湧いてくるんですか?

H:やれば仕方なくやるというか。

安部:そうなると楽しくなってくるんですか?細野さんも。

H:無理やり楽しくなってくるね(笑)

安部:(笑)

H:とにかくね、持続力というか、若い頃の…例えば徹夜でやるじゃない。レコーディングもね。それができなくなってくる。

安部:あー、ホントに体力的なところで…

H:体力。気力もね。体力に気力が引っ張られちゃうから。

安部:なるほど。

H:昔は気力で体力をごまかしてたわけ。例えば…ずーっと徹夜でやってるじゃない、スタジオで。ひとりでやってるんだよね。そうするとなんかね、足踏みしてるんだよ。自分が。なんだろうと思って。なんで足踏みしてるんだろう、と。自分の足が。あ、オシッコしたいんだ、と思って(笑)

安部:(笑)え、それがわからなくなるぐらい…

H:集中しちゃうんだよね。昔はそうだったね。

安部:へぇ…昔って、細野さんの作品で言うとどのあたりの時期からそんな感じだったんですか?はっぴいえんどとかもですか?

H:いや、その頃はそんなことなかったね。集中したりする時間もそんなに長くないじゃない。短期集中で。

安部:じゃあ、その後のご自身の活動というか。

H:そうそう。ソロを作るとやっぱりすごい時間をかけちゃうじゃない?

安部:そうですね。

H:この前の『HOCHONO HOUSE』もすごい時間をかけて。消耗しちゃって。だからアルバム1枚作ると、背が1cmくらい縮むんだよ。

安部:(笑)

H:ホントに。体重は1kg増えるけどね(笑)

安部:細野さんって、アルバムを制作するときがいちばん楽しくなってきて、朝とか夜中までパソコンの前でやるじゃないですか。

H:うん。

安部:で、リリースになる頃って…完成品になるまでに自分で何回も聴いてるじゃないですか。

H:そうなんだよ。

安部:リリースしたときには、聴いてくれる皆さんはすごくワー!って言ってくれるけど、意外と自分は次の作品に向かってたりとか。

H:冷めてる。

安部:聴き飽きたりとかして。そのとき細野さんって、自分のアルバムができたらすぐに次の作品とかに行くんですか?それとも疲れちゃって行けないんですか?

H:気持ちはね…レコーディングをやってると次のアイディアが出てくることがあるでしょ?

安部:ありますあります。

H:映画作ってる人もそうじゃない。監督とか。次の作品の構想がその映画の制作中に出てきちゃうんだよね。

安部:うんうん。

H:それはあって。やろうと思うんだけど、できないね。疲れてて(笑)

安部:いやー、そうなんだ…僕も最近、やりたい気持ちとか、やるぞ!って思ってたのに…

H:ちょっと待ってよ、おじいちゃんの意見だからね?(笑)

安部:(笑)

H:自分に当てはめないでよ(笑)

安部:細野さんも昔はそうやってずーっとやってた…ただ僕は今、けっこう休んじゃうというか…この前も新しい曲を作ってたんですけど。

H:あ、また作ったんだ。それだよ、若さ。

安部:今回のアルバムを作って…細野さんのミックスとかで、こんな音像で気持ちいい…いろいろ勉強だなぁと思って。

H:それはいいね。

安部:僕だったらこうしてたのに、こういうやり方をするとこんな風に自分の曲が思いもしてなかったように聞こえるんだ、とか。

H:それっていいの?大丈夫?(笑)

安部:すごくいい意味で!ホントに素敵な意味で…自分は音楽の知識とかがなくて、閉鎖的に「こういうものだ」と思ってやってきたけど、細野さんみたいにいろんな音楽を知ってる方が「こういうやり方もあるんじゃないの?」ぐらいの感じでやってくれたような気がして。こういう音像があってこんな気持ちいいんだ、って。すごくハッとして、それでまたこういう音像でやってみたいな、とか。どんどんワクワクしてきて。

H:そうか。それはいいことだよね。

安部:で、今また曲を作り始めたんですけど。そしたらある程度形になってから詰めていくところで妙に体力が必要になってきて…今は一回やめちゃおう、とか思ってなんにもできなくなっちゃって。

H:いいんじゃない?一回放っておいたほうがいいよ。

安部:やっぱり一回放っておいたりする時期はあるんですか?細野さんも。

H:ある…かな?

安部:放っておいてる時期って音楽から全然離れるんですか?

H:そう。それでもう10年ぐらい経っちゃったりするんだよね。

安部:(笑)

H:いや、ホントに(笑)

安部:1990年代とかですっけ?

H:一時期ね、部屋でギターでいっぱい録り溜めてたの。メモ代わりにね。そういう断片がいっぱいあるんだけど。もう20年、30年前のもあるわけ。

安部:へぇー。今も残ってるんですね。

H:残ってるよ。これはいつか使おう、と思ってるうちに忘れちゃって。もう何十年も経っちゃってる。

安部:そういうのって、もう一回作ろうとかはあんまり…

H:いや、実はね…あるんだよ。

安部:お!じゃあ最近も実はなんか作ってるみたいなことなんですか?

H:ときどき使ったりするね。

安部:へぇー!

H:捨てないで取っておくという…もうなんでも取っておくんだよね。

安部:そうですよね。細野さんの六本木でやってた展示行ったら、小学生の時の漫画とか…すごいなと思って。

H:あれはね、母親が隠して持ってたんだね。

安部:いま見るとおもしろい…こんなものが残ってるなんてすごくありがたいなというか、ファンとしてはうれしくて。

H:まぁ、だからちょっと恥ずかしいんですけど。いろんなものが残りすぎててね。

安部:そうですよね。だってあれ赤裸々というか…自分の小さい時の写真とか恥ずかしかったりするのに。見せてくれるのはうれしくて。

H:だから…捨てる人も多いんだろうけど、捨てられない人ってけっこういるでしょ?捨ててないでしょ?

安部:僕はでも…細野さんみたいになんとなくギターでつま弾いたやつをデータで残しておく、とかはあるんですけど。昔のノートとかはどこかで捨てちゃってたりしてて。細野さんのを見てやっぱり残しておけばよかったかな、とか思って。

H:残そうと思ってるんじゃないんだよ。捨てられないだけなの。めんどくさくて(笑)

安部:(笑)

H:誰かが捨てちゃったらしょうがないけど、自分ではできないね。考えちゃうもん、1個1個。

安部:へぇ…

H:これは捨てていいかな…とか、考えてるうちに1時間くらい経っちゃうでしょ?だったら捨てないほうが早い、というか。

安部:あー。でも細野さんのあの展示を見てから、ちょっとノートに書いたやつとかは僕も残しておこうと思って。

H:だから…亡くなる前に整理したりする人がいるけど、そういうのはすごいなと思うよね。身辺整理してあの世に行く、という。たぶんそれはできないね、僕は。もう、迷惑かけながら…っていう感じになっちゃうよね。「なにこれ、こんなに残っちゃって」って言われるタイプ。

安部:(笑)

H:みんなそうだよ。音楽やってる人はだいたいそうかな?

安部:たしかに愛着というか、わきますもんね。

H:そのおかげで…亡くなった後も色々、音源が出たりするじゃない(笑)

安部:はいはいはい…そうですね。僕とかは自分が亡くなった後に、隠してた音源とかが世に出たらちょっと恥ずかしいかも、とか思うんですけど、どう思います?そういうのオッケーですか?

H:いやもう、死んじゃったらわかんないからね(笑)

安部:そっか、死んだらたしかに恥ずかしいもなにもないですもんね(笑)

H:ただし、生きてる間にあんな展示会やったり…まるで死んでるみたいな。

安部:(笑)

H:それがいちばん恥ずかしいよ。生きてるんだから(笑)

安部:そうですよね、赤裸々ですもんね。あんなにたくさんの過去のものが…

H:まずいもの展示してないかな?とかね。全然チェックしてないよ、自分では。

安部:あ、チェックしてないんですね!

H:大雑把に、いいよいいよ、みたいなね。

安部:へぇー!でもホントおもしろかったです。僕、2回行きましたもんね。

H:あ、ホント?そうですか。

 

安部:お…

H:おしゃべりをしてるとすぐ時間が経っちゃうんだよ(笑)1曲かけてお別れだね、これはね。

安部:あ、ホントですか!ちょっと早くて申し訳ないんですけど、最後に1個だけ…今度ホントに、ミックスを…ミックス講座みたいな感じで教えてほしいです。

H:いや、僕はなんのノウハウもないんだよ。

安部:いやー、そんなの嘘です。ダメですよ、細野さん(笑)

H:いやいや、ホントに。気力でやってるだけだから…

安部:あー!(笑)あ、話がまた長くなっちゃつてホントに申し訳ないんですけど…

H:(笑)

安部:ずーっときょう聞きたかったんですけど、先ほど流して頂いた"おまえも"とかのシンセがすごく空間があって広くて。あれってどうやってやってるんだろう、って。

H:…忘れちゃった(笑)

安部:あー!(笑)

H:その場でしかやらないから…(笑)

安部:最近僕、インタビューとかで…「アルバム出ましたよね」「細野さんのミックスはどうでしたか?」って聞いてくれて。

H:うん。

安部:いや、すごいんですけど、どうやったんですか?って訊くと「わかんないんだよね」って言われてわからないままなんです、って言って…(笑)

H:あとでデータを見れば思い出すというかね。

安部:あ!ちょっと今度、いつかデータを見せてもらっても…

H:いいよいいよ。

安部:やったやったうれしい!ありがとうございます!

H:ヘンな会話だ、ミュージシャン同士の…誰もわからない(笑)

安部:ありがとうございます(笑)

H:はい、じゃあ音楽…かけられる?1曲選んで。

安部:じゃあ、これも細野さんにミックスして頂いて…デヴェンドラさんがギター弾いてくれた曲で、"さよなら"という曲があるので…

H:あー、あれね。では、これでお別れします。ゲストの…今野雄二、じゃなくて…(笑)

安部:安部勇麿です(笑)

H:安部勇麿くんでした。なんで今野雄二が出てきたんだろ?(笑)

 

 

さよなら - 安部勇麿

(from『fantasia』)

  

 

H:お、いい音だな。

安部:あ、あと僕、そう、このギターの…ディレイみたいのかかってるじゃないですか。

H:はいはい。

安部:これが、『HOCHONO HOUSE』とかでもドラムにディレイがかかってたのを憶えてて。あ、細野さんのディレイだ!と思って興奮した…

H:いやいや、僕のディレイじゃないよ。みんなのディレイだよ(笑)

安部:みんなのディレイっていいですね(笑)

  

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安部:最近、源さん(星野源)とかとも…「勇麿くんって細野さん、大好きでしょ?僕も大好きで…」みたいな話をして。

H:あ、ホント?へぇ。

安部:「でも細野さんってさ、好きすぎると逃げちゃいそうじゃん」みたいな。

H:逃げちゃう?

安部:「スキスキ!」って言うと、細野さんってヒラヒラヒラ~、って…(笑)

H:(笑)

安部:だから「あんまり好きって言っちゃうと、どっか行っちゃいそうで言えないよね…」みたいな話をして。

H:それ、男女の話じゃないの?(笑)

安部:(笑)だから今回も…僕が細野さんに影響されて好きで作ったから、嫌われたらどうしよう…

H:いやー、嫌いなわけがないよ。でもなんか、こういうメロディーラインとかコードラインとかは自分の中にもあるからね。親戚だよね。

安部:マジでホントに、ありがとうございます。あー、よかった…うれしい…

H:声に特徴があるんだね。

安部:あ、ホントですか?

H:最近の人ってキンキンで高いじゃん。

安部:そうですね。高い人が多いですね。

H:低くはないけど、歌手の声…おもしろい。

安部:よかったー、うれしい!いや、それもすごいコンプレックスというか…今はちょっと低いくらいなんですけど、「細野さんの声と近いものがありますよね」ってインタビュアーの方から言われるんですけど。

H:あ、言われるんだ。

安部:でも僕からすると、細野さんほど低いところはあんなにどっしり出てないし。どっちつかずだな、なんかもっと自分の歌い方はないかな、とか。

H:悩むね(笑)

安部:そう、悩んでるんです(笑)

H:僕から見るとね、まだ半分子どもみたいに見える(笑)

安部:いや、そうですよね(笑)でもホント、細野さんにそういうこと言われると3日間くらい心がホカホカして…

H:よかったよかった(笑)

安部:ホントにそんなこと言ってくれてたっけ?とか、何回も考えたりしてわかんなくなってきて。

H:お父さんとお母さんはなんて言ってるの?

安部:あ、僕お父さんとお母さんが天界に行ってるタイプなんですよ。

H:あ、そっか。おんなじだよ、僕と。

安部:細野さんの世代の人たちとあんまり接点がないから…もしいたらおじいちゃんとかお父さんってこんな感じだったのかな、みたいな。

H:え、浸ってるの?やめてよ?(笑)

安部:(笑)そう、だから親しすぎると嫌われちゃいそうな感じがして…

H:お父さんって呼ばないで、絶対(笑)

安部:(爆笑)