2021.02.14 Inter FM「Daisy Holiday!」より
手作りデイジー🌼#17
(以下、すべてH:)
はい、こんばんは。細野晴臣です。先週やったばっかりでまたやるの?っていう感じなんですけど(笑)先週は子どもの頃の音楽体験[特集]をやってて、なんか次もやりたくなっちゃって。1か月待てないんで、つい作ってるんですけど。まぁでも、週に1回やるのは大変でしたね、去年の4月頃は。それは無理なんですけど、時々こうやって続けてやりたくなることがあるんで悪しからず…ということで。
そして先週、5,6歳の頃から中学生頃までの音楽体験をずらっと…まぁ、ホントにざっとやったんですけど。今回はその頃聴いていた音楽がいかに今の自分に影響を与えてくれているか、というサンプルを…オリジナルとカヴァーを並べて聴いていきたいと思います。
最初はマーガレット・ホワイティング(Margaret Whiting)の"Good Morning, Mr. Echo"。1951年のヒットです。続けて、1996年にコシミハルと一緒にやったスウィング・スロー(Swing Slow)でもおんなじ曲をやってますので、ぜひ聴いてください。
Good Morning, Mr. Echo - Margaret Whiting
Good Morning, Mr. Echo - Swing Slow
(from『Swing Slow』)
次は"I'm Leaving It Up To You"という曲。1963年のヒット曲でデイル&グレイス(Dale & Grace)、そしてスウィング・スローです。
I'm Leaving It Up To You - Dale & Grace
I'm Leaving It All Up To You - Swing Slow
(from『Swing Slow』)
1950年代初頭にザ・コースターズ(The Coasters)というドゥーワップグループが登場して、軽快なノヴェルティソングが大流行りしました。その彼らのやってるリズムを継承している、という感じで聴いてください。コースターズで"Yakety Yak"。
Yakety Yak - The Coasters
このコースターズの"Charlie Brown"という曲をカヴァーしているのがザ・コーデッツ(The Chordettes)。
Charlie Brown - The Chordettes
1964年、ロックシンガーのロイ・ヘッド(Roy Head)による"Teen-Age Letter"。
Teen-Age Letter - Roy Head & The Traits
コーデッツと並んで…お嬢さんもやってますね。ペイシェンス&プルーデンス(Patience & Prudence)も"Little Wheel"。これは1969年です。
Little Wheel - Patience & Prudence
1998年の日本にもこのスタイルは受け継がれてます。まぁ、僕が受け継いだんですけどね。では森高千里で"Hey! 犬"。
Hey! 犬 - 森高千里
(from『今年の夏はモア・ベター』)
ポップスのいろんなパターンがあるんですけど、そういうのは結構伝統的なものになってますが…最近では受け継がれてる感じはしませんね。リンク・レイ(Link Wray)のやってる"Comanche"という曲、これは全然最近まで知らなかったんですが…なんかおんなじことを僕もやってるんですよね。"Comanche"。
Comanche - Link Wray & The Wraymen
このリンク・レイは1959年のレコーディングですね。次はシーナ&ザ・ロケッツ(SHEENA & THE ROKKETS)で1997年にレコーディングした"INDIAN HEART"という…これは自分でもすごく好きなんですよ。"INDIAN HEART"というタイトルはシーナが付けてくれました。ありがとう。それではこれで…また来月、ということになるのかな。まだこの感じは続くかもしれないんで、ちょっと予想ができませんね。また来週。
INDIAN HEART - SHEENA & THE ROKKETS
(from『@HEART』)