2020.08.09 Inter FM「Daisy Holiday!」より

 

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H:こんばんは、細野晴臣です。えー、きょうもまた久しぶりにゲストの方が…このご時世でやってきて頂きました。どうぞ。

佐藤:こんばんは、ご無沙汰しております。くるりのベースの佐藤征史です。よろしくお願いします。

H:ほんっとに久しぶりですね。

佐藤:そうですね。いつぶりなんだろう…

H:いや、もう数えきれないっていうか…(笑)数年…

佐藤:たぶん、どこかのライヴにお邪魔したときとかやと思うんですけど。

H:あ、そうだそうだ!来てくれました。僕のソロコンサートに。

佐藤:ソロか。いつも矢野さん(矢野顕子)とかのコンサートに出られてるときも、終わって楽屋に行って喫煙所に行くとまずおられるんで…(笑)

H:(笑)

佐藤:そこでまず挨拶ができるっていう…(笑)

H:そうそう、喫煙所に来る人とはよく会うんだよね(笑)

佐藤:そうなんですか(笑)昔はホントに色々、ツアーをご一緒して頂いたりとか。

H:けっこう密に会ってた時期がありましたよね。

佐藤:はい。色々…思い出に残ってます。でも自分…ぜんぜん関係ないけど、言っていいですか?

H:もちろん。

佐藤:初めて細野さんの…ちゃんとご挨拶はしたんですけど、イベントで会ったのがたぶん2000年ぐらいの大阪のラジオのイベントで。

H:え?ぜんぜん…20年前?

佐藤:はい。小坂忠さん[のバック]で細野さんが出ておられて。その後に出演者みんなでステージに上がって演奏かなんかをする、っていうときに…自分らもホンマにデビュー2年目とかの若手やったんですけど。ステージに上がって、あ、細野さんが弾いてはったベースや!と思って、内緒でちょっと触りました(笑)

H:ホントに?(笑)それは知らない…観てる人だったのね、じゃあ。

佐藤:あ、その時は出てる人で…

H:あ、出てる人だったんだ(笑)

佐藤:自分らは自分らで出てたんですけど、最後の全員集合みたいなときに…

H:あー、そっかそっか。一緒にステージに上がって…ベース触った(笑)

佐藤:触りました。すみません、本当に(笑)

H:ぜんぜん、いくらでも触っていいんだけど…(笑)

佐藤:なんか、あやかれるかなと思って…(笑)

H:いやいやいや…今度はこっちが触らないとね。

佐藤:いやいや…

[*2001年7月に行われたFM802主催のイベント「MEET THE WORLD BEAT 2001」での出来事。]

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佐藤:それで…すみません、話長くて申し訳ないんですけど、自分たちの「京都音楽博覧会」っていうイベントに出て頂いたときに…[イベントが]終わってからライヴ会場で何気に演奏する、というときが…

H:あったね。それは憶えてる。

佐藤:そのときに細野さんに僕のベース弾いてもらったんですよ(笑)

H:そうか…(笑)

佐藤:それもね、もう、しっかりと憶えてます(笑)

H:そういうことは忘れちゃうけどね…フェンダーだったかな?違うかな。

佐藤:あ、自分、そのとき弾いて頂いたのはフェンダーで…触らせて頂いたときもたぶん、[フェンダーの]ジャズベースやったと思うんですけど…

H:そのとき、徳武くん(徳武弘文)のギターで…なんだっけな、あの曲。♪ポンポンポンポンポンポンポンポン…なんていうの?あれ(笑)

(D:"Mr.Sandman"?)

H:そう!"Mr.Sandman"。ド忘れ(笑)もう、ほんっと色んなこと忘れちゃうんだよ(笑)

佐藤:いえいえ…

H:それをやったのは憶えてる。んー。

佐藤:懐かしい思い出でした(笑)

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H:でも、いちばん僕が印象深いのは、お呼びがかかって下北沢に呼ばれて…あれは何屋さんだろう。レストランだったかな?

佐藤:え…レストラン…?

H:岸田くん(岸田繁)と佐藤くんがいて。「一拍子とはなんだ」と。

佐藤:あー!はいはい。

H:なんて答えたか憶えてないけど。

佐藤:そのとき…たぶん"Roochoo Gumbo"とかにすごくハマってたときで。

H:あ、そうだったんだ。

佐藤:たぶん、林立夫さんとかにも初めてお会いしたりとかして。それはなんなんや?っていうのが…未だにちゃんとわからないんですけど(笑)

H:(笑)

佐藤:跳ねてるビートの中に跳ねてないビートがある、っていうのが…

H:まぁね。

佐藤:カッチリしてなくて、それをナチュラルにやるにはどうしたらいいんや、っていうのがぜんぜんわかんなくて…(笑)

H:そうだね、それで呼ばれて…あ、そんなこと訊く人がいるんだ、と思って。そこからだな。おもしろい人たちだなぁ、と思って(笑)

佐藤:あー、なるほど。それで自分たちの"石巻復興節"っていう曲で、細野さんにもスネアを叩いて頂いたりとか。

H:はいはい…やったね。

佐藤:色々やってますよね。ありがとうございます、本当に…(笑)

H:けっこう深く付き合ってるね(笑)

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H:でも、まぁ…このコロナでホント、誰にも会わないでしょ。

佐藤:会わないですね…ホントに、4月・5月・6月とかはほぼリモートだったんで。

H:なるほど。

佐藤:家で、そういうリモートとか、楽器触るとかも…上の子がずっとリモートの授業をやってたので…

H:あ、そうだよね。

佐藤:なかなか家に居れなくて、ずっと自分らのスタジオみたいなところと往復してたんですけど。電車にも乗りたくないから…

H:だよね。

佐藤:片道7.5kmぐらいを…

H:わかった、自転車でしょ。

佐藤:いや、歩きで(笑)

H:歩きかい(笑)なんでまた…自転車乗ってない?

佐藤:自転車はね、歳でちょっと怖くなっちゃって。

H:そうかそうか。

佐藤:なんか、乗ったらすごいがんばって漕いじゃうんですよ。速いな!と思って。そこから、ここ2年くらいはずっと歩くようになりましたね。

H:へぇ~、そうなんだね。まぁ、どっちが身体にいいんだかね(笑)

佐藤:そうですね。でも、もうこの夏になってからは…こんな中30分以上歩いてたらヤバい、って思うようになったんで…(笑)

H:いやー、危ないよ。けっこう暑いよ、もう。

佐藤:暑いですね、ホント。


H:まぁそんな話はどうだっていい…って言うとアレだけど(笑)

佐藤:すみません(笑)

H:音楽、聴かないとね(笑)くるりで未発表ものを集めたのが…『thaw』(ゾウ)っていうのかね、これ。

佐藤:「ソウ」ですね。「解凍する」っていう意味みたいなんですけど。

H:あ、そうなんだ。初めて聞くな(笑)

佐藤:それを…まぁ、ずっと眠らせてたもんをちょっと解かして出そうか、って言うような。

H:おもしろい。

佐藤:で、自分らも辞書で調べたら「ソウ」っていう響きが好きだったんで…はい。

H:へぇ。これはね、未発表もの…僕知ってる曲あるかな?まだ聴いてないんで…

佐藤:ぜひぜひ…タイトルで選んで頂いても…

H:タイトルでね…よいしょ。

佐藤:ホントね、1998年ぐらいのデモテープから…豪華に海外で録ったものとか。

H:選んで、じゃあ。

佐藤:あ、ホントですか。

H:うん。やっぱり選んでもらおう。

佐藤:海外ものがいいですかね。

H:いいですね。うん。

佐藤:あー、じゃあ…時季外れも甚だしいんですけど、2曲目の"鍋の中のつみれ"という曲を。

H:"鍋の中のつみれ"。はい、じゃあそれを聴きます。

 

 

鍋の中のつみれ - くるり

from『thaw』)

 

 

H:はい。"鍋の中のつみれ"。

佐藤:はい。

H:つみれってあの、食べ物のつみれ?(笑)

佐藤:そうですね。なんのメタファーなのかはわかんないですけど…(笑)

H:なんだろうね(笑)

佐藤:ホントに、ご飯作ろうと思って冷蔵庫を開けたら白菜が腐ってたらしくて…(笑)

H:うわぁ…(笑)

佐藤:そういうところに何かの刹那を感じたのかもしれないですね。

H:すごいなぁ。視点がすごい。

佐藤:これ、今はもう無くなったんですけど、ニューヨークのマジックショップ(The Magic Shop)っていう、わりと歴史ある…

H:あー!はいはい。

佐藤:デヴィッド・ボウイDavid Bowie)が最後の作品を作ったようなスタジオで録らして頂いて。

H:ニューヨークだったんだ。そうか…

佐藤:それでアルバム…13,4曲入りのを作ったんですけど、その曲順の中にちょっと入らなかったというか。[『thaw』の]1曲目・2曲目はそこで録ってたんですけど、そこで弾かれちゃって、お蔵入りになってた…

H:そうなんだ。

佐藤:みたいなものを、せっかくの機会だから…

H:そりゃそうだ。ぜんぜん弾かれるような曲じゃないし(笑)

佐藤:でも、この曲はミックスを一応してたりとかするんで。ほかの曲はホントにラフミックスっていうか。

H:そうだったんだ。

佐藤:もう、その状態のものもけっこうあったりするんですけど。

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H:やっぱりちょっと、音が厚いね。分厚いっていうか。うん。

佐藤:やっぱり、日本のスタジオで録っても、なかなかドラムの音ってすごく似てきたりとかするじゃないですか。

H:うんうん。

佐藤:それがやっぱり…そこのスタジオでしか出せない音っていうか。

H:いいね。

佐藤:ハウススタジオ、専用のエンジニアさんがいて、ここにマイクを立てたらこういう音が録れるんや、みたいなのが…

H:そうそうそう。そういうのがいいよね。

佐藤:ここ最近…数年、ぜんぜん味わってないですけど…(笑)

H:なんか、なかなかないよね。みんなそれぞれ自分の家でそんなようなことをやり出してるけどね。

佐藤:そうですね。自分もこの前、自分らのスタジオで初めてコントラバスを、自分でマイク立てて録ってみたんですよ(笑)

H:おお。

佐藤:どんなマイクがいいのか、とか。マイクもいっぱいスタジオにあるわけじゃないから…

H:一からやんないとね。

佐藤:ぜんぶの組み合わせとかを色々試して…

H:そうやっていくとわかるよね。んー。

佐藤:これはちょっとローを録るためのマイクなんやな、っていうのがわかってきたらそれをFホールに置いて…じゃあもう1個アタック録るやつを弾くとこぐらいに立ててみよう、とか。

H:なるほどね。

佐藤:なんか、そういうのがすごい楽しかったですね。

H:いやー、おんなじだよ。ミュージシャンってそういうことわかんないもんね。

佐藤:ね、そうなんですよね。

H:で、自分で録ると、あーなるほど、って思うことが…なかなか発見があって。

佐藤:なんに使うんやろう、このマイク…?とか思うやつもありました(笑)

H:そうそうそう(笑)

佐藤:そうですね、発見ですよ、色々。この時期だからこそ…

 

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H:あれ?ということは岸田くんとは会ってるわけ?

佐藤:えーと…[緊急事態宣言が]解除になって…あれって先月でしたっけ?あ、先々月…6月か。

H:そうだね。

佐藤:6月になって、なかなか…リモートで作業をお互いのことをして、送って、送ってとかをやってたんですけど、いかんせん進まなくて…(笑)

H:(笑)

佐藤:ホントに、その3か月間でわりと進むやろ、って思ってたんですけど、ぜんぜん進まへんから…(笑)解除して、移動できるようになったらまず[スタジオに]行こう、つって。解除された日にもう京都行って。

H:佐藤くんが京都行ったわけね。

佐藤:そうですね。それで何曲かのレコーディングと、ヴォーカル録りとかをして…やったりとかしました。はい。

H:へぇ。

佐藤:そこからはまた会ってないですね。

H:そうだね。また元に戻っちゃったもんね(笑)

佐藤:なんか、1週間に1回ぐらい電話する感じで…(笑)でもまぁ、ぼちぼち…新しいアルバムとかも作ってるんで。

H:この時期に作るっていうのは…いいよね、んー。あんまり他にやることもないし(笑)

佐藤:そうですね。でもなんか、最初ね…歌詞とかにしても、なにを歌ったらいいのかがわからないっていう。

H:それが問題だよね。

佐藤:でも、やっぱりこの状況が数ヶ月経ってくると、なんか自分の中でも見極められるようになってきたりとか…

H:まぁね。時間がかかるよね。

佐藤:それでね、出してみてお客さん…というか、リスナーの人がどういう反応とか、受け止められ方をするのかはわからないんですけど。

H:わかんないよね。

佐藤:それぞれがね、どういうのを切ってくるのかっていうのは、すごい今後楽しみなことだなぁ、と思います。

H:そうなんだよ。この経験って特別だよね。特殊じゃない。

佐藤:そうですね。

H:今までにない時代じゃない。

佐藤:はい。

H:だから、それぞれの作品にどう影響してくるのかって、すごい興味があるよね。

佐藤:うんうん。ホント、ね。ヘンな話…地震とかもそうですけど、まさか自分が生きてる間に…まだ43歳なんですけど。

H:(笑)

佐藤:それこそ阪神の震災であったりとか、東北の震災であったりとか。最近の水害とかもそうですけど、まさかここまでのことを体験するとは思ってなかったですね。

H:不思議だよね。だから…僕の前の世代、父親の世代は戦争があったじゃない。

佐藤:はい。

H:それに…匹敵はしないかもしれないけど、生きてる間にあるんだな、と。そういうことがね。

佐藤:それが…なんて言うんですかね。ヘンな話、阪神大震災のときとかは、まだ高校生やったんですよ。

H:あら、そんなだったんだ。そうかそうか。

佐藤:そこまでの責任感ってないじゃないですか。だから…小学生のときは台風が来たらちょっとアガる、みたいな(笑)

H:それは今でもそうだけどね(笑)

佐藤:なんかそういう状況っていうのは…子供たちとかって最初のうちはちゃんと受け止めてなかったのかもしれないんですけど、これだけ色んなことが続いてきて、コロナってなって、自粛みたいになった

ら、ものすごく、子供なりに受け止めてると思うんですよね。

H:お子さん、いくつ?

佐藤:上が高2で下が小4なんですけど。

H:小4の子はどう思ってるんだろう。

佐藤:えーとね…けっこう、普通になんでも抑え込んで親に気を遣うような子なんですけど、3ヶ月くらい経ったときからわりと発狂するようになってきましたね(笑)

H:あ、ホント?(笑)どんな感じになるの?

佐藤:なんか知らないですけど、寝る前に膨らませた風船をずっと殴り続けるとか…(笑)

H:(笑)

佐藤:そういうのを経験してなる大人ってどんなんやろな、って思ったり。自分たちとはぜんぜん変わったような…ゆとり、ニトリとか言われますけど(笑)ぜんぜん違う世代になっていくんやろうな、と思います。

H:いや、想像できないや、本当に。どういう風に受け止めてるのかも僕はわからないし。街で子供を見るとね、大らかに遊んでたりするんだけどね(笑)

佐藤:そうですね。あんまり気にしていない…まぁ、親ごとのアレもあるかもしれないんですけど…自分たちって人にかかわるっていうか、お客さんありきのお仕事やったりするんで。

H:そうだね。

佐藤:なかなか子供でも外に出したくないっていうのはあって。

H:あるよね。わかる。

佐藤:わりと家に閉じ込めちゃってたんで…ちょっと遊んであげたいなと思ってます(笑)

H:(笑)

佐藤:すみません、こんな話をラジオで…(笑)

H:いやいやいや!こういう話にあるんだよ、どうしても(笑)

佐藤:ホントですか?いっつも、わりとトントントントン曲をかけておられるラジオのイメージなんで。こんなしゃべっててええんかな、って思っちゃうんですけど…(笑)

H:いやー、やっぱり…ひとりで作ってるときは音楽ばっかり…ほとんどしゃべらなくなっちゃった。

佐藤:あー、もうホントに曲紹介ですもんね。

H:でも、それと対照的にこういうときはね、しゃべりがメインでいいと思うよ(笑)

佐藤:逆に…よかったです(笑)

 

H:ここでちょっと、音楽かけようかね。

佐藤:はい。

H:色々持ってきて頂いたんだけど、なんか選んで聞かせてもらいたいな。

佐藤:あー、そうですか。じゃあ…せっかくなんで、さっきもちょっと京都音博っていう話も出て。

H:うん。

佐藤:今回はリモートで開催するんですよ。

H:そうなんだよね。ちょっと、その話をしていいかな。

佐藤:はい。

H:京都音博、初のオンライン開催。9月20日

佐藤:はい。

H:これはどういう…オンラインって、会場はどこ?

佐藤:会場は…まだ言えない、言っちゃいけないんですけど…

H:あ、言っちゃいけないんだ(笑)

佐藤:そんなところで、内容もまだ発表にはなってないかもしれないんですけど…(笑)

H:あ、そうかそうか。

佐藤:まぁ自分たちのライヴと、ちょっと音博らしい企画っていうものを…収録になるんですけど、収録したものをその日配信するっていう。

H:じゃあゲストは…呼びにくいよね。

佐藤:でもちょっとゲストも呼んでいこう、と。ヴォーカリストとかを招待して、音博ならではというか。また岸田がやりたいことがあったりするんで…(笑)

H:そうなんだ(笑)

佐藤:それのフォーマットでくるりのライヴとそっちと…っていう2段構えでお届けできたらなぁ、と。思っているんでございますけれども…(笑)すみません、まだ曖昧なことしか言えなくて…

H:いえいえ、いいんです。日にちだけは決まってるね。

佐藤:9月20日ですね。はい。

H:じゃあ、僕もそれ観ようかな。

佐藤:アドレス送りますので…

H:お願いします。

佐藤:よろしくお願いします(笑)

 

kyotoonpaku.net

 

佐藤:それで…京都音博がどういうものかってたぶん、知らない方もいっぱい居られると思うんで、過去に出て頂いた方の曲を1曲…

H:色んな人が出てますもんね。うん。

佐藤:アレシャンドレアンドレス(Alexandre Andrés)っていうブラジルの…多彩な楽器をやる、ヴォーカリストであり、フルートを吹きながらやったりとか。

H:はい。

佐藤:ハファエル・マルチニ(Rafael Martini)さんっていうキーボードプレイヤーの方と2人で来て頂いて…あと、そのバックバンドを日本人のバンドがやったという。

H:へぇ。

佐藤:そのアレシャンドレアンドレスで"Macaxeira Fields"という曲があって。ちょっとビートルズの"Blackbird"をモチーフにしたような曲なんですけど。それを聴いて頂きたいと思います。アレシャンドレアンドレスで"Macaxeira Fields"。

H:ホントだ、"Blackbird"。

佐藤:(笑)

 

 

Macaxeira Fields - Alexandre Andrés

from『Macaxeira Fields』)

 

 

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H:いやいや…すばらしい。

佐藤:ありがとうございます。ホント…こういう1曲がすごい好きになってたりして、ラジオでもそれをかけたりして。そういう人たちを京都に呼んで…

H:コンタクトして。

佐藤:はい。で、皆さんに紹介できないか、みたいな。

H:なるほど

佐藤:そういうことで始まってるのが音博やったりするんですよ。

H:いいねぇ。

佐藤:1回目にタラフ・ドゥ・ハイドゥークスTaraf de Haidouks)とか。なんかそういう、世界の…

H:なんか、読みにくい名前が多いですよね(笑)

佐藤:読みにくい名前…(笑)あとは日本でも有名な方やけど、なかなか自分でコンサートに行く機会ってないなぁ、という方とか。もちろん細野さんにも何回も出て頂いたんですけど。

H:出たねぇ。そういえば。うん。

佐藤:そういう人たちを紹介できたらいいな、というようなイベントで。

H:すごい音楽的なイベントだよね。

佐藤:ありがとうございます(笑)でも、さすがにちょっとね、今年は海外から招くとかは難しいので…

H:難しいね。特にブラジルはね…大変なことになってる。

佐藤:そうですね…その、ミナス(Minas)っていう州みたいなんですけど、そこがホントに…4,5年前ぐらいからものすごく色んな人が出てきて。

H:うん。

佐藤:それこそ、こないだラジオで自分で言ってたんですけど、細野さんがティンパンやられてたりとか、ユーミン松任谷由美)と一緒やったりとか。おんなじ様な場所に立夫さんとか…皆さん集まっておられたじゃないですか。

H:そうだね。

佐藤:そういう感じがミナスにもすごいあって。

H:ああ、そういう場所があるんだね。

佐藤:一緒にやってるピアニストの奥さんもヴォーカリストで、その人の違うCDもすごい良い、とか。3年ぐらいでミナスのCD、100枚ぐらい買いましたね(笑)

H:ホント?(笑)そうか…

佐藤:すごいつながってて、ぜんぶが好きでした。

H:じゃあ、次週その話をもう1回、ちょっと…音を聴きながらとか。できるかな?

佐藤:あ、はい!

H:じゃあ、もう時間なので、きょうは…

佐藤:あ、ホントですか。

H:ここまでで、また来週。