2019.12.15 Inter FM「Daisy Holiday!」より

 

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H:こんばんは。細野晴臣です。えー、きょうは11/25月曜日の午後4時過ぎ。先週分を録り終えまして、これから2週目の収録になります。今週も「DJ Wataru」に番組を進めてもらいます。

高田:(爆笑)

H:よろしくね(笑)

伊賀:伊賀航ショウ!

高田:それ必ず言うよね(笑)

伊賀:ショウ、ショウ、show!”...

高田:(笑)

 

 

 

∽∽∽∽(♪伊賀航ショウの前テーマ)∽∽∽∽

 

伊賀:こんばんは、伊賀航です。今週もベースを弾いてます。さて、2週目となった伊賀航ショウ。今週はみなさんの近況を訊いていきたいと思っています。どうですか?まず、伊賀さん…あっ…

H:(笑)

伊賀:どうですか!まだ、アメリカが恋しいとか?アメリ…カは…アメリ…か…

 

▼△▲▽▼△▲▽(ジングル)▼△▲▽▼△▲▽

 

伊賀:恋しい、っていうか、僕はアメリカにすごいあこがれがあったから…もう、アメリカ行けてうれしかったです。そして、あのー、なんか、ニューヨークにも行ってみたいなって思ってたので、行けてうれしかったし、なんか、地下鉄とか、空気とか、人がゴチャゴチャした感じとか…グリニッジ・ヴィレッジとか行ったりして、ベタですけど(笑)

高田:(笑)

伊賀:まぁそんな感じで、僕はすごい、あのー、楽しいっていうか、有意義でした。はい。みなさん、えー、どうですか?最近は?

大地:(笑)

高田:すごいザックリ…(笑)

伊賀:どうしてますか?なにしてますか、最近?

大地:最近ですか?もう、細野さん50周年、ライヴモードですけどね。

伊賀:ですよねぇ、そうですよね。絶賛リハ中…

大地:でも、遅ればせながら、3日前に『NO SMOKING』、やっと観に行けました。

伊賀:おお!

H:観てくれたんだ。

大地:とてもよかったです。

H:おお、ありがとう。ホントよかった。

大地:細野さんの…映画の内容は、細野さんが話し聞かせてくれて知ってることもいっぱいあったんですけど。

H:うんうん。

大地:それを改めて…知識として、っていうか、細野さんがどういう風に音楽をやってきたか、っていう…知ってることも多かったけど、なんか、そういう感覚じゃなく観れたっていうのが…

H:へぇ。客観的にね、観れるからね。

大地:もっとドキュメントかと思ったら、すごく映画として観れたんですよ。

H:おお、そうか。

大地:はい。すごいよかったです。

H:それはうれしい。んー。褒められるの大好き。

大地:(笑)ただ、細野さんからしたらずっと自分が写ってる、っていう…

H:だから僕は観てないんだよね。

大地:あ、観てないんですか?

H:…なんてね(笑)

高田:観ましたよね、いっしょにね(笑)

伊賀:いっしょに観たじゃないですか(笑)

大地:(笑)

H:観たね(笑)でも、あんまりね、しっかり観てないんだよね。

大地:そうですよね。

H:自分の[写っている]ところは目を伏せちゃうんだよ。だから、音は聞いてたよ。

大地:(笑)

伊賀:僕は、いちばん好きなシーンが、細野さんの映画で…

H:知ってる。

伊賀:あのー、フランクフルト(Frankfurt)?

H:そっちか(笑)あれね。

伊賀:フランクフルトの、影の…

H:突然出てくる映像のシーンね。

[*タイトルは「shadow walk in Frankfurt」。]

伊賀:はい、あのシーンがすごい好きだな、って思って。

H:あぁ、うれしい。

伊賀:それをこの前細野さんに言ったら、それは細野さんが作った…編集された、と。

H:うん。自分でも好きだよ。ああいうのを[映画に]入れて欲しいなと思って頼んだら入れてくれたんで、よかったなぁ、と思って。

伊賀:他にも細野さんが入れた映像とかあるんですか?

H:ない。

伊賀:そこだけですか。

H:うん、あんまり無いから、映像。だからこれからは、僕は音楽やんないで映像やる…かもしれないんで、よろしくね。

一同:(笑)

大地:あのシーンはホントにiPhoneで撮ってるんですか?

H:そうだよ。ただ撮ってるだけ。普通に。みんなも撮ってるように。影がおもしろかったから。

高田:へぇ…

H:あとで加工したら、すげぇおもしろくなっちゃって。[加工作業に]入り込んじゃって。

伊賀:あの長さが全部?

H:全部。なにしろついでに…歩いてただけだから。トランジットの4,5時間が空いてたんで、小山田くん(小山田圭吾)とかとね、いっしょにフランクフルトを散策してた。いい街だったんだよね。

 

 

Pantomime - 細野晴臣

(from 『細野晴臣アーカイヴス Vol.1』)

   

 

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H:でも、いちばん好きなシーンは、伊賀くんと話してて…

高田:あー、良いですね、あれね(笑)

伊賀:そうですか?(笑)

H:「どんな映画が好きか?」っていう。「観る前の[映画]」(笑)

高田:名言ですね、あれは(笑)

伊賀:「どんな音楽が好きですか?」(笑)

H:「聴く前の[音楽]」(笑)

高田:(笑)

H:でも、あれはホントなんだよね。予告編がいちばん好きだもんね。

高田:たしかに、そうですね(笑)

伊賀:いやー、あの会話がそんなにクローズアップされてるとは思わなかったからビックリしたんですけど…あれはラジオの収録中、ですか?

H:だったよね。

伊賀:ですよね。

H:あれも、じゃあ、伊賀航ショウなんだ(笑)

高田:そうそうそう(笑)

伊賀:そうですよね(笑)

高田:あれは、アルバムのレコーディングをしてたのかな?

H:そうだ。ずいぶん前なんだな。

高田:そうですね、[具体的に]いつのかは、ちょっと…

伊賀:よく憶えてるね、漣くんは。

高田:いやいや、スタジオにいるからそうかな、と思って…(笑)

[*上記の話題から察するに、『NO SMOKING』劇中に登場する伊賀航ショウは2017年5月放送分(シーズン4)。]

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伊賀:どうですか?卓史くん。

卓史:???(笑)

伊賀:なんか、お話ありますか?

卓史:ちょっと…実はまだ、『NO SMOKING』観れてなくて。なんですけど、小田切さん(オダギリジョー)の映画…

H:あ、あっちのほう観た?

卓史:はい。あれを観に行って。

H:あ、ホント?

卓史:細野さんの、役者としての…(笑)

H:いやいやいや、そんなのは見なくていいけどね(笑)

卓史:すごい、映像のきれいな素敵な映画だったんで。

H:んー。僕もちゃんとは観てないんだよね。

卓史:(笑)

H:(笑)

伊賀:細野さんはそういう、自分が…

H:自分の[出演してる作品]はぜったい観たくないんだよね(笑)

伊賀:はずかしいですか?

H:はずかしい、っていうか、自分好き?

伊賀:いや、キライです。

一同:(笑)

高田:きょうイチの即答だね(笑)

伊賀:自信をもって…(笑)

H:この中で、自分が大好きっていう人は手を挙げて。あれ、いないかな?

大地:自分、キライじゃないですけど、姿を見るのはやっぱりイヤですね。

H:キライじゃないよね。

高田:音とかはね、うん。

大地:卓史とグッドラックヘイワやってて、ライヴの映像を撮るんですけど、2人とも座ってるじゃないですか、演奏的に。で、2人しかいないから、映像が切り替わっても卓史かオレしか映らないから(笑)

高田:(笑)

大地:結局、オレも卓史も自分が演奏してる姿をカッコいいとかはぜんぜん思わないんで…

H:思わないよね。

大地:はい。それでいっつも映像はうーん…ってなりますね。

H:だから、な…自分を好きなタイプの人っていいよね。

伊賀:いいですね。あこがれますね。

H:いるよねいっぱい、そういう人(笑)

高田:(笑)

伊賀:いいなぁ、と思います。ああいう風に…

H:そうなろうか!ね!

高田:(笑)

伊賀:どういう…どういう風にしたら…(笑)

H:ナルシシズムを自分の中に育てて。

伊賀:じゃあもう、鏡の部屋に…

H:そうそう、鏡の部屋に…(笑)

大地:鏡の部屋…?(笑)

高田:なんかわかんないけど、そういう発想が既に違うような気がする(笑)

伊賀:だよね、もうね(笑)古いっていうか、違うっていうか。

H:まずね、目をね、こうやって…

一同:(爆笑)

H:二重にするんだよ(笑)もう三重になっちゃった。ラジオだから見えないだろうし(笑)

伊賀:目から…目からね、いきますか(笑)はい、ありがとうございました。

H:どうもどうも。

 

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伊賀:あ、もうそろそろ大丈夫ですか?

(スタッフ:ぜんぜん。)

H:(笑)

伊賀:あ…えーと、次、どの辺いきましょうか。

  

 

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伊賀:そうですね、あのー…あとはアレですね、細野さん、あのー…(笑)

H:なんか嫌がってない?(笑)

伊賀:いやいやいや…(笑)あのー、六本木ヒルズでね、「細野観光」っていうね。

H:それね。

伊賀:細野さんの所蔵品とか、そういうのが…展示されてるイベントがありましたね。

H:んー。

伊賀:みなさん、行きましたか?

大地:行きました。

H:行ったんだね。ご苦労様。

伊賀:卓史くんは?

卓史:僕、ちょっと…(笑)

伊賀:漣くんは?

高田:僕は行きました。はい。

H:…野村くんは要注意人物だ(笑)

卓史:(笑)

高田:あ、でも、伊賀くんも行ってないんだ?

H:行ってないんだ!(笑)

伊賀:申し訳ない…(笑)行ってないです。野村と伊賀は要注意人物ですね。

高田:(笑)

H:まぁでもね、僕もあんまり行ってないんで…僕も要注意人物。

高田:(笑)

伊賀:行ってないんですか?(笑)

H:行ったんだけど、やっぱりおんなじだよ、映画と。姿じゃないけど、自分のものが並んでるのを見て、楽しい?

伊賀:いやー、楽しくはない…

H:でしょ?いろんなことを思っちゃうよね。

伊賀:やっぱそうですよねー。でも、やっぱりそれは、展示しとこうかな、っていう自分の気持ちもあるんですか?

H:ないない。あのね、スタッフの人がみんなやってくれて、優秀な人が選んでくれて。

伊賀:あ、「これは展示したほうがいいですよ」っていう…

H:だからそれはもう、全部預けちゃったんだよ。自分じゃわかんないから。

伊賀:へぇ…

大地:よくこんなに取ってあったなぁ、っていうのがすごい…

H:それが、ビックリしちゃって(笑)自分の周りになんにも無いのに、自分の部屋はゴミだらけなの(笑)どこにあったんだろう。

伊賀:(笑)

大地:候補に挙がったけど、展示はされなかったものもあるんですか?

H:あるだろうね、たぶん。

大地:「これは展示しますよ」みたいなのは、細野さんにもチェックは…?

H:一応ね、目録とか。すごくこまめにやってくれて。楽器とかね。こんなの使ってないよ、とか。

伊賀:あ、自分で憶えてないような…

H:憶えてないの。あんなギター持ってたんだ、って。ビックリしちゃった(笑)ベースもいっぱい持ってるんだなぁ、って。

大地:歌詞の、手書きの…

H:歌詞とかね。昔はパソコン無い時代だから。

高田:譜面もね。

H:譜面も書いてたね。

大地:そうでしたね。あとは、ニュー・オーリンズの研究の本とか…あ、こんなに研究してたんだ、と思って。

H:ただのね、メモ魔なの。書いてるだけなの。ただただ書いてるだけ。

伊賀:それはいまも続けてるんですか?

H:いまはパソコンの中にぜんぶ。メモが入ってる。

伊賀:へぇ…

高田:なるほど。

H:だから、パソコンだと残らないかもしれないよね。

高田:そうですよね。ホントですね。

H:[紙の]ノートは残っちゃうんだね(笑)

大地:そうですね。

伊賀:あー、ハードディスクが壊れちゃったりとかして…

H:壊れたり、インターフェースが変わっちゃったりね。

伊賀:そうですね。あー…

H:ひと昔前のパソコンのハードディスクなんて、もう使えないじゃん。

伊賀:そうですね。

高田:見れないですもんね。

伊賀:え、じゃあもう、パソコンに入れてたけど無くなってしまった細野さんの何年間、みたいな…

H:あるよ。クラッシュしちゃって消えちゃったやつもあるよ(笑)

高田:なんか一時期細野さん、そういうこと仰ってましたよね。レコーディングしようと思ってたマテリアル…いろんなメモとかがぜんぶ見れなくなっちゃって。

H:そう。ショックだったんだけど、それはそれで忘れるよね。あきらめちゃう。

伊賀:なんか、毎日そういうのやったりするんですか?思いついたら、みたいな。

H:思いついて…僕は脳みそに溜めないで、外付けにぜんぶ入れちゃう。

高田:なるほど(笑)

伊賀:あー…(笑)ぜんぶ[外部に]出していく…

H:だから、それを読みとるときは頭にハードディスクをのっけて、ラインを耳に突っ込んでね。

一同:(笑)

高田:おもしろい、でも、それ…(笑)

H:いや、おもしろくないよ(笑)

高田:なんか細野さんの一時期の…『銀河鉄道の夜』とか『omni Sight Seeing』の頃の作品とかって、そういう…脳から直接アウトプットされたみたいな音楽、っていうか。

H:あ、そうかそうか。

高田:整然としていないような要素もすごく多くて。

H:脳みそだよね、あれね。

高田:なんかすごい不思議な…普通は「まとめる」ところが、ワーッと「湧き出てる」というか。すごいなぁと思って。改めて聴いて。

H:普通は譜面に書いたりしてまとめるじゃん。あの頃からね、譜面使わなくなっちゃった(笑)

高田:なるほど。

H:最近はもう、使ってないじゃん(笑)

高田:んー、そうですね。

H:だから、コンピューターの恐ろしいところはそこだよね。脳と直結してる。

伊賀:もう、すぐ作っちゃう…

H:だから、作りながら作ってるっていうか…なんて言うんだろう(笑)

高田:そうですね。そんな感じですよね。

伊賀:いや、すごい…いろいろ…貴重な話を…ありがとうございました…

H:(笑)

高田:伊賀くん、なんか元気無くなっちゃったね(笑)

伊賀:(笑)

H:つまんなかったかな。

高田:(笑)

大地:おもしろかったです(笑)

伊賀:いや、いまね、なんか感慨深かったです。ホント、いい話でした。

大地:[「細野観光」には]行ってないけど。

伊賀:行ってないけど…(笑)行ってないけど、感慨深かったです(笑)ありがとうございました。それでは1曲…

H:ホントに?(笑)

大地:そこは元気があるんだ…(笑)

伊賀:もう、きょうはいいですか?

大地:(笑)

H:逃げてるな(笑)

 

 

The House of Blue Lights - 細野晴臣

(from 『Heavenly Music』)

   

 

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◇◆◇◆◇◆◇◆◇(ジングル)◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

伊賀:伊賀航ショウ!僕、伊賀航がお送りしています。さてみなさん、来年の予定で決まっていることがあれば教えてください。どうですか?大地くん。

大地:来年…いろいろあります。卓史とやってるグッドラックヘイワを来年どうするかは、この細野さんのリハーサルが終わった後に話そうか、って言ってるんで、まだ決まってないんですけど。

伊賀:なるほど。

大地:まぁ、毎回みんなでよく言ってますけど、まだ自分、年末感がなくて(笑)2020年ですからね、なんか…

伊賀:そうですね…

H:んー。

大地:どうなるか…オリンピックありますね。

H:普通の年じゃないよね。

大地:そうですよね。ちょっと…どうなる…あ、でも40歳になります、来年。

H:えぇー!

高田:(笑)

大地:遅ればせながら、3月に…

伊賀:おめでとう。

大地:ありがとうございます(笑)

高田:(笑)

大地:伊賀さんの50歳を祝いたくて仕方なかったんですけど、気付いたら51になっちゃってたんで…(笑)

伊賀:それはいいじゃないですか…(笑)

H:オッサンかぁ…(笑)

大地:そうですね(笑)自分は少し意識ありますね、40歳っていうのは。

伊賀:大台ですね。

大地:はい(笑)

高田:自分も大台、乗ってるのに…(笑)

伊賀:(笑)

大地:(笑)

伊賀:どうですか?卓史くんは。ありますか?なんか。要注意人物として(笑)

卓史:要注意人物…(笑)いや、あの、一刻も早く『NO SMOKING』を観に行こうと思ってます。はい。

高田:まだやってるからね。

伊賀:はい。以上ですか?

卓史:以上です。

伊賀:はい。漣くんどうですか?

高田:そう…あの、ぜんぜん関係無いんですけど、今年はすごいツイてなかったんですよ(笑)いろいろ…

伊賀:たとえば?(笑)

高田:たとえば…数か月の間に2回車のマフラーが落ちたりとか(笑)

伊賀:落ちたねぇ、落ちてたねぇ…(笑)

高田:まぁ言えないこともあるんですけど、いろいろなことが起きてて。最後の最後に、友達からもらったキーホルダーの…ハングルース(Hang Loose)っていう恰好をしてるハワイのお土産の…キーホルダーが落ちて、指を詰めた状態になって…

伊賀:(笑)

高田:そういう地味にイヤなことずーっとが続いてて。グラスも割れるし、なんだかんだ…だから来年は健康でいい年だといいな、と思ってて(笑)

大地:「身代わり」、って言いますからね。よく。

高田:そうそうそう。

H:え、厄年とかじゃないの?

高田:ぜんぜん違うんですけど…なんかしちゃったんですかね(笑)

伊賀:じゃあ来年はぜったいいいよ。

高田:ありがとう(笑)

伊賀:だって、ここまで来てね、ツラいことばっかりだったから…

H:(笑)

大地:そのトーンで言うと、なんか、ホントに…(笑)

伊賀:はい、すいません(笑)

H:じゃあ、伊賀くんはどうなの?

伊賀:僕ね…あ、来年ですか。

H:はい。

伊賀:もう、そんなになんにもないっていうか、あのー…音楽の仕事しますけども…

高田:DJ?(笑)

伊賀:いやいやいや、DJじゃない…(笑)

大地:番組?

伊賀:いやいや、番組もないですけど…

H:(笑)

伊賀:まぁ、あのー、かわら…変わらずっていう感じです。

高田:(笑)

伊賀:あのー…今年も別に悪いこともなく、良いこともなく、生きてきたな、っていう。

高田:それはでも、いちばんいい…

伊賀:だから、あの…死ぬときは、たぶん、スパッって死にますから。

H:(笑)

伊賀:みんなの前からいなくなりますから。

大地:いつも気がついたら帰っちゃってて…(笑)

H:(笑)

伊賀:まぁ、ホント…じゃあ細野さん、最後にお聞きしてもいいですか?

H:僕はもう、死んだも同然だからね。

伊賀:いやいや…

H:50周年なんてのは普通、生きてる間にやらないよ。

伊賀:いやー…細野さん、でも、お会いした時よりも今のほうがめっちゃ忙しく…

高田:うんうん。

H:こないだね、沖縄の照屋林賢。最近会ってなかったけど、めずらしく電話があって。なんか用かなと思ったら、「元気ですか~?」って(笑)

高田:(笑)

H:それで、「忙しいのは知ってます。晩年に忙しいのは大変ですね(笑)」って言われちゃった…(笑)

大地:晩年…(笑)

H:そうなんですよ、晩年なんですよ(笑)

一同:(笑)

H:そんな感じ。

伊賀:だからこれから、さらに…加速度的に…(笑)

H:いやいや…来年、今年が終われば「51周年」っていうのは無いからね(笑)

伊賀:いや、わかんないですよ?(笑)

H:いや、わかるよ(笑)

大地:(笑)

高田:なにがわかんないのかわかんないよ(笑)

伊賀:「51周年記念ライヴ」みたいな(笑)

H:だから…隠居もいいなとは思うんだけど、もう来年のスケジュールが入ってきてるんだよ。

高田:うん。そうですよね。

H:だから、みんなにも関係あるよ。

伊賀:ドキッ…

H:また、ほら、外国行ったりすることが増えるんだよね。

伊賀:外国はホント…言葉わかんないですけど、行くと楽しいです。

H:(笑)

高田:いまの言いっぷり、ぜんぜん楽しそうじゃないよ(笑)

伊賀:いや、ホントにそう思ってます(笑)すいません…じゃあ、えーと…最後に時間が余ったので、みなさんの…

H:余ったの?

伊賀:ここは要らないですか?

(スタッフ:もう要らないです!)

大地:(笑)

伊賀:じゃあ、ここで曲を…

 

 

アーユルヴェーダ - 細野晴臣

(from 『「グーグーだって猫である」オリジナル・サウンンドトラック』)

   

 

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伊賀:というわけでいかがでしたか?今回の伊賀航ショウ。さて、締めです。今年、2019年も無事に終わりを迎えようとしています。来年はねずみ年、オリンピックの年でもあります。みなさんにとって、良い1年になりますように、お祈りしてます。よいお年を。では、また来年お会いしましょう。みなさん、お元気で。伊賀航でした。

 

 

 

(伊賀:いやー、ホントに…みんなに助けてもらいました。)