★2020.02.07 α-STATION FM KYOTO「NICE POP RADIO」より

 

 

 

 おばけのピアノ - スカート

(from 『ひみつ』)

 

 

澤部:お送りしましたのはスカートで"おばけのピアノ"という曲でございました。こんばんは、スカートの澤部渡です。京都α-STATION、毎週金曜日午後8時からはNICE POP RADIO。今週もわたくしの選曲とおしゃべりにお付き合いください~。えー、119回目の放送でございます。今週・来週はゲストに音楽ライターの松永良平さんをお迎えしまして…まぁ、もう既にスタジオにはいらっしゃるんですが…(笑)

松永:はい。こんばんは。

澤部:こんばんは、よろしくお願いします。

松永:よろしくお願いします。

澤部:番組にはおよそ2年ぶりに出演して頂く松永良平さんなんですけれども、1週目の今夜は昨年末に発売された12年ぶりの著書『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』についてお話を伺いつつ、本にまつわる楽曲をたっぷり聴いていこうと思っております。よろしくお願いします。

松永:よろしくお願いします。

 

澤部:番組ではみなさんからのメッセージをお待ちしております。α-STATIONのホームページにある"メッセージ"から、番組「NICE POP RADIO」をセレクトしてお送りください。FAXは京都075-344-8940です。番組でご紹介した方全員に西村ツチカさんデザインのNICE POP RADIOオリジナルステッカーをプレゼントしています。なので、メッセージ内にお名前とご連絡先の記入もお願いします。番組のTwitterハッシュタグ、カタカナで「#ナイポレ」もチェック。ツイートよろしくお願いします。そして、京都のレコードショップJET SET KYOTOのお店にNICE POP RADIOのコーナーを作って頂いています。番組で紹介したレコードも展開されていますので、ぜひチェックしてみてください。 

 

澤部:で、ここで1曲聴いてもらいたいんですけれども、メッセージが…1月のテーマメールが「2019年のよかった音楽」とのことだったんですけど、ここで北海道札幌市のたむさんから頂いています。

私の2019年よかった曲は影山朋子さんの"かくれんぼ"です。影山さんは森は生きているのサポートをされていた方で、この曲が収録されたアルバム『光の速度、影の時間』が初のソロということです。その作品の最後に収録された曲が"かくれんぼ"ですが、元「森」のメンバーで固めており、あのバンドの感じが鳴っていて感動しました。解散したバンドが別の場所で再会するというのは、曲とは別の話ですがとても大好物!スカートとも近いところで活躍していたバンドですので、ぜひ澤部さんにも聴いてもらいたいです!

と、言ってくださっています。僕、まだこれは聴いてなかったんですけども、さっき、こんなメールが収録前に来てましたよ、なんて言ってたら、松永さんはもちろん、既に…

松永:良い曲ですよ(笑)

澤部:(笑)

松永:すごい良い曲です。

澤部:はい、お聴きということで…まぁ、これはもう絶対間違いないだろう、と。普段だったら聴いてからかけるんですけど、ちょっと今回は飛び級で…(笑)僕もオンエアまでにはもちろん聴くんですけども。ということで、聴いてもらいましょう。影山朋子さんで"かくれんぼ"。

 

 

 かくれんぼ - 影山朋子

(from 『光の時間、影の時間』)

 

 

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[CM]

 

澤部:京都α-STATION、NICE POP RADIO。ここからはゲストをお迎え…というか、まぁ、ずっといて頂いているんですけれども…(笑)松永良平さんでございます。

松永:こんばんは。音楽ライターの松永良平です。

澤部:はい。どうもどうもどうも…

松永:おひさしぶり、という感じもしないですが(笑)この番組ではすごい、おひさしぶりなので。

澤部:そうですね。2年ぶりの…そんな気がしないんですけどね。不思議なもんで。

松永:そうですね。

澤部:びっくりしました、2年ぶりということで。また来て頂けて、とてもうれしく思います。

松永:ありがとうございます。

澤部:ではまず、僕から松永さんのプロフィールを紹介したいんですけれども…ここで松永さんもよく知っているあの方からのコメントを聴いてもらいましょう、とのこと。

 

角銅:α-STATIONをお聴きのみなさん、そしてスカート澤部さん。こんばんは、角銅真実です。澤部さんには去年…たしか、神戸であったライヴの会場で会ったり。実は、都内の…東京のライヴハウスの前で見かけたりとかしてるんですけど、恥ずかしくて声をかけられなくて。遠くからいっつも見てます!これからもよろしくお願いします。

(澤部:そんな!ありがとうございます(笑)よろしくお願いします。)

角銅:えーと…わたくし角銅真実は先月、1月22日に新しいアルバム『oar』をリリースしました。このアルバムは私にとって初めて「歌」にフォーカスしたアルバムで…オリジナル曲も始め、カヴァーの曲も入った全13曲のアルバムになっています。いろんな楽器や、楽器じゃない音も入っているので、ぜひ耳をすませて聴いて頂けたら…耳をすませなくても、いろんなところで音楽が流れたらいいなぁ、と思いながら作りました。ぜひ、ニューアルバムの『oar』をチェックして頂けるとうれしいです。

(2人:(笑))

角銅:そして、きょうのNICE POP RADIOには私もよく知っているライターの松永良平さんが出演されているということで…

(松永:すごい展開だね(笑))

(澤部:(笑))

角銅:私から松永さんのプロフィールをご紹介させてください!

(2人:(爆笑))

角銅:音楽ライターのほか、翻訳や編集のお仕事もされている松永良平さん。大学入学のために上京後、レコード店勤務を開始。卒業後、友人たちと立ち上げた音楽雑誌『Rhythm & Pencil(リズム&ペンシル)』がきっかけで執筆活動を開始。現在も雑誌・Webを中心に記事執筆、インタビュー、ライナーノーツ執筆などを行われつつ、時々イベントDJなどもされています。えーと…私も松永さんにはとってもお世話になっていて、ライヴにもよく来てくださったり、その後に飲んだりして、いろんな音楽の話を聴くのが毎回楽しいです。猫の話もしています。

(澤部:(笑))

(松永:猫友達なんで…(笑))

(澤部:あー。)

角銅:松永さん、これからも元気でいてください!

(澤部:(笑))

角銅:ということで、以上、角銅真実でした。ありがとうございました………大丈夫ですか?(笑)

 

澤部:すごい角度の…(笑)

松永:すごい展開だった(笑)

澤部:ね、プログレが過ぎる(笑)

松永:いやー、素晴らしいですね。

澤部:ありがたいです。

松永:今後、雑誌とかそういうので仕事するときは、自分のプロフィールは文字じゃなくて今の音声で提出したいです。これですね、って。音声ファイルで(笑)

澤部:新しすぎる(笑)

松永:いや、ホントね、角銅さんとは…普段は角ちゃんと呼んでますけども。いろんな話をするんですけど。まぁ猫話が多いですね。

澤部:いいっすよね。うちも実家は猫いるんで…猫はいいですよねぇ。

松永:いいですよね。1回ね、何人かでライヴ終わりにタクシーで移動するときがあったんですけど、そのときに猫の話になって。彼女が飼ってる猫の名前を…なんて言うの?って訊いたら、「キリンです」って言ったら、運転手さんが、フッ、って笑っちゃって(笑)

澤部:(笑)

松永:運転手さんが俺らより先に回り込んで笑ったっていう、すごい良い話があるんですけど。

澤部:めっちゃ良い話っすね(笑)「キリン」って名前なんだ(笑)

松永:そうそうそう(笑)

澤部:角銅さんらしい、というかね(笑)

松永:良い名前ですね。

澤部:前に…レコーディングのときに角銅さんのマリンバ借りたなぁ。"忘却のサチコ"っていう曲で。

松永:はいはいはい…マリンバだけ借りたの?

澤部:そうそうそう。もう、こんなに鳴らすの難しかったんだ、と思って。来てもらえばよかった!って、ホントに思いましたね。

松永:ね。なかなかマリンバっておもしろいですよね。好きな楽器です。

澤部:うんうん。あんなに難しいとは思わなかった。

 

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澤部:はい。というわけで、角銅さんのアルバムからは後で、もう1曲聴いてもらうとして…ここで話を松永さんに…『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』に戻したいと思います。昨年の12月17日に発売になりまして。おめでとうございます。

松永:ありがとうございます。

澤部:12年ぶりなんですね。

松永:…まぁ、数えると12年ぶりなんですよ。その前に出した本っていうのがインタビュー集で、『20世紀グレーテスト・ヒッツ』っていう、これまた大きく出たタイトルだったんですけども。

澤部:(笑)

松永:その後も[他の]人の本作ったり、編集…『音楽マンガガイドブック』っていうのでは澤部くんにもライターで参加してもらったし。

澤部:うんうん。

松永:いろいろ作ってはいたんで…言われてみれば干支一回りするぐらい出してなかったんだなぁ、というのは自分でも意外な感じでした。

澤部:そうでしたね。で、その出版を記念してココナッツディスク吉祥寺店で行われたトークイベントぶり…

松永:そうですね、ぶりでした(笑)

澤部:あ、でも新年会…カクバリズム新年会がありましたね。

松永:それはね…[トークイベントよりも]前です。

澤部:あ、そっか、前か。

松永:そういうのもありました。

 

澤部:僕、トークショーをやる前にココナッツディスクに入って松永さんと棚見てたら、「さわまんはデニス・ランバート(Dennis Lambert)とか好きだから、きっとこのアルバムも好きだよ」って言って…

松永:あー、そうそうそう。ありましたね。たまたまあったんですよ、目の前に。

澤部:そうそう。棚にささってて。じゃあもう、今すぐ買います!っつって買ったアルバムがあって。じゃあそこから1曲聴いてもらいましょうか。

松永:はい。

澤部:えー、ゴーゴニ,マーティン&テイラー(Gorgoni, Martin & Taylor)で"Somethin' About the Sunshine"。

 

 

Somethin' About the Sunshine - Gorgoni, Martin & Taylor

(from 『Gorgoni, Martin & Taylor』)

 

 

松永:ホントにこれはね…ヴァン・ダイク・パークスVan Dyke Parks)へのコンプレックスというか、アンサーソングというか。アンサーソングかな?たぶんね。"Somethin' About the Sunshine"だもんね。

澤部:あー、なるほどね…

松永:「サンシャインについてちょっと言いたいことがある」的なことですから…(笑)

澤部:(笑)すごい、でも…異色の曲ですよね。アルバムで言うと。

松永:ね。他はもうちょっと無骨なね、男っぽい曲も入ってるし。

澤部:もうちょっとメジャー7th感のあるさびしい曲とかも入ってたりするんですけど。なんというか、職業作曲家の人たちがムキになるときってたまにあるじゃないですか。

松永:はいはい。

澤部:なんか、そういうところなのかな、と思って。

松永:あー。「俺らだってこんぐらいできんだよ」みたいなね(笑)

澤部:そうそう(笑)

松永:それはあると思いますね。

 

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澤部:ということで、松永さんの本『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』についてお話をしていきたいと思います。

松永:はい。

澤部:じゃあ、簡単にご紹介いただいてもいいですか?

松永:はい。まぁ、簡単にもなにも…平成元年というのが1989年なんですけど、その年、僕は20歳になったばっかりで…1968年生まれなんで、前の年の10月に20歳になって。で、平成が終わる31年は51歳。だから、その20歳から51歳までの30年間を1年ごとに、いろんなエピソードを思い出しながら書き留めていった本なんですけども。

澤部:うんうん。

松永:元々、本にするつもりもなく…

澤部:はいはいはい。あの、noteにね。

松永:Webのブログで…それこそ去年の、平成31年の1月1日になんとなく思い立って。こういうのを書いておけばいいんじゃないかな、と思って。最初はすごい軽い気持ちで始めたんですよ。1年を1日…短い量で、メモ書きみたいな感じでやればいいのかな、と思って…思ったんですけど、書いてみたら意外とおもしろかったから。

澤部:うん。

松永:あと、まぁ、人に読んでもらうにはどうしたらいいのかな、と思ったんで「ソングブック」…1曲選んでやる、というのはね。僕の好きな作家の別の本でソングブックというのがあって、そのアイディアをちょっと拝借して。で、それを合体させて。

澤部:はいはいはい。

松永:なおかつ、タイトルが必要だな、と思ったんで…まぁ平成の話だし。なんかね、「平成パンツ」っていう言葉をパッと思いついたの。その理由は忘れましたけど。きっかけは。で、「僕の平成パンツ・ソングブック」だったかな、最初は。

澤部:はいはい。

松永:だけど、あれ、パンツだけ穿いてもしょうがないな、と。

澤部:(笑)

松永:靴下とか靴も履かないと外には出て行けない。で、意外とその平成30年の歴史…まぁ歴史っていうほど大したものじゃないんですけど。自分が大学生だったり、レコード屋だったり、無職だったり、ライターだったり、っていうのを経て外に出て行く時代の話だとしたら、やっぱりちょっと、パンツだけだと出て行けないな、と思いまして(笑)

澤部:そうですね(笑)

松永:それでソックス・シューズというのをくっつけて…長いかな、とも思ったけど、とりあえずそれで始めてみようと思ったのが1月1日ですね。

 

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澤部:そうなんですね。で、そこから着々と更新されていって。

松永:そう。何日か書いた時点で…2つあって。1個は、平成30年間のことを書けばいいんだな、と思ってた。2018年の12月31日まで書けばいいんだ、と思ってたら、平成31年が4月30日まである、っていうことを発見して…発見というか、それは最初から決まってたことなんだけど(笑)

澤部:はいはい。

松永:だからこれ…4月30日まで書き終えないと、つまり31年のことまで書かないと完結しないんだな、と思ったのが1つと。

澤部:うんうん。

松永:あと、書いてみたらやっぱり、いろいろ思い出すことが多くて。備忘録みたいな感じでは行かないのかも、と。なんか長くなってきちゃって。元々ホントはそんなに長くするつもりはなかったんですけど、1章1章をね。

澤部:うん。

松永:…っていうのの積み重ねですかね。うん。

澤部:そして、本になるわけですね。

松永:はい。書いてるときに、いろんな友達とか知らない人からTwitterとかで「おもしろい」みたいな声が上がってたんで、これはもしかしたら瓢箪から駒で…意外といけるかも、と思ったんだけど、4月30日まで書き終えて、どうだ書き終えた!ドヤ!みたいな感じだったんだけど、無風状態がしばらく続きまして。

澤部:あー…

松永:けっこう半年ぐらいはもう、なかったもの、というか、終わったものとして考えていましたね。はい。

澤部:そうか…

松永:で、9月の終わりくらいだったと思うんですけど、知り合いの編集者の林さん(林さやか)に声かけてもらって、話が進み始めた…っていう感じです。

松永:で、そのときに「平成の話なんで平成の余韻が残る…つまり2019年のうちに出せますか?」って訊かれて。

澤部:あー…

松永:それが条件だったの。で、どうだろう。9月の末、ほとんど10月になるぐらいにそういう話をしてるんで、はたして間に合うのかしら?じゃあ、年内いちばん最後の発売日に設定すれば間に合うのかも、みたいな話をして。で、あるいは…俺もね、ちょっと弱気になって、来年の5月1日に出すのはどうですか?みたいな(笑)

澤部:(笑)

松永:「それはなんですか?」って言われたんで、いや、平成終わって1周年…(笑)

澤部:一周忌(笑)なるほどね(笑)

松永:でも、「そういう数え方をする人はいません」という風になったんで…(笑)

澤部:たしかにそうですね(笑)

松永:がんばって去年のうちに出せました。はい。

 

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澤部:そう、僕もそのnoteの連載を…最初のほうはWebでちょぼちょぼ読んでたんですよ。そうしたら本になる、と…だから僕、だいぶ後のほうになって読んでたんです。気付かなかったんですけど。

松永:いえいえ。やってますよ、っていうのもそんなに言ってなかったから。

澤部:いや、でもね、[ブラウザの]タブでずっとnoteのページを開いてたんですよ。で、半分ぐらい読んだかな、っていうときに本が出る、ってなって。あ、じゃあ本で読もう、と思ったんですよね。

松永:なるほど。

澤部:で、そうして本が出たと思ってたら「B面」の存在を知って。

松永:はいはい。そうなんです。

澤部:それで…本読んだ後にB面読みましたね。

松永:はい。B面の存在はね、ホントは澤部くんみたいな人に気が付いてほしかった。ホントに(笑)

澤部:(笑)

松永:まぁ、元はと言えば…1日1年くらいのつもりで書いてたから、早く書き終わっちゃって。2月の半ばくらいにはもう30年まで行っちゃって。で、どうしようかな、このまま4月30日まで何かが起こるのを待っているだけ、というのもつまんない気がしたんで。ひっくり返して、だんだん若くなっていくというのもやればいいのかも、後で思い出した話とかもあるし、と思って、それでB面を始めたんですね。

澤部:うんうん。

松永:始めてみたらいろいろ思い出すこともいっぱいあったし。なおかつ、名刺代わりの仕事とか友達を得ていた自分がだんだん無職になり、さびしくなり、彼女もいなくなり、みたいな。

澤部:(笑)

松永:あ、逆戻りするってこういうことなんだ、っていうのはすごく思いましたけどね。

澤部:あれはすごいよかったですね。あの、なんだっけ…CDの査定に行ったらカッターで十字にキズを入れている人がいた、みたいな。

松永:そうそうそう。あの頃はね、CD時代のそういうオカルト的な…

澤部:そんなのあったんですね。

松永:ありましたよ。十字もあったし…あと、緑色のマジックで塗ると音が良くなる、という迷信が信じられていたんで…その方が持っているCDはほぼ全部、緑色のマジックが盤面のほうに塗ってあって…

澤部:へぇ…

松永:すみません、これは買えないんですけど、って言ったら、「え!なんで?音が良くなるんですよ!」みたいな(笑)

澤部:(笑)

松永:っていう時代もありました。

澤部:そうなんですね…いや、それ全然知らなかったんでビックリしました。

松永:ね。だから、メディアとしても…よく考えたら、最初はCD時代で、90年代に「渋谷系」や「Suburbia」の影響でアナログをみんな買う時代があって。で、また落ち込んで。で、今はまたアナログをみんな買う、みたいになってるから。そういうのも書いてておもしろいな、と思いましたね。

 

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澤部:ホント、30年の物語をしっかり読むなんてことはあんまりない、というかね。そういう意味でもすごい貴重だった気がしますよ。

松永:ま、「俺の」ですけどね。とはいえ。

澤部:いやでも、それがね、大事なんですよ。やっぱね、その、なんつーんだろうな…ヘンな話をすると、「誰だよ」って思われるような人もいるかもしれないけれども、「誰か」の記録が残ってるっていうのはめちゃくちゃ大事だと思うんですよ。

松永:あー。

澤部:いち個人の記録…その人の物語がここに残ってるっていうのがホントに大事で。だからむしろ…例えばラジオを聴いて、松永さんのことを知らない人が今あえて読むっていうのはめちゃくちゃ良いと思うんですよね。

松永:あー、なるほどね。

澤部:だから僕らみたいに、昔からNRBQとかの解説で松永さんのことを知っていて…とかじゃなくて。松永さんのことは知らなかったけど音楽が好きな人がいたらぜったい読んでほしい。という意味で、こうやって本になってるというのは非常に最高の形だなぁ、ってね、思いましたよ。

松永:ホントですか。ありがとうございます。

 

澤部:というわけでNICE POP RADIO、この後の選曲コーナーは「ラジオ版『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』」ということで、本の目次を開いて1章から1曲ずつ松永さんに4曲、選んで頂こうと思っております。その前に、もう1曲ご紹介しましょうか。僕が松永さんを最初に知ったのは…このラジオに来てもらったときも話したと思うんですけど、NRBQの『Transmissions』っていう…

松永:はい。日本だけで出た…

澤部:はい、編集盤のライナーを読んだのが最初で。そこに書かれてたリユニオンライヴの話とかがすごい楽しくて。で、それでもう、最高…とか思ってたんですね。なので、そのコンピレーションに入ってる、ここでしか聴けない楽曲を1曲、聴いてもらおうじゃないか、と。

松永:はい。

澤部:ということで、NRBQの"Beautiful Lover"という曲を。

 

 

Beautiful Lover - NRBQ

(from 『Transmissions』)

 

 

[*同曲は後年、テリー・アダムス(Terry Adams)が自身のソロアルバムでセルフカヴァーしている。]

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澤部:京都α-STATIONからスカートの澤部渡がお送りしております、NICE POP RADIO。この番組ではわたくしスカート澤部渡オススメの音楽、金曜のこの時間にピッタリの音楽をたくさんお送りしている…ところなんですけれども、ここからはライターの松永良平さんに「ラジオ版『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』」というテーマで選曲して頂きました。

松永:はい。

澤部:というわけで、今回の本は平成30年間が時系列順に綴られているんですけれども、1章が1989~1993年、2章が1994~2001年、3章が2002~2010年、4章が2011~2019年となっております。ということで、1章につき1曲という流れで松永さんに4曲選んでもらいました。

松永:はい、選びました。

澤部:どんな感じなんでしょうか?

松永:えーとですね…まぁ、第1章というのは平たく言うと僕が大学…7年まで行ったんですけども。なかなか卒業できない、だけどようやく卒業する、っていう辺りまでが1993年なんですけど。

澤部:はいはい。

松永:その頃に…これは本の中でも書いたんですが、もう後の「渋谷系」というか、フリッパーズ・ギターピチカート・ファイヴを聴き始めていたんですけど、なかなかね、頭が…ロック少年で。ストレートにそこに入って行けなかったんですね。なんか、オシャレっぽ過ぎるかな、みたいな躊躇がありまして。

澤部:ね。なんか評価が割れた、みたいな…あ、それは小沢さん(小沢健二)の1st(『犬は吠えるがキャラバンは進む』)か。

松永:そうそう、そうです。それで、その時期に意外と僕の緩衝材、迂回路になってくれたのが、当時の…まぁUSインディーではないんですけど、アメリカで登場してきた、すごいポップなセンスを持って変わったコードを使う曲を書く人たちとかバンドで。その筆頭というのがマシュー・スウィートMatthew Sweet)。

澤部:あー、はいはいはい。

松永:その『Girlfriend』というアルバムがすごく重要で。あれはホントに多くの人にとっての迂回路になったと思うんですけど。そこから1曲、CDのボーナストラックに入っているデモヴァージョンの曲がありまして。

澤部:この本にも取り上げられてたやつですね。

松永:はい。この曲を聴いてください。マシュー・スウィートで"Teenage Female"。

 

 

Teenage Female [Demo] - Matthew Sweet

(from 『Girlfriend』(BVCP-196))

 

 

澤部:うーん、いいっすね、めっちゃ…

松永:いや、この曲はね、最高。なぜ正式にレコーディングしなかったのかな、と思うんですけど。

澤部:でもこの感じ…この音の感じもめっちゃいいっすね。

松永:この曲は歌詞がホントに良くて。サビが「私は10代の女 私は10代の女」…つまり、テレビで観たスターにあこがれて、追っかけしたいけどそれもできない、内気な10代の女の子なんですよ。まぁ少女のオタクというかね。そういうマインドをすごく真剣に歌っていて…

澤部:はー…

松永:なんかそれがね、すごく自分にもグッとくる部分があったというか。そうですね、マシュー・スウィートはこの時期、いろんな人の気持ちを解放してくれた存在だと思いますね。んー。

澤部:僕、マシュー・スウィートはそれこそ18,19歳ぐらいの時期に聴いて…あー、なんかわかんなかったな、っていう気持ちになっちゃって…それ以来、あんまり近づけてなかったんですけど。

松永:うんうん。

澤部:そのときわからなかったペイヴメントPavement)とかティーンエイジ・ファンクラブTeenage Fanclub)がわかるようになってきたんで…

松永:あー、いま聴くといいかもしれない。

澤部:いま聴いたらめちゃくちゃ良いかもしれないな、って思ってます(笑)

松永:はい、思います。ぜひ聴いてください(笑)

澤部:はい、聴いてみます。これ、『Girlfriend』の…

松永:の、ボーナストラックですね。

澤部:聴いてみます。

松永:はい。なので、『Girlfriend』は俺的にはボーナストラック付きでぜひ聴いて頂きたい、と思います。

澤部:探します。これがじゃあ第1章ですね。

松永:はい、第1章です。

 

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松永:続きまして、第2章が1994~2001年。これは大体…「リズム&ペンシル」という雑誌のジョナサン・リッチマンJonathan RIchman)特集号というのを僕が仲間と作るんですけど、それが動き出して、実際に出て、ちょっとする…ぐらいの時間なんで、やっぱりジョナサンをかけたいな、と思ったんですけど。

澤部:はい。

松永:きょう持ってきたのは彼の有名曲というか…名曲で、みんな知ってる、という感じの"That Summer Feeling"という曲なんですが。

澤部:うんうん。

松永:ちょっとそれの変わったヴァージョンというか。もしかしたらこれは最初に録った弾き語りのデモなんじゃないかな、と僕は思ってるんですけど、クレジットがなくて…ちょっとわからないんですが。ジョナサンと仲がいいA.P.C.というファッションブランドのジャン・トゥイトゥ(Jean Touitou)というデザイナーがいるんですけど、彼が作ったコンピレーションに入っている曲なので、ブートレグではないんですよ。

澤部:へぇ!

松永:そのヴァージョンを聴いてください。ジョナサン・リッチマンで"That Summer Feeling"。

 

 

That Summer Feeling - Jonathan Richman

(from 『Manifeste A.P.C. (Section Musicale)』)

 

 

澤部:めちゃくちゃいいっすね(笑)

松永:これね、でも…いま聴いてたら、最初のデモではないですね。たぶん、ジャン・トゥイトゥに招かれてフランスで録ったものだ…という気がするんで。『I,Jonathan』というアルバムがあるんですけど、1991年に。そのときに"That Summer Feeling"の超ロングヴァージョンみたいのをやってるんで…そのときの感じかな。

澤部:へぇ…

松永:まぁでも、ここでしか聴けない弾き語りヴァージョンなんで。僕はすごい大好きなんです、このヴァージョン。

澤部:うんうん。すごい、ホント…最初のギターをポロンポロンと弾いて、ちょっと音質調整して…みたいな。ピックアップいじって…みたいな音まで入ってて。こういう感じで音源残ってるって、いいっすね(笑)

松永:そうですね。まぁ、ライヴを観たことがある人はわかると思うんですけど、大体ライヴはこの感じなんですよね。

澤部:観てみたい…僕、前松永さんに個人的に話しましたけど、ようやくわかったんですよ、ジョナサン・リッチマンが(笑)

松永:ようやく。はい。

澤部:だから、これからもっとアルバム聴いていこう、と思ってるんですよ。

松永:そうですね。

澤部:というわけで、聴いてもらったのはジョナサン・リッチマンで"That Summer Feeling"でした。

松永:はい。

 

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松永:で、第3章。第3章というのが、今度は2002~2010年。これは僕がレコード屋さん、Hi-Fi Record Storeというところで働くようになって。買い付けをしたり、いろんなところに出かけたり。ライターも始めたんで、いろんな人と会うようになる時期なんですけど。

澤部:はいはい。

松永:この本で…今まで人に言ってなかったけど初めて書いたエピソードがあって。それがアルゾ(Alzo)というニューヨークのシンガーソングライターのやっていた家具屋さんかな?木工用品とか、デザインしたものを売るところを訪ねたときのエピソードで。

澤部:うん。

松永:実はアルゾはその数か月前に亡くなっていて。一緒に行ったスタッフと話して、[家族が]近所にいたから行ってみよう、と。で、まだそのお店はやってるかわからないけど、日本から来た、って言えば喜んでくれるかもしれないし…ぐらいの気持ちで行ったんですね。

澤部:はいはいはい。

松永:そしたらものすごく…僕らが想像していた以上にドラマチックに受け止めてくれて。そのときに交わした会話…アルゾの未亡人である奥さんと交わした会話とか。すべては細かくは書けないんですけど、すごく印象に残っていたので、こうやって書けたのはすごいよかったなぁ、と思って。

澤部:読んでて泣いちゃいましたもん。めちゃくちゃよかった…なんだろうな、アルゾの亡くなった後に出た幻の2ndアルバムとか、なんてことなく聴いちゃってましたけど、そういう話を読んでからまた聴くとまた違うというかね。

松永:そうですね。なので、ちょうど僕もその幻の2ndアルバムというか…アルゾが用意していたというか、持っていた、幻の音源を集めた『Takin' So Long』というアルバムから選びました。アルゾで"So Glad"。

 

 

So Glad - Alzo

(from 『Takin' So Long』)

 

 

松永:聴いちゃいますね(笑)

澤部:ね。じっくり聴いちゃいますね。

松永:そう、すばらしいんですよ。

澤部:ね。やっぱいいなぁ。こんな…ピアノ弾いてる人が足かなんかでリズムを取ってる音とかが入ってて。いいなぁ、いろいろ考えちゃうなぁ。

松永:そうですね。

澤部:ボブ・ドロウ(Bob Dorough)ももういないし…あ、でもこれはボブ・ドロウは関係ないんでしたっけ?

松永:このときは関係ないかもしれないですね。

澤部:そっか。

松永:ボブ・ドロウが来日するときに取材することができたんで、アルゾのことはやっぱり訊きましたけどね。

澤部:うんうん…

松永:すごくよく、良い印象で憶えてくれていて。うれしかった記憶がありますけど。うん。

澤部:ボブ・ドロウもね、死んじゃいましたからね。

松永:はい。

澤部:だいぶ大往生の部類だとは思いますけど(笑)

松永:それはそうですよ。ホントそうです。

[*アルゾの1stアルバムのプロデュースとアレンジを手掛けたボブ・ドロウは2018年4月、94歳でこの世を去った。]

 

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松永:えーと、最後が2011~2019年ということで…正直、そこで紹介したい曲はいっぱいあるんですけど。

澤部:はい。

松永:あえて、というか…ちょうどね、このオンエアーの…明日?2月8日、武蔵野公会堂というところ。東京ですけど。で、ワンマンライヴをやるHi, how are you?という…元々京都でやっていた男女2人組がいまして。なぜかそのHi, how are you?の原田くん(原田晃行)というのが…学生時代というか、京都にいた頃から僕と付き合いがあって。

澤部:あー。

松永:ちょっと澤部くんとは違うんですけど、彼も古い音楽というか、自分の世代じゃない音楽に対する興味がすごくて。

澤部:うんうん。

松永:話しててもおもしろかったんですよね。それで「自分が好きな曲を集めたカヴァーアルバムを作る」というので、だったらライナーノーツを書かせてほしい、というのを僕がお願いして…それは手書きの文章をノートに書いて、それをそのまま載っけてもらったんですね。

澤部:はー。

松永:手書きで書いたものを印刷する、というのは自分が学生時代にやってたミニコミとかそういうの以来なんですけど、それをやりました。なので、そのアルバムから1曲、聴きたいと思います。Hi, how are you?で"だいじょーぶ"。

 

 

だいじょーぶ - Hi, how are you?

(from 『Hi,ppopotamus how are you?』)

 

 

松永:はい。これ、たぶん…間違ってないと思うんですけど、当時原田くんが住んでたアパートで録ってるんじゃないですかね?外の音が聞こえているというのは。だったと思いますね。

澤部:うんうん。

松永:Hi, how are you?自体は原田くんがボーカルを取る曲が多いんですけど、時々この女性の馬渕さん(馬渕モモ)が歌う曲があって。これがまさにそれですけど。

澤部:うん。いいっすよね…

松永:元はね、DOOPEESというか、いとうせいこうさんの『建設的』というアルバムに入っている曲ですけど。

 

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澤部:…聴き入っちゃいますね(笑)

松永:そうですね。でも、この時期…澤部くんもそうだけど、自分よりもだいぶ下の[世代の]ミュージシャンと知り合って、話すようになって。そのときに感じたのが、自分よりも昔の音楽をよく知ってるというか。よく知ってるだけじゃなくて、自分なりにちゃんとそれを受け止めてることがおもしろくて。ただ勉強して、「この頃こういうことありましたよね」みたいな、知ってる感じではなく…それがすごいおもしろかったんですよね。

澤部:うん。

松永:そのときにわりと…今とか昔とかがシャッフルされて、関係なくおもしろくなる、みたいのを初めて感じたかも。

澤部:うーん、なるほどね。

松永:まだね、90年代にも「60年代のカルチャーがおもしろい」とか、そういうのもあったんですけど、それは「探して獲りに行く」感じだったというか…

澤部:あー。

松永:21世紀、というか、この年代はそういうのが勝手にどんどん生活とかにも入ってくるから…それをみんなが取り入れたり、うーん違う、とか思いながら自分の音楽を作ろうとしている感じがおもしろい時代、でしたね。やっぱり。

澤部:なるほどね…さすがに第4章くらいになると自分の影もチラついてくるんで…(笑)

松永:いえいえ…それこそ、ね、澤部くんと会ったときの話とか書いてありますからね。

澤部:そうそうそう。

松永:そんなこんなでした。そんな4曲でした。

澤部:はい、ありがとうございます。というわけで松永さんの著書、『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』は全国の書店で発売中です。

 

note.com

 

澤部:で、なんと今回、プレゼントを頂いたということで…(笑)

松永:はい。これはリスナープレゼントですね。

澤部:そうですね。この『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』に、わたくしと松永さんのサインを入れて、1名の方にプレゼントしたいと思います。ご希望の方はα-STATIONのプレゼントページからエントリーしてもらえれば、とのことです。

松永:はい。

澤部:そしてエントリーの際に…なんと、なぞなぞを1問用意したとのことです(笑)

松永:はい。これはね、僕と澤部くんが元々…ふれあうというか、交友が出来るきっかけというのが、僕が当時ブログでなぞなぞを出して、正解の人に自分のミックスCDをあげる、というのをやってまして。それを学生時代の澤部くんが欲しいと思ってくれていて。

澤部:そうそうそう…

松永:というくだりがあるんですけれども、そのときに出していたようななぞなぞを出したいと思いますので、ぜひみなさん考えてください。

澤部:(笑)

松永:では、問題です。「パンツ一丁で出かけようとしている親戚の男性を呼び止めようとして声をかける、外人ロックスターは誰でしょう?

澤部:なるほどね(笑)

松永:画を思い浮かべてください。パンツ一丁で、あなたの親戚の男性が出かけようとしているんですよ。それを親切な外人ロックスターが呼び止めようとしてくれている。というのは誰でしょうか?わかった方は…これいつまででしたっけ?

澤部:これはですね…締切は2月13日までですね。来週の放送で正解発表なので、それまでにもらえれば、という感じですかね。

松永:はい。ぜひみなさん、間違ってても大丈夫です。

澤部:はい、間違ってても、熱意で応募してください(笑)

松永:よろしくお願いします。

澤部:よろしくお願いします~

 

fm-kyoto.jp

 

澤部:というわけで、来週のNICE POP RADIOでも松永良平さんにご出演頂きます。

松永:はい。

澤部:来週はテーマなしで、最近僕や松永さんが聴いてる音楽をお送りする予定…そういう感じでしたっけ?(笑)

松永:えー、そういう感じでしょうか?(笑)まぁ、来週もお楽しみにお待ちください。

澤部:そうですね(笑)来週もよろしくお願いします。

松永:よろしくお願いします。

 

澤部:京都α-STATIONからスカートの澤部渡がお送りして参りました、NICE POP RADIO。番組はそろそろお別れのお時間となってしまいました。スカート通信。スカートのニューシングル『駆ける/ 標識の影・鉄塔の影』が3月18日発売です。今年のお正月にサッポロビール箱根駅伝限定CMに使用された新曲"駆ける"のバンドレコーディングヴァージョンと、テレビ東京で放送中の金曜ドラマ『絶メシロード』の主題歌、"標識の影・鉄塔の影"をはじめ、"駆ける"のCMヴァージョンやCDだけのボーナストラックも収録されます。過去のライヴ音源がポロポロっと…前、この番組でも紹介したようなライヴ音源がチョロチョロっと入りますので、ぜひお楽しみに…

松永:すごい。

澤部:そしてライヴのおしらせをいくつか。2月17日の月曜日は渋谷CLUB QUATTROで行われます、フィロソフィーのダンスの自主企画にスカートが参加です。2マン企画となっております、ぜひ遊びに来てください。

松永:お。

澤部:そして2月20日にですね、川辺くん(川辺素)の…風知空知でミツメの川辺くんがやってるイベントに呼ばれました。弾き語りの2マンがございます(笑)

松永:あ、なるほど。それはまたレアな感じですね。

澤部:そうなんです。けっこう、他にない感じになると思うんで、ぜひみなさん、はい。そして3月19日の木曜日、東京渋谷CLUB QUATTROで開催のムーンライダーズ主催のイベントに弾き語りで出演が決まりました。

松永:おお。これもすごい。

澤部:そうなんですよね。これもぜひ、みなさん…たしかチケット売り切れちゃってたかな?だったと思うんですけど…でも、来られる方はお楽しみに、という感じですかね。

松永:はい。

澤部:そして大事なお知らせとして、スカート10周年記念公演「新説・月光密造の夜」は4月11日の土曜日午後6時スタート。会場は東京日本橋三井ホールです。チケット発売中、学割なんかもあります。その他、明日ですね。2月8日には佐藤優介ANIMAL CROSSINGのメンバーとして、出演したりします(笑)

松永:はい。

澤部:UFO CLUBで…山本精一さんと2マンという謎のイベントです。はい。よろしくお願いします。

松永:なるほど。

澤部:SNSとかホームページなどをチェックしてもらえればと思っております。 

 

skirtskirtskirt.com

 

澤部:NICE POP RADIOではメッセージをお待ちしております。α-STATIONのホームページにございます"メッセージ"から、番組「NICE POP RADIO」をセレクトしてお送りください。FAXは京都075-344-8940です。番組で紹介した人にはNICE POP RADIOステッカーをお送りしますので、本名・住所・電話番号の記入をお忘れなく。Twitterアカウントをお持ちの方はハッシュタグ、カタカナで「#ナイポレ」を付けてつぶやいてください。ところで、今週最後にお送りするのはコメントを頂いていた角銅真実さんの曲を、松永さんに選んでもらおう、ということで…

松永:はい、選びました。

澤部:どの曲が…いいんでしょうかね?

松永:まぁやっぱり、きょうは何曜日か、ということを考えたらこの曲しかないかな、と思います。

澤部:(笑)

松永:角銅真実で"わたしの金曜日"。

澤部:はい。NICE POP RADIO、この時間のお相手はスカートの澤部渡と…

松永:松永良平でした。

澤部:はい、また来週~

 

 

わたしの金曜日 - 角銅真実

(from 『oar』)

 

 

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