2019.04.14 Inter FM「Daisy Holiday!」より

↓see also...

tr40.jp


 

daisy-holiday.sblo.jp


 

H:こんばんは。細野晴臣です。今夜のDaisy Holidayは、先月26日にTower Records渋谷店で行った長門芳郎さんとのトークイベントの模様をお送りします。お楽しみください。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

長門:えー、きょうは…細野晴臣さんに来て頂きました。

H:(チェック、チェック…)

長門:もう1回、盛大な拍手。

(盛大な拍手)

H:どうもありがとう。いらっしゃい。

長門:いやー…こういうシチュエーションっていうのは初めてじゃないですか。

H:初めてだね。

長門:ですよね。付き合いは、お陰さまで…

H:ホント長いね。

長門:47年ぐらい?

H:『HOSONO HOUSE』ぐらいから…その後だね。

長門:『HOSONO HOUSE』の後ぐらい。でも、最初に会ったのは1972年ですから。

H:じゃあ、ほとんどそういう時期だね。

長門:そうですね。はっぴいえんど…僕、[出身が]長崎なんで…

H:長崎に呼ばれて…あれは、どこ?なんか、船に乗って…

長門:それはね、福岡の能古島です。

H:あ、それは能古島か。

長門:だから、長崎で1972年8月5日に、僕が主催のコンサートをやったんです。

H:そう、そうだ。

長門:そこにはっぴいえんどとか、いとうたかおとか、布谷文夫、矢野誠さん。

H:はいはい。

長門:来て頂いて…翌日かな?コンサート終わった日かな?僕の車で…

H:憶えてます。

長門はっぴいえんど、2台分乗して能古島まで行く船着き場まで僕が送ったんです。

H:あー、そっか。それで混同してるんだ。僕は。

長門:僕、免許取って3日目だったんです。

H:危ねぇ…(笑)いくつだった?

長門:22歳ですよ、僕。

H:あー、じゃあ…

長門:[細野さんは]3つ違いですから。

H:25歳ぐらいなんだね、僕は。

長門:そうですね。まあ、昔はね、みんな若かったんですけど。

H:うん。

長門:きょう、このステージ、普段はK-POPのアイドルとか、ジャニーズ系のアイドルが踊り跳ねてるんです。

H:踊ってんの?ここで。

長門:踊り跳ねてるんです。

H:僕、踊んなくていいね?

長門:いいです(笑)それで…おそらくですね、最年長出演、というか。

H:まあ、光栄です。

長門:ということで…ここ[5Fイベントスペース]はパイド・パイパー・ハウス(PIED PIPER HOUSE)じゃない。去年まで、そこの端がパイド・パイパーだったの。

H:ここだったんだね。

長門:5Fだったんです。で、今年1月に6Fに移った。

H:はい。さっき寄りました。

 

 

長門:で、きょうはなんの話をしましょうかね。

H:いやー、なんの話しようかな(笑)

長門:まあ、『HOCHONO HOUSE』発売記念なんですけど…もう、いろんなところで細野さん語ってるし、記事もいっぱい出てるし。

H:なんかね、SNSのいろんな書き込みを送ってくる人がいて、まとめてね。ぜんぶ読ませてもらってるんだけど、いっぱいあって、もう圧倒されましたけどね。

長門:追っかけきれないですよね。けっこう気になります?Twitterでなんか書かれてないか、とか…

H:あのね、エゴサーチってやらないんですけど、怖くて。すごい怖いよ。

長門:大瀧さん(大瀧詠一)はよくやってましたよね。

H:やってたね(笑)わかるわ。

長門:でも…絶賛ですよね。

H:まあなんか…貶してくれるよりうれしいよ、ぜんぜん(笑)

長門:そうですよね。それで『HOCHONO HOUSE』の云々、みなさんファンの方はもうぜんぶ読んでると思うんで。

H:うんうん。

長門:きょうは、ここだけの話、というか。

H:ここだけの話ね。

長門:「細野さんと僕」って…

H:うん。個人的な、訊きたいことはあるでしょう。

長門:そうですね。そうだな…僕、レコード屋、また始めたんです。

H:そりゃ知ってるよ(笑)

長門:(笑)

H:だから、パイド・パイパー・ハウスが[南青山の]骨董通りにあったでしょ?あの頃がすごく懐かしいんだよなぁ。

長門:そうですね。1975年オープンで…まあ、元々僕はスタッフだったんですけど、1977年まで細野さんと事務所やってて。

H:そうなんですよ。ちょうど『TROPICAL DANDY』と『泰安洋行』の頃…

長門:「トロピカル三部作」の頃。

H:「三部作」の頃ね、やってくれたんです。

長門:まあ、そういうこともあって、僕はパイド・パイパー・ハウスの店頭に立つようになったんですよ。

H:その後…誰が作ったの?パイド・パイパー。

長門:岩永さん(岩永正敏)という…

H:岩永さんね。

長門:立教の後輩ですよね。

H:そうですね。

長門:彼が初代社長で、僕が2代目になって…いや、こんな話でいいのかな?

H:いいんじゃない?

長門:あっという間に時間が経ちますよ。それで…1989年に閉めちゃうんですよね。

H:1989年まで続いたわけね。んー。

 

長門:で、その間、細野さんとはピチカート・ファイヴの仕事とかね。させて頂いて。

H:そうね。僕は知らなかったんだけど、僕の父親が[パイド・パイパー・ハウスに]買いに行ったっていう話を…

長門:そうですよ。1975年か76年?ある夜…細野さんのお父上がふら~っと店に入ってきてね…なんて言ったかはっきりは憶えてないんですけどね、「細野です」って言ったのかもしれない。

H:ホント?(笑)まあ、そらそうだろうな、おんなじ名字だもん。

長門:(笑)で、「『TROPICAL DANDY』くれ」と。

H:ホントに?聴きたかったのかな。

長門:3枚買いましたからね。だから、お友達にあげたのかも。会社の人とかね。

H:会社の同僚に武部さん(武部聡志)、アレンジャーのね。そのお父さんがいたの。

長門:え!あ、ホントですか!

H:たぶん、僕の父親の上役だったんで、武部くんと会うと[彼は]僕を見下ろすんだよ(笑)

長門:(笑)ホントですか、初めて聞きました。それで、3枚買ってって…「よろしく」とか言ったかもしれません。

H:(笑)

長門:ただ、はっきり憶えてるのはね、アルコール入ってました。

H:だろうね。

長門:ちょっと赤かった、顔が。

H:勇気を出して行ったんだと思う。だって普段はね、ぜんぜんコミュニケーション無いから。どう思ってるのかも知らないし。

長門:うんうん。

H:YMOの頃はさすがにね、応援してくれてはいたの。でも『TROPICAL DANDY』とか、あの頃はね、まったく断絶してた。

長門:ホントですか。だから、気になってたんでしょうね。

H:だからね、ビックリした。その話を聞いて。

長門:で、駅前のレコード屋さんじゃなくてわざわざ…あんな不便なところまで。

H:なんでパイド・パイパー・ハウスを知ってたのかね?

長門:ですよね。誰かに聞いたのかな…それはよく憶えてます。

H:じゃあ、対応してくれたんだ。

長門:もちろん、僕が…

H:ああそう。

 

長門:あとは…あの頃、パイド・パイパーの喫茶スペースがあってね。

H:あったね。

長門:丸い、大きな切株があって。そこのところに細野さんが座ってりとか。

H:時々行ってましたよ。ええ。

長門:そこに坂本くん(坂本龍一)が来たりとか。あの頃、坂本くんは発売日に…気になるんでしょうね。来たことありますよ。

H:あ、そう?

長門:「売れてる?」みたいな(笑)

H:ホント?(笑)

長門:あとはター坊(大貫妙子)とかね。山下くん(山下達郎)とか。あとはライダース(ムーンライダース)の連中はしょっちゅう来てて。

H:あー。

長門ドクター・ジョン(Dr. John)も来ましたね。

H:来た?へぇ。うれしい。

 

 

CHATTANOOGA CHOO CHOO - 細野晴臣

(from 『TROPICAL DANDY』) 

 

  

H:それで、『泰安洋行』ができた後に…たぶん、そのカセットかなんかをリヴォン・ヘルム(Levon Helm)に渡したの?

長門:いや、最初僕が[渡したのは]ジョン・セバスチャン(John Sebastian)です。

H:あ、ジョン・セバスチャンに渡したんだ。

長門ジョン・セバスチャンに「三部作」の最初の2枚を…だから、『泰安洋行』は1976年に渡したんです。

H:『泰安洋行』のアルバムが出回っちゃったんだよな、それで。

長門:うん。セバスチャンが気に入ったでしょ。で、彼は地元ウッドストックでラジオ番組を持ってて、そこでね、細野さんのレコードをかけたんです。

H:かけたんだ。

長門:そしたらリヴォン・ヘルムだとか、みんな…

H:聴いてたのかな?

長門:そう、ファンになって…

H:(笑)

長門:あとは…マリア・マルダー(Maria Muldaur)にも僕はあげたんですよ。あとはジェフ・マルダー(Geoff Muldaur)とかね。日本に来たときに…「釣りに行く」って言うんでね。エイモス・ギャレット(Amos Garrett)とジェフ・マルダーが。

H:はいはい。

長門:そこに行く途中の車の中で「これをかけてくれ」って言って、細野さんの曲の中から僕が選曲したカセットを桑本くん(桑本正士)に渡したんですよ。カメラマンのね、亡くなった桑本さんに。

H:うん。

長門:渡したその車中で、2人が聴いたわけですよ。

H:あ、そうなんだ。それは知らなかった。

長門:それで、「Harry Hosonoか」、みたいな。一目おかれた、というかね。

H:その後ね、ジェフ・マルダーとマリア・マルダーが来て、青山のCAYで1回やったんだよね。そのとき僕、なぜか知らないが、ビル・ワイマン(Bill Wyman)を連れて、1Fのカフェで座って観てたの(笑)で、みんなビル・ワイマンのこと見ないんだよ。

長門:知らない、わかんないんですよ。

H:ここにビル・ワイマンがいるよー!って言っても、誰も興味を示してくれないの。

長門:影が薄いんです。影が薄くて…あの頃から、名刺に「ビル・ワイマンローリング・ストーンズ)」って書いてる(笑)いや、これは噂ね。僕は見てない。

H:(笑)

[*↓気づいてた人。]

hicksville-web.com

 

長門:で、ビル・ワイマンは[細野さんについて]誰から聞いたかというと、マリア・マルダーから。

H:そうかそうか。で、ビル・ワイマンが「世話しろ」って言うんで、ストーンズが来たときに。楽屋まで行って…清志郎忌野清志郎)とね、楽屋に行ったっていう話はよくしてるんだけど。

長門:はい。

H:その後…翌日かな。代官山に「サージェント・ペパーズ」っていう焼肉屋があったわけ。

長門:すごいですね(笑)

H:で、僕はなんにも考えずにそこに連れてっちゃったわけ。

長門ストーンズなのに…(笑)

H:そしたら、すごい気にしてて(笑)「なんでここにしたんだ?」とか言われて…(笑)

長門:新宿に「ローリング・ストーン」とかありましたよね。

H:あ、そうなんだ(笑)そっち行けばよかった。

 

 

 

 

H:その次の日かな、CAYにジェフ・マルダーとマリア・マルダー来るよ、と。そしたら「行こう」って言うんだよね。「[彼らは]友達だ」と。

長門:あー。

H:で、翌日行って。終わった後、控室に行って。ビル・ワイマンとね。そしたらビル・ワイマンが椅子に座って僕が立ってたら、向こうのほうからマリア・マルダーが駆けて来たの。

長門:(笑)

H:ダァーって駆けてきてハグするんだよ。

長門:細野さんを?

H:そうそう(笑)「アンタがRoochoo Gumbo Manね!」って言われたんだよ。

長門:(笑)そうなんですよ、一時期ジェフ・マルダーが"Roochoo Gumbo"を向こうでレコーディングする、っていう話もあったんですよね。

H:なんかね、麻田浩さんから英語の訳を頼まれて。書いたんだけど、訳がひどかったらしくて、その後立ち消えになったっていう(笑)

長門:そうそう、エリック・クラプトンEric Clapton)はビル・ワイマンから[細野さんのことを]教えてもらったみたいですね。

H:エリック・クラプトンまでいったんだ。それは知らない、初めて聞いた。

長門:だから、クラプトンが日本に…80年代かな、来たときに、レコード屋で細野さんのレコードを探してたっていう…

H:ホントに?(笑)

長門:未確認情報ですけど…(笑)だから、けっこうそういう風に広がった感じはありますね。

H:だから、ぜんぶの元は長門くん…(笑)

長門:「日本にHarry Hosonoあり」っていうね。

H:まあ、一部でね。ウッドストック辺りでは。

 

 

Roochoo Gumbo - 細野晴臣

(from 『泰安洋行』) 

 

  

長門:最近またすごいじゃないですか。世界各国で。

H:これは、なんだかわかんないんだけど…

長門:これはね…まあソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)の映画(『Lost In Translation』)もありますし。

H:あれはあれでね、アメリカ行ったときに若者が…(客席を見ながら)大体こういう世代の…若いかな?(笑)若者が来て歌ってくれるんだよね、"風をあつめて"。街の中でね。ストリートでね。

長門:や、でもね。僕、連日パイドの店頭にいて、海外のお客さんたくさん来るんですよ。

H:いまも?

長門:いまも来ます。それで、はっぴいえんどを買いますよね。『風街ろまん』。それから『泰安洋行』。細野さんを探しに来るんです。外国の人が。

H:ホント?

長門:ジェイソン・フォークナー(Jason Falkner)って知ってます?いまはベック(Beck)のバックとかやってます。彼もね、来ましたね。2年ぐらい前に。

H:ああそう。

長門:ちょうど『泰安洋行』の発売日、40何周年のときにね。『泰安洋行』買って、『風街ろまん』も買っていきましたよ。

H:ホントに。

長門:あとね、いろんな国の人…ヨーロッパから、南米から、「Hosonoあるか?」と。

H:ホント?(笑)

長門:いや、ホントですよ。ベックも2回ぐらい来ましたかね。

H:あ、そうなの。それは初めて聞いた。

長門:とにかくね、細野さんでしょ?あとね、佐藤博さんの『awakening』。

H:あー、はいはい。

長門:これもよくね、売れますね。海外の人に。あと山下くんの『FOR YOU』とかね。

H:なるほどね。

長門:なんか、「シティ・ポップある?」みたいな感じ。

H:シティ・ポップね。だから、最近のそういう…だんだんわかってきたけど、やっぱり、この時代ならではだね。

長門:うん。

H:昔は考えられないよ。その時代の空気があるから…だいたい、インターネットが無いからね。

長門:でもおもしろいのが…細野さんのトロピカル時代?「三部作」の時代。その前の『HOSONO HOUSE』。それから、アンビエント時代。YMO。この辺、いろんなファンがいるんですよね。

H:だろうね(笑)みんな若いよね。

長門:若いです。海外の人も、日本のミュージシャンの人も、普通の方も、求めてきますね。70年代の音楽。

H:うんうん。

 

長門:そういえば細野さん、昔レコード店の店長やってましたね。

H:いや、知らない、そんなの(笑)

長門:テンガロンハットかぶって…

H:それ『ノルウェイの森』じゃない(笑)観てないんだよ。

長門:あ、観てないんですか?

H:自分の映画観てない。『居酒屋兆次』、こないだ初めて観た(笑)

長門:ウソ?(笑)え、DVDとかで…

H:DVD、一応持ってるんだけど…なかなか観ないね。

長門:『ノルウェイの森』も観なかったんですか。

H:なんか、スローモーションでしょ?すごいそれがイヤで。

長門:いやいや…でも、あれって…テンガロンハットかぶったレコード店の店長もめずらしいんですけど、[お店の]壁に、ね。

H:そう。

長門ローラ・ニーロLaura Nyro)からツェッペリンLed Zeppelin)…

H:エイプリル・フール(Apryl Fool)もあったでしょ。

長門エイプリル・フール、帯付きでありましたね。

H:あれは監督(トラン・アン・ユン, Trần Anh Hùng)がね…マレーシアの人かな?やけに詳しいんでね。

[*ベトナムの方です。]

長門:うん。

H:だから、僕も呼ばれたし、幸宏(高橋幸宏)も出てるんですよね。

長門:出てましたね。

H:なんでそんなに詳しいのかは知らないよ。

長門:でも一応、時代考証的には合ってるんですよね、エイプリル・フールで。はっぴいえんどは無かったような気がするな。えー、ぜひ観てください。細野さんのレコード店店長(笑)

 

www.youtube.com

 

 

Like A Family - 細野晴臣

(from 『万引き家族「オリジナル・サウンドトラック」』) 

 

  

長門:最初に言うべきでしたね、日本アカデミー賞。最優秀音楽賞。

(拍手)

H:ありがとうございます。

長門:それから…アジア・フィルムアワード(Asian Film Award)、最優秀音楽賞。

(拍手)

H:あ、どうも…(笑)あれはビックリした。いや、どっちも準備してなかったんだけど、スピーチとか。突然言われたんで、咄嗟に英語でしゃべっちゃったんだよね。めちゃくちゃ。

長門:え、それはアジア…香港かなんかで?

H:そう、香港で。

長門:あー、ホントですか。

H:なんかもう…で、その前にね、プレゼンターやったんですけど。キム・ジェジュン(Kim Jae Joong)っていう、韓国ポップのアイドルっていうか…よくわかんないんだよ。

長門:あー。

H:で、原稿渡されて、日本語書いてあって、それを読んだんだよ。で、紹介したの。そしたらそれが話題になっちゃってて。「よくやってくれた!」みたいな。

長門:写真は見ました。

H:ジェジュンファンがね、喜んでるっていうか。

 

 

長門:あとあれですよね、日本アカデミー…慶一(鈴木慶一)から受け取るっていうのが、なんか…

H:もう、それがね…楽しかったね。

長門:ね。あれはなんか、感慨深いですよね。たぶん、お互いにね。慶一もそうだし。

H:そうそうそう。だから…あれを貰ったら来年、渡さなきゃいけないんだよ。立場として。

長門:次、誰だろう?

H:慶一だったりするとおもしろいなぁ、と思って(笑)

長門:あー、またね。

H:ずーっと同じことをやり取りして…(笑)

長門:いいっすね、それ。

H:いいでしょ?

長門:坂本だったりして。

H:まあ、それでもいいよ。渡したくない人もいるけどね。

長門:(笑)

 

 

長門:あ、来月あれですね。N.Y.とL.A.で…

H:(ため息)…気が重いんですよ。

長門:僕ね、L.A.の会場は知らないんですけど、N.Y.のグラマシー劇場(Gramercy Theatre)。あそこ、いいですよ。渋いですよ。

H:外見だけ見たんだけど、よかったですね。

長門:1930年代に、元々映画館として…

H:映画館っぽかったね。ああいう小屋が東京にあればいいんだけどね。

長門:で、昨日ね、座席数を調べたのね。499席。なんで500にしなかったのかな。

H:(笑)

長門:そこ、2回満杯でしょ?

H:そう。2日やります。

長門:グラマシー・パーク、朝、散歩行くといいですよ。

H:あ、ホント?

長門ジョン・セバスチャン、観にくるかもしれない。

H:来るかな?んー。

長門:来たらゲストに入れてもらえますかね?(笑)

H:いや、もちろん出てほしいけどね。紹介はもちろんしたいし。

長門:昔、YMOでアーヴィング・プラザ(Irving Plaza)でやったことあると思うんですけど。

H:…どこだっけな?

長門:N.Y.の。

H:うん。やったっけ?

長門:そこにもジョン・セバスチャン、行ったみたいですね。

H:え、それは会ってないかな…

長門:そのとき会ってないですかね?あと、ドクター・ジョンがL.A.の、最初のYMOのツアー…中華レストランみたいなところで…

H:ああ、はい。

長門:あのときも、ドクター・ジョンは行ってたみたいですね。

H:来てたみたいね。会ったかな?

長門:あの前に僕、ドクター・ジョンに「トロピカル三部作」渡してたから、彼は細野さんを観に行ったら、ピアノかなんかでセッションできるんじゃないか、と。

H:おお?

長門:そういうつもりで行ったみたいですよ。そしたら、テクノだった。

H:(笑)かわいそうに…

長門:いやいや…途中で帰ったかもしれないですね。

H:まあね…先生だよ、僕にとっては。ドクター・ジョン

長門:それから、ヴァン・ダイク・パークスVan Dyke Parks)ね。

H:L.A.はヴァン・ダイク・パークス、来るよ。

長門:あー、行くでしょうね。

H:こわいよー。

長門:そうね…

H:先生たち、来ちゃうよ。

長門:いやいや…でも、楽しみですね。

H:どうしたらいいか、今度相談させて。

長門:ヴァン・ダイクはね…曲者ですからね。

H:ね。曲者…

 

長門:えー、ということでね。そろそろ時間なんですけど…最年長トークゲストの、細野晴臣さん。

H:はい。どうもありがとうございました、わざわざ。

(拍手)

長門:はい。それから最年長…レコード屋店長。長門でした。

(拍手)

 

 

 

ろっか・ばい・まい・べいびい - 細野晴臣

(from 『HOSONO HOUSE』)